アイス・ハザード

アイス・ハザード

よくあるパニック映画。東ヨーロッパ、ドブロブという町、冬、雪、スキーなどの観光客でにぎわっている。オープン間近の豪華なホテル。初めのうちは人物関係とかよくわからない。メインは雪崩で、まあこれはどの映画もさして変わらない。私がこれを見たのはアダム・クローズデルが出ているから。彼の甘いハンサムな顔さえ見られれば・・。トム(クローズデル)と弟のジョック(アンドリュー・リー・ポッツ)は観光ガイドみたいなことやってるが、うまくいかない。原因のほとんどはジョック。彼は何でもぶち壊す。キャリー(ジェシカ・ケイト・ブルックス)という恋人がいたが、別れてしまった。ジョックは見ていていらつくタイプ。喜怒哀楽が激しいぶん彼の方が目立つが、私はそんなのには惑わされません、トムに注目!彼は離婚したようで、両親もそうで、そのせいでジョックは傷つくのは嫌だとキャリーとの結婚に踏み切れない。こら人のせいにするな、観光客と寝るとか、すぐ女性に目が行くとか、自分が浮気性なのは関係ないのかよ!たぶん見てる人全員トムの結婚が破綻したのはジョックのせい・・と思ったはず。彼が何かやらかしたのだ。トム、早く弟から離れろ!冒頭二人のアメリカ人客がムチャをしたせいで雪崩が起きる。もちろんこの二人は後でまたスリルを味わおうと危険なところへ行き・・はい、なるようになっただけですからかわいそうなんて思う必要ありません。ささいなことで雪崩が起きたのをいぶかしんだ女科学者カーチャは、調査を始める。彼女は最大級の雪崩が起きると警告するが、あまり聞いてもらえない。で、トムだけはなぜか彼女が好きになって味方する。ホテルを建設しているジョージは、キャリーの父親。カーチャはジョージを恨んでいるようなので、見てる人全員昔二人は愛人関係にあったのでは?と思うだろう。トムがカーチャにほれたようなので、ジョージのお古でもいいのかよ・・と思ったけど、結局二人は何もなかったようで。いやホント、ジョックとキャリーの別れのいきさつ、トムの離婚のいきさつ、カーチャが凍傷で足の指失ったいきさつ(ジョージのせい?)、みーんな省略されてる。人間部分が軽くて、じゃあ雪崩シーンはすごいかと言うと・・つぎはぎって感じ。山の天気は変わりやすいとは言え、晴れてるかと思うと降ってるし、明るいと思えば暗いし。雪崩も実写(たぶん)、ミニチュア(たぶん)、CGの寄せ集め。

アイス・ハザード2

せめて主要キャラだけでもまともにうつして欲しいけど、会話するトムとジョックのまわりをカメラがぐるぐる。あ~目が回るぅ。トムとカーチャが結ばれ、翌朝二人してベッドに寝てるのを、外から玄関のドアのガラス越しにジョックが見る。玄関のドアのガラスからベッドが見えるってアンタ・・。2004年だとクローズデルは23かそれくらい。でもカーチャはどう見ても40くらいのおばさん(ジョージの元愛人って思ったくらいですから)。カーチャ役ケイト・ヘンリーはブスでシワも多く、何でこんなのがトムの相手?って思うけど、調べてびっくり、彼女は当時26か27で。まあよっぽど老け顔なのね。すらりとしてるし、美人ではないが横顔はなかなかきれいだ。主要キャラ四人は皆若くて無名。この映画知られた俳優全然出ていない。ジョージ役の人はスコット・グレンの代理みたい。つまり、ハリウッド製でもう少し予算があったらグレン持ってくるけど、お金ないから似ているので代用した・・みたいな。とは言え、クライマックスあたりはいちおうハラハラさせられる。雪に埋もれたジョック達を助けようとトムは逆さ吊りになって雪掘り。いやクローズデル大変だったと思うよ。途中でやめたくてもジョージが許してくれないし。まあキャリーも埋まってるから無理ないけど。もちろん危機一髪のところで救助されるけど、あんなにドンピシャに掘り当てるのはやりすぎだってば。せっかく雪崩から助かっても、埋まってるうちに待ち切れず騒ぐのがいて、あたら助かる命を落とすのもお約束。ジョージがホテルを頑丈に作ったおかげで、カーチャや町の人も助かる。さて、この映画では開発のしすぎで気候が変わり、降雪量が増え、そのせいで雪崩が起きやすくなったとしているが、今だったら温暖化のせいで氷河がゆるみ・・となるところだ。今は命が助かってよかったとしか考えられないけど、少したてばまた、小さな町が観光で生きていくには開発も必要だとなって・・たぶんその流れは止まらないだろう。このDVDを見た日の新聞やニュースでは、南極だけでなく北極圏にもオゾンホールがあるのが確認されたと報道していた。たぶんその流れも止まらないんだろうなあ。