私並に無知な人のための記事です。
先日、ペンタブレットを買いました。上手に絵を描こうなどという気はさらさらなく、下手の横好きでやっているファンアートをもう少し気楽に描こうというだけの目的です。
買った直後に、あるいは買ってしばらくしてから気づいた事があるので、いくつか書き連ねていきます。
上に書いた程度の目的で購入した事もあり、知識を付けるつもりも無いため、それなりの気持ちでお読みください。
ずっとマウスで絵を描いていたので、それと比較しての事です。
線の強弱を簡単につけられる
他の面はマウスで充分でした。たぶん、数ある機能や特徴を使いこなせていないのでしょう。
普段から紙に描いている人であれば、ペンというインタフェースのよさをより感じる事ができると思いますが、私の場合は紙に描く絵からはここ十数年程離れていました。それだけでかなり損をしていそうです。
私が購入した製品は、ワコムのIntuosという、かなり繊細に筆圧を感知してくれるものです。
上述したメリットは、力の強弱を確実に捉えてくれないと得られない事は容易に想像できます。高くても、感度のよい事を売りにしているものを購入した方がよいのではないでしょうか。
もちろん、私は感度が低めのものを使用した事がないので、実際に使ってみて「これで充分」となる事もありえます。
最初についていた芯は、一月ほどで、明らかに使い勝手が劣化するほど磨耗しました。
一本しかついてこなかったので、予備の芯を早めに購入しておくべきでした。ただ、芯の材質によって使用感が違うようなので、最初の芯を少し使ってみてからの方がよいでしょう。
なお、各所のレビューで替え芯が高いという不満をよく見かけます。本体は安くてインクが高いプリンタと同様のビジネスモデルのようです。
三ヶ月ほどでいとも簡単に壊れました。前日に床に落としたのが原因だとは思うのですが、ペンなので落とす事がままある事を考えると、驚くべき脆さです。Web上でも、ペンが壊れたという話をよく見かけます。予備は早めに用意しておいた方がよいでしょう。
本体と同様にペンも精密機器なので高いです。ここにもプリンタと同様のビジネスモデルを採用しているのかもしれません。
間抜けな話ですが、読取可能範囲だけを見て購入した所、想像以上に大きいものが届いてしまいました。
外形寸法を見て、置く予定の場所と比較しておきましょう。メジャーなり定規なりを使う事。私だけの話かもしれませんが、感覚は当てになりません。
ずっとマウスで描いていた事がここでも絡みますが、私には「描き心地」という感覚が分かりません。紙にペンを走らせた時のちょっと引っかかるような感じが必要だという方もいらっしゃるでしょうが、私にはぴんと来ません(初期状態ではかなりつるつるした感じでした)。そういう私が書いているので、次の事は当てになりませんが……、
タブレットの上に何かしらのシートや紙を置き、それによって描き心地を調節するというテクニックがあるようです。
一方で、ペンタブレットの形式に、描いたものがダイレクトに見られる液晶ペンタブレットというものがあります。
上の二つの相性が致命的に悪い事は容易に想像がつきます。紙を敷いたら液晶画面が見られません。透明なシートは高い上、かなりの速さで磨耗するようです。つまるところ、描き心地を気にして何か敷く、などの行為が非常にやりにくくなります。
描いたところに線が見えるというのは大きなメリットに思えますが、実際に使ってみた感覚では、ペンから離れた所(画面)に線が引かれるというのは、慣れればさほどの問題ではありません。マウスとマウスポインタが遠く離れた場所にあっても初心者以外は気にならないのと同じ事です。
以上の理由により、無理をして液晶タブレットを買う必要は無いように思えます。
もちろん私は液晶タブレットを持っていないので、上に書いた事が大外れという事も充分にありえるでしょう。例えば描き心地は芯の材質でも変化するため、実は何か敷く必要など無いのかもしれません。描いた所に線が引けるというのは、実際にやってみたら想像を絶する程快適なのかもしれません。
上の液晶タブレットの項に書いた通り、ペンと画面が離れていても大きなデメリットではないのですが、それでも、身体とタブレットと画面が一直線上になるように置いた方が使い勝手がよいようです。
この時、ノートPCのパームレストが邪魔になります。狭い机の上では一直線上に置くのが不可能になったりします。モニタとキーボードを上手に配置すればかなりのスペースが確保できるデスクトップPCと違って融通が利きません。仕方無く横に置いているのですが、慣れるまでに少々時間がかかりました。
ノートPCと組み合わせる場合、小さいサイズのものを購入した方がよいのかもしれません。