レオナルド・ダビンチ作品にみる、アシンメトリー現象

講師:花山水清


ー講座概要ー

今回のトピックスは「レオナルド・ダビンチ作品にみる、アシンメトリー現象」

「アシンメトリ現象」という基準を得た現在の私は、絵画の見方も全く変わってしまった。花山水清

もちろん、「モナ・リザ」の顔が左右非対称である点は、以前から専門の研究者たちも指摘している。

顔の左半分は悲しみを、右半分は喜びを表しているとか、いや、顔が半分ずつ男女に描き分けられているのだ、などといった憶測を呼んできた。

だが、「モナ・リザ」の左目が小さく、鼻は微妙に左に曲がり、左の口角が上がっているように見えるのは、単なるダ・ヴィンチの作意によるものではない。

これらは、モデルとなった女性の「アシンメトリ現象」を、正確に写し取った結果なのである。

しかし、「モナ・リザ」は顔全体が少し横を向いているので、私は左右の形の違いに確信がもてないでいた。

それが最近になって、新たに左右非対称を実証できるダ・ヴィンチ作品が、出現したことによって、「モナ・リザ」に対する認識も変わったのである。

その作品とは、あの「サルバトール・ムンディ」(※1)のことである。

この油彩作品は、2017年11月に美術作品史上最高価格(約508億円)で落札されたことで話題になった。

「サルバトール・ムンディ」とは「世界の救世主」という意味であるから、これはイエス・キリストの肖像画である。

この作品については、長いあいだ真贋論争が続いていたそうだが、この度、正式にダ・ヴィンチの作品だと認定されて、その美術的価値よりも、金銭的な価値が跳ね上がったことで名を上げた。

(文:花山水清)



ー講座内容ー





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ー講師紹介ー

花山水清(はなやま すいせい)

1956年、北海道生まれ、武蔵野美術大学油絵科卒業 。美術家として訓練した目で見ることで、疾患の所在と連動する 。人体の法則「アシンメトリ現象」を発見。 その後、武蔵野美術大学非常勤講師を勤め、現在は、この「アシンメトリ現象」解消のために開発したモルフォセラピー(R)の世界普及を目指す。

「腰痛とがんを家庭で治せる病気にする」のが目標。


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