影絵ワークショップ

講師:川村亘平


ー講座概要ー

山形芸術祭にて現地制作してきたばかりの影絵作家川村亘平による、ワークショップ!!

デモンストレーション的なパフォーマンスあり。

https://www.instagram.com/p/BKLVmGNjTfA/



ー講座内容ー

「インドネシアでは、影絵を昼間にやることもある。見てもらうのは、人ではなく、神様だから。」

「影絵というのは、絵ではない。粒子のようなもの。影絵を躍らせたければ、自分が踊れなければならない。」川村亘平さんのこの二つの言葉が心に残った。音楽、踊り、舞台演出などのすべてを、たった一人で演じていたが、一人だとは思えない広がりを感じた。観客は深くその世界にのめり込み、今まで見たことのないものとの出会いに、魅了されたようだった。日本でも、お神楽や、相撲はもともと神様に見せるものだという。そういう世界観が、私たちの日常と遠くなってしまったのは、もしかしたら、自然と人との関係が遠くなってしまったことに起因しているのかもしれない。



ー講師紹介ー

川村亘平

影絵と音楽を中心にイラスト、デザイン他多方面に活躍する芸術家。

ソロユニット「TAIKUH JIKANG滞空時間」(2009~)を始動し、東南アジアツアーや細野晴臣氏のイベント出演、漫画「宇宙兄弟」とのコラボPVなどに参加。ソロ名義でYAMAHAバイクPV(2015)、アウトドアブランドcolombiaPV(2016)他に楽曲提供。影絵シリーズ企画「ボクと影絵と音楽」(2009~)、「丸亀影絵通り」(2013/香川県丸亀市)、「恵比寿映像祭」(2014/東京都立写真美術館)、「サントリー美術館影絵WS」(2014/六本木アートナイト)、「川村亘平斎と田中馨の影絵と音楽」DVD制作(2015)、影絵個展「MATA AIR」(2015/神奈川県相模原市)、ceroのアルバムジャケット、MVに影絵作品提供(2014,2015)ほかを制作。日本各地に赴きワークショップや取材を通じて、「地蔵について」(2014/山形ビエンナーレ)、南相馬影絵「ヘビワヘビワ」(2015/福島県福島市)、「巷説昌福寺縁起」(2016/山梨県巨摩郡)などを制作。土地に残る物語を影絵作品として再生させ、現代日本と伝統的な感性をつなぐ新たな「芸能」を発信し続けている。

インドネシア共和国・バリ島に音楽留学(2003)。

平成28年度第27回五島記念文化賞美術新人賞受賞(2016)。


この講座は2016年10月4日(火)に武蔵野美術大学12号館103教室で開催されました。