地球永住計画 公開講演 『現代の冒険者たち』




栗秋正寿登山家)

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関野吉晴(探検家・医師)





【日時】


2022年6月18日() 13時45分開場 14時00分時開始

※ 約120分で終了の予定ですが、質問への回答などによって若干延長されることがあります。

※ トイレ休憩や途中退席、退館など全く問題ございませんので各自自由に行ってください。





【会場】


武蔵野プレイス 4階 フォーラム

東京都 武蔵野市 境南町 2-3-18(JR 武蔵境駅 南口スグ)





【参加方法】


・当日払いチケット 1500円

以下「こくちーず」からお申し込みください。

https://www.kokuchpro.com/event/abe323239298e6fdfd962dea8bec8180/2036363/


※ 一度に複数枚の申込みはできません。必ず一人一枚チケットをお申し込みください。

※ 空席がある場合は開始時刻直前までお申し込みいただけます。



・オンデマンド収録配信 視聴チケット 1000円(7/2配信)

以下「passmarket」からお申し込みください

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/0107xnwfeee21.html


※ 生配信ではなく公開講演のオンデマンド収録配信です。会場へお越しにならないようくれぐれもご注意ください。

※ 講演動画は配信終了後から3日間視聴可能ですのでお好きな時間にお楽しみください。



いづれもメールアドレスの記入ミスにはくれぐれもご注意ください。

お申し込み後、購入完了のメールが届かない場合は記入ミスの可能性があります。

お申し込みは「お申し込み完了メール」の受信をもって完了となります。

「お申し込み完了メール」が届いていない方はお手数ですが、ご連絡をお願いいたします。





【お問合せ】

地球永住計画事務局 chikyueiju@gmail.com

武蔵野美大主催のイベントではございませんので武蔵野美大へのお問い合わせはご遠慮ください。





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「現代の冒険者たち」はビーパルにて掲載されます。

https://www.bepal.net/news/164753

「賢者に訊く」の自然科学系のゲストの一部はウェブナショナルジオグラフィックで連載されます。

過去の記事もご覧いただけます。https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/web/

また過去講演はYouTubeでご覧いただけるものもございます。

https://www.youtube.com/channel/UCdLrAl57vGOPPDv94qGwJ2Q

ぜひご覧ください。

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『現代の冒険者たち』

栗秋正寿×関野吉晴



世界の7大陸最高峰に最年少で登って、一躍世間で有名になった登山家もいる。しかし一流クライマーたちの間ではほとんど評価されない。それほど山の世界では、トップクライマーたちの評価と、一般及びメディアの評価では開きがある。エベレストを含めて、七大陸最高峰の山で冬季意外に、ノーマルルートで登るかぎり、トップクライマーにとって難しい山はない。

栗城史多さんという、単独でエベレストの難コース南西壁を登ろうとして遭難死した青年がいる。彼の登山は常にメディアで注目され、NHKスペシャルでも彼の登山を中継していた。しかしトップクライマーの間ではまったく評価されていない。一方ではメディアではほとんどとりあげられないが、トップクライマーの間では高く評価されている地味な登山家も多くいる。栗秋さんはメディアではほとんど注目されないが、世界的トップクライマーからは注目されている登山家だ。

 栗秋さんは1995年に初めてアラスカの山に登って、それから20年以上、冬のアラスカ通いを続けてきた。アラスカ三山と呼ばれるデナリ(6190m)、フォレイカー(5304m)、ハンター(4442m)の冬季単独登頂を目指されていたわけですが、ハンターだけが残っていた。デナリは2度目、フォレイカーは4度目の挑戦でクリアしたが、フォレイカーは冬季単独では世界初、ハンターも達成すれば世界初の偉業になるはずだか、ハンターには9度挑戦しているが、未だにのぼれす、9度目の挑戦では遭難している。まず,この遭難の話から始めようか。

(関野吉晴記)






ー講座内容ー





ー講師紹介ー


栗秋正寿くりあきまさとし

1972年に大分県で生まれ、千葉県と福岡県で育つ。15歳で山を舞台にした映画に感動し、福岡県立修猷館高校の山岳部で山歩きを始める。九州工業大学に入学、廃部寸前だった山岳部を復興し、国内各地の山に親しむ。1995年7月に初めてアラスカを訪れ、後輩と2人で北米大陸最高峰デナリに夏季登頂。海外の山に通う生活のため、進学していた大学院を中退。1998年3月、史上最年少でデナリ冬季単独登頂(世界で4人目)。下山後、リヤカーを引いてアラスカの南北1400キロを徒歩縦断。2007年3月、世界初のフォレイカー冬季単独登頂に成功。2011年に植村直己冒険賞を受賞。20年以上、毎年のようにアラスカ三山に通い続け、冬の単独行は合計16回、延べ846日におよぶ。最後にハンターの冬季単独登頂を残したまま、家事全般を担当しながら妻、娘二人と故郷の福岡で暮らす。趣味は川柳、釣り、ハーモニカとピアノの演奏、作曲。


栗秋正寿(九州工業大学山岳部OB)の主要登山歴。


・1995年07月

アラスカ、デナリ国立公園、マッキンリー(6194m)、ノーマル・ルート(登頂)


・1996年04月~06月

アラスカ、デナリ国立公園、ハンター(4442m)東稜(3350m敗退)、フォレイカー(5304m)南東稜(3460m敗退)

悪天候のため断念。


・1997年02月

アラスカ、デナリ国立公園、マッキンリー(6194m)、ノーマル・ルート(敗退)

悪天候のため5200m地点で断念。


1998年03月

アラスカ、デナリ国立公園、マッキンリー(6194m)ノーマル・ルート(冬季単独第4登)

3月8日に登頂。


・1998年05月

アラスカ縦断(徒歩1400km)

フェアバンクスから北極海プルドーベイまでリヤカーを引いて徒歩で縦断。


・1999年04月

アラスカ、デナリ国立公園、フォレイカー(5304m)スルタナ(北東)稜(単独登頂)

冬期単独登頂を試みるも、悪天候のため入山42日目の4月3日に登頂。デナリ国立公園局による冬季の規定は「冬至から春分の日の前日」で、冬期登頂とはならず。


・2001年03月

アラスカ、デナリ国立公園、フォレイカー(5304m)南東稜(単独登頂)

冬期単独登頂を試みるも、悪天候のため入山53日目の3月31日に登頂。デナリ国立公園局による冬季の規定は「冬至から春分の日の前日」で、冬期登頂とはならず。


・2002年01月~03月

アラスカ、デナリ国立公園、フォレイカー(5304m)南東稜(敗退)

冬期単独登頂を試みるも、記録的な暖冬のため雪質わるく2590m地点で断念。


・2003年02月~04月

アラスカ、デナリ国立公園、ハンター(4442m)西稜(敗退)

冬期単独登頂を試みるも、悪天候のため2740m地点で断念。


・2004年02月~03月

アラスカ、デナリ国立公園、ハンター(4442m)西稜(敗退)

冬期単独登頂を試みるも、悪天候のため2540mで断念。


・2005年02月~04月

アラスカ、デナリ国立公園、ハンター(4442m)西稜(敗退)

冬期単独登頂を試みるも、悪天候のため2300m地点で断念。


・2006年02月~04月

アラスカ、デナリ国立公園、マッキンリー(6194m)、ノーマル・ルート(敗退)

冬期単独登頂を試みるも、悪天候と雪崩のため3540m地点で断念。


・2007年01月~03月

アラスカ、デナリ国立公園、フォレイカー(5304m)、南東稜(冬季単独初登頂)

1月31日70日分の食糧・燃料を持って入山。3月10日に登頂。4冬目のトライで冬季単独登頂に成功。


・2009年01月~03月

アラスカ、デナリ国立公園、ハンター(4442m)西稜(敗退)

2600m地点で断念。


・2009年12月~2010年03月

アラスカ、デナリ国立公園、ハンター(4442m)西稜(敗退)

悪天候のため3300m地点で断念。入山83日。


・2011年12月~2012年03月

アラスカ、デナリ国立公園、ハンター(4442m)西稜(敗退)

低温つづきのため2130m地点で断念。


・2013年01月~03月

アラスカ、デナリ国立公園、ハンター(4442m)西稜(敗退)

2130m地点で断念。


・2014年01月~04月

アラスカ、デナリ国立公園、ハンター(4442m)西稜(敗退)

3660m地点で断念。


・2016年01月~04月

アラスカ、デナリ国立公園、ハンター(4442m)西稜(敗退)

3230m地点で断念。その後大雪のため救助要請。無事に救助される。


冬のアラスカの山で過ごした日数合計846日。



この講演は2022年6月18日 武蔵野プレイス にて開催