「村のひろがり・私の奥行き 村の肖像Ⅳ」展
Post date: Nov 9, 2017 10:49:32 AM
新潟市および福島県大沼郡金山町で開催される「村のひろがり・私の奥行き 村の肖像Ⅳ」展に、出品作家およびキュレーターとして参加します。
地域社会=「村」とそこに暮らす「私」たち一人ひとりに抱かれた、はてしない広がりと奥行き。
映像メディアを手に、自らが暮らす世界をさぐるひとびと。
阿賀野川水系只見川上流に位置する福島県金山町と、阿賀野川河口に位置する新潟市、川に結ばれた2つの開催地で、奥会津・金山町の「村」を舞台とした多彩な映像実践を紹介します。
チラシPDF(砂丘館サイトへ)
「村のひろがり・私の奥行き 村の肖像Ⅳ」展
主催:砂丘館、新潟大学地域映像アーカイブ研究センター
企画:新潟大学地域映像アーカイブ研究センター・金山町中央公民館
協力:新潟フジカラー
キュレーター:大日方欣一、榎本千賀子、原田健一
新潟編
2017年 11月17日(金)~12月10日(日)
角田勝之助(つのだ・かつのすけ)
1928年に金山町玉梨に生まれる。1952年より玉梨を中心とした金山町の人々と町の姿を撮影する。2013年より新潟大学地域映像アーカイブセンターでは、角田による地域に根ざした映像実践の整理・デジタル化に取り組んできた。またその成果を、「村の肖像」展(砂丘館・新潟大学旭町学術資料館・金山町自然教育村開館等)の開催を通じて新潟市および金山町の双方で紹介してきた。
榎本千賀子(えのもと・ちかこ)
1981年埼玉生まれ。写真家・新潟大学研究員。2016年より金山町に暮らし、金山町臨時職員として町の映像遺産の調査・整理・デジタル化にあたるとともに、自らの生活の場である現在の金山町を撮影している。金山町における活動は、2016年「カンコウツウコウ 冬の会合」(SARP、仙台市)、2017年「増山たづ子と東北の記録者たち」(ギャラリーオフグリッド、福島市)などを通じて町外でも発表している。
菅谷昌弘(すがや・まさひろ)
1959年東京生まれ、作曲・編曲家。1987年から2000年までパフォーミングアーツ・グループ、パパ・タラフマラに在籍。退団後、8ch.マルチスピーカーシステムによるミュージック・コンクレート作品を多数制作。聞くこと自体の意味を問う、音楽と非音楽の境界へと踏み出している。また、NHK教育テレビ『中学生日記』、NHK-FM放送オーディオ・ドラマ『FMシアター』などの劇伴を通じて標題的音楽の作曲も行っている。編曲家としては、ギター・デュオ、ゴンチチのアルバムに参加している。
ギャラリートークⅠ「かねやまの映像」
11月23日(木)14時~
会場:砂丘館 和室
出演:原田健一、大倉宏、榎本千賀子
ギャラリートークⅡ「かねやまの雪・山・川そして音」
12月10日(日)14時~
会場:砂丘館 和室
出演:堀川久子(ダンサー)、菅谷昌弘、榎本千賀子
【旭町学術資料展示館】(休館日:11/20.24.27.12/4)
雪・山・川がひらくかねやま
金山町が取り組む映像資料の調査・整理・保存・活用プロジェクトの成果を通して、雪・山・川とともにある金山町の姿を紹介します。
金山編
2017年12月22日(金)〜2018年1月14日(日)
【金山町開発センター他】
金山町は現在、新潟大学人文学部と連携しながら、町内に残された映像資料の調査・保存・活用事業に取り組んでいます。町のひとびとが自ら残した映像資料を通して、「電源の町」と呼ばれた金山町でダム開発がもたらした影響、林業・農業・鉱業・土木建築業の移り変わりなど、変貌する金山町の20 世紀を振り返ります。メイン会場となる開発センターに加えて、町内各所で立地にあわせたサテライト展示を行い、過去の映像と現在の金山をつなぎます。
*新潟編で展示した写真・映像に加えて、金山編独自の写真・映像展示を行います。
トークイベント「ふたつの金山」
12月23日(土祝)14時~
出演:角田勝之助、大日方欣一(フォトアーキビスト)、原田健一、榎本千賀子
【砂丘館】(定休日:11/20.24.27.12/4)
ふたつのかねやま-角田勝之助と榎本千賀子
金山町玉梨に生まれ育った角田勝之助(1928-)が撮影した1950~70年代の金山町と、東京に育ち、金山町に移住した榎本千賀子(1981-)による現在の金山町。ひとつの地域を捉えるふたつの視点を通して、生活の場を舞台とした映像実践の可能性を探ります。
あわせて、金山町を中心とする奥会津地域の音を素材とした菅谷昌弘(1959-)による8チャンネル・ミュージック・コンクレート作品を展示し、視覚・聴覚の2つの側面から、世界を探索すること、知ることの不思議を味わいます。