第2回勉強会(緊急テーマ)のご案内
特定非営利活動法人AVENUE
●緊急テーマ: 「未曽有の災害、電力不足と日本人の生活型を考える」
東日本大震災は、原発事故と共に広範囲に甚大な被害をもたらしています。震災復興と原発事故終息の方向が見えない中、不安と共に私たちはさらに電力不足という試練に立向かっています。
私たちはこれまで地球温暖化対策として、便利さを保ちつつ省エネや電源の移行はしてきましたが、暮らし方にまで踏み込んで電力消費を減らす発想はありませんでした。電力消費はこの50年間で8倍(8,475KWh/年・人(2007年))に達しています。これはアメリカの6割、中国の4倍弱という数値です。一方ベトナムのそれは800KWh/年・人(2008年)であり、実に50年前の日本に満たない数値です。しかしすでに中流家庭ではテレビは勿論洗濯機もレンジもクーラーも使っています。50年前の日本にこれらを持つ家がどれほどあったでしょうか? それでも彼らは現在、日本の1/10以下の電力で賄っています。もちろん社会基盤整備、工業化などが発展途上にあることや、自家発電機の利用、慢性的電力不足による計画停電をした上での数値ではありますが。
現地でその暮らしを見るにつけ、厳しい暑さの中で足りない電力のやりくりをしながら、生活の方をそれに合わせてきたことなど、各所に工夫があることがうかがい知れます。
これから夏に向け厳しい電力制限を実行しようとしている日本ですが、「暑い東アジアの国ベトナム」に生活型のヒントを求められるのではないかと考え、緊急企画として、今回の勉強会のテーマとしました。話題提供者としてベトナムと日本双方の状況をよくご存じの越田龍さん(ハノイ市出身)と前回もお願いした Pham Huu Duy Quocさんにお話しを伺うことにしました。
●話題提供者; 越田 龍さん(ハノイ市出身 JICA プロジェクトアドバイザー)
Pham Huu Duy Quocさん (フエ市出身、清水建設)
●日時 2011年4月26日(火)19-21PM
●場所 山中建築造形舎(AVENUE本部)
●参加費; 1000円 (会員は500円)
●当日連絡先; 下記電話番号
<越田 龍さんのプロフィール>
ハノイ市出身、ボーチュオン・トアン高校卒、関西大学工学部機械学科卒、日本に帰化、JICAプロジェクトアドバイザー(1999~)。ホアビン省社会経済開発計画策定改善計画に従事
<Pham Huu Duy Quocさんのプロフィール>
フエ市出身 東大大学院卒(工学博士)、東電設計でベトナム電力事業、現在清水建設でベトナムの原子力関連業務に従事
特定非営利活動法人AVENUE 代表理事 山中公一
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