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Studies on Arthropods


クモ類の系統分類

節足動物の主要な1群であるクモ類は、世界から約50,000種が知られています。その中でも、ハエトリグモ科は、もっとも多様化したグループで、これまでに約6,400種が記載されています。

私は、ハエトリグモ科などの徘徊性のクモ類を中心に、以下のような課題に取り組んでいます。

・未記載種の記載

・分類体系の再検討

クモガタ類の系統分類

節足動物の1群であるクモガタ綱は、クモ目をはじめ、サソリ目やカニムシ目など、様々な“8本あし”の生物を含みます。これらの生物を対象に、以下の課題に取り組んでいます。

・未記載種の記載

・分類体系の再検討

・系統地理


アリ擬態の研究

クモ類の中には、アリに擬態する種が多く知られています。擬態の精度は、なんとなくアリに似ているものから特定のアリに擬態したものまで様々です。アリ擬態クモ類と、モデルのアリ類との関係がどのように進化してきたのか、系統関係をもとに推定していくことが目的です。

洞窟生態系の研究

洞窟内は、太陽光が届かないため、植物が生育することができません。洞窟内の生物たちは、どのような食物網を形成しているのでしょうか。私は、コウモリの糞(グアノ)に着目し、コウモリが外部から持ち込んだ餌由来の糞を基点に、洞窟内では、どのような食物網が形成されているのか明らかにすることを目的としています。