2016年12月に発足し、活動開始から7年目を迎えました。これまでの皆様のご理解とご協力に、感謝いたします。
会員の入れ替えもあり、現在は14名で活動しております。
加速する高齢化、認知症を有する方の増加に備え、2023年6月に認知症基本法案が可決されました。認知症の方が900万人を超えるとされる2040年へ向け、私たち看護師の役割は非常に大きなものになると感じております。
看護のチカラで認知症の方の「私らしく生きたい」を支えられるよう、皆様と協力できれば嬉しいです。
認知症に関する研修・イベントの開催や相談がありましたら、いつでもご連絡ください。
あおもり認知症看護の会
会長 橋本琢磨
あおもり認知症看護の会に寄せて
認定看護師は分野ごとの専門性を発揮しながら、3つの役割「実践・指導・相談」を果たして看護の質の向上に努めています。
青森県において21分野の認定看護師が活動していますが、その中で主体的に組織的な活動を展開していることに敬意を表します。
超高齢社会の中で認知症の発症は2025年には730万人と言われ、65歳以上の5人に1人が発症すると推計され、高齢になるにつれ認知症の割合は増加し85歳以上では55%以上の方が認知症になるともいわれています。
本県における認知症患者数は、青森県保健医療計画によると平成25年から29年では19.3%増加し1,728人としています。
しかし本県の認知症看護認定看護師は10名で、東北の中でも最も少なくニーズに対応するためには育成が急務と考えられます。
厚労省は平成27年に認知症施策推進戦略を策定、さらに令和元年6月の認知症施策推進大綱を受けて「共生」と「予防」について推進し活動に期待が寄せられています。
そのため看護職に求められていることは認知症の発症から終末期まで、認知症の状態把握を含む高齢者の心身の状態を統合的にアセスメントし、各期に応じたケアの実践、ケアの体制づくり、介護家族のサポートを行うことなどが期待されています。
今後認知症看護認定看護師の果たす役割は更に重要になり、個々が力をつけて、あおもり認知症看護の会がますます発展し地域貢献することを祈念いたします。
令和2年12月28日
公益社団法人青森県看護協会
会長 柾谷 京子