大学院教育・研究生指導
所属
山口大学人間社会科学研究科共創科学専攻(修士課程のみ)
本研究室では、大学院生(修士課程)および研究生の受け入れが可能です。本研究科には博士課程はありませんので注意してください。
教員について
本研究室の教員は、社会学(特にコミュニケーションの社会学、スポーツ社会学、メディアスタディーズ)と科学技術社会論の両分野をまたぎ、エスノメソドロジー・会話分析のアプローチにより、テクノロジーに媒介された/を用いた相互行為の実態解明とそれを基盤に置いたインタラクションデザインに関する研究を進めています。また、エスノメソドロジーの創始者であるハロルド・ガーフィンケルに関する社会学史研究も進めています。以前は、科学コミュニケーション、高齢者介護施設、医学教育、視覚障害者の歩行訓練などのフィールドでの研究も進めていました。
これまで執筆した論文については、researchmapまたはResearchGateを参照してください。
指導可能な分野・テーマ
分野:社会学または科学技術社会論
方法:エスノメソドロジーまたは会話分析による、人びとの相互行為場面のビデオデータや観察記録を用いた分析。
対象:人びとの相互行為を対象としたものであれば、なんでも可。
例年、夏頃に一次募集があります。一次募集で定員が満たなかった場合は冬に二次募集が実施されます。入試に関しては、山口大学人間社会科学研究科共創科学専攻の入試情報を参照してください。
研究室のアドミッションポリシー
エスノメソドロジー・会話分析について、関連する授業の履修や独学を通して入門レベルの知識を習得していることが望ましい(国際総合科学部の学部生の場合、「科学技術論演習(科学技術社会学)」および「科学技術論演習(相互行為分析)」を履修済みであれば問題ありません)。
人びとが相互行為を組み立てるやり方について、関心ある対象があること。
自分自身で研究テーマおよび研究計画を考えること(サポートはしますが、本研究室教員より研究テーマを与えることはしません)。
調査や、相互行為場面の映像データなどの研究に必要なデータ収集は自身で行うこと。
本研究室のカリキュラムポリシーのもと、主体的に研究に従事する意思があること。
研究室のカリキュラムポリシー
基本的知識・スキルの習得
エスノメソドロジー・会話分析および映像データの収録方法と分析方法についての基本的知識・スキルの習得が必要な場合は、国際総合科学部で開講している「科学技術論演習Ⅲ(科学技術社会学)」および「科学技術論演習Ⅰ(相互行為分析)」に出てください。
専門的知識・スキルの習得
大学院の授業の「エスノメソドロジー特論」(前期週1回開講)では、エスノメソドロジー・会話分析研究に関する専門書や論文を講読することで、専門的知識を習得します。なお、日本語で書かれた学術的文章を読み、議論することができる語学能力を前提とします。英語で書かれた学術的文章にもチャレンジする意欲をもつことも期待します。
エスノメソドロジー・会話分析に関する外部研修に積極的に参加することを勧めます。エスノメソドロジー・会話分析研究会主催のセミナーや、EMCA財団のセミナー、有志が開催する会話分析初心者セミナーなどの開催情報を提供します。
研究指導
通年週1回開講のゼミで、研究の進捗報告やデータセッションを通して研究指導をします。基本的に大学院生の報告機会を優先しますが、ゼミでは教員自身も研究の進捗報告やデータセッションを行います。それにより、研究の実践的な方法を学んでもらいます。
アカデミック・スキル(発表のやり方、論文の書き方)については、必要に応じて指導機会を設定します。
研究倫理・調査倫理については、共創科学専攻で開講されている関連科目の履修のほか、大学院生の研究計画に即して指導機会を設定します。
研究コミュニティへの参加
大学院生には、経済的に無理のない範囲での研究会・学会への参加と、研究進捗に応じた発表を推奨します。エスノメソドロジー・会話分析に関しては、関連研究会・学会を紹介します。他大学の大学院生や教員と議論する機会を作ることで、研究コミュニティへの参加を促します。研究発表の場合は原則旅費を補助します(秋谷が外部資金を獲得している場合に限る)。
※ 山口大学人間社会科学研究科共創科学専攻全体の教育課程の編成については、同専攻のカリキュラムポリシーを参照すること。
4月と10月に受け入れ可能です。山口大学国際総合科学部の研究生入学案内もしくは山口大学人間科学研究科共創科学専攻の研究生入学案内を参照してください。
「大学院生(修士課程)受け入れに関する情報」のアドミッションポリシーに書かれた2〜5を満たすようにしてください。特に、研究テーマと研究計画については必ず作ったうえで、研究生の受け入れの可否を事前に秋谷まで問い合わせてください。
日本語で書かれた学術的文章を読み、議論することができる語学能力を前提とします。英語で書かれた学術的文章にもチャレンジする意欲をもつことも期待します。
大学院生が所属している場合は、「大学院生(修士課程)受け入れに関する情報」のカリキュラムポリシーにあるような研究室の活動に参加してもらいます。大学院生が所属していない場合はゼミは開講されないので、個別に研究指導を実施します。
関連する学部開講授業(所属する大学院生と研究生は、配属初年度は原則下記の2つの授業に出てください)
科学技術論演習Ⅲ(科学技術社会学)|国際総合科学部・前期開講
科学技術論演習Ⅰ(相互行為分析)|国際総合科学部・後期開講
大学院授業
エスノメソドロジー特論|前期開講
課題解決特論(ゼミ。所属大学院生がいる場合のみ開講)
課題解決能力特別演習(ゼミ。所属大学院生がいる場合のみ開講)
研究生指導
所属大学院生がいない場合は、個別に研究指導をします。
以下の書籍リストのうち1冊は進学前に読んでおくことを推奨します。
西阪仰(1997)『相互行為分析という視点:文化と心の社会学的記述』金子書房
前田泰樹・水川喜文・岡田光弘編(2007)『エスノメソドロジー 人びとの実践から学ぶ』新曜社
串田秀也・好井裕明編(2010)『エスノメソドロジーを学ぶ人のために』世界思想社
デイヴィッド・フランシス&スティーヴン・ヘスター(2004=2014)『エスノメソドロジーへの招待:言語・社会・相互行為』ナカニシヤ出版
山崎敬一他編(2023)『エスノメソドロジー・会話分析ハンドブック』新曜社
高木智世・細田由利・森田笑(2016)『会話分析の基礎』ひつじ書房
串田秀也・平本毅・林誠(2017)『会話分析入門』勁草書房