赤丸で示したこれです。(数値はタイミングや設定によって異なります)この数値の右側は一か月を何分割しているか、左側はその内どの程度進んだかを示す数値です。これを使ってダイヤを組みます。右側の数値が1440の場合は高度な設定内のshow_monthを1にしておくと後々楽になります。(1440=24x60のため)
Simutrans以外に必要なソフトはOudiaなどのダイヤ作成ソフトです。
まず、Oudiaをhttp://take-okm.a.la9.jp/oudia/からダウンロードして、お手元の環境にインストールしてください。
Simutransで所要時間を測ってみましょう。その前に二つ、注意点があります。まず、応荷重制御にチェックを入れて下さい。また、始発駅では必ず発車時刻まで待機を設定してください。この二つを守らないと、計測した時刻より遅く走る列車が発生したり、計測時刻とは若干ずれた時刻で駅に到着する列車が発生する事があります。スケジュールの詳細設定を展開し、下の画像の通りになっていれば大丈夫です。(月当たり発車本数とオフセットは関係ないです)
それでは、実際に組んでみましょう。駅に到着、出発した時刻をダイヤ用の時間軸をもとに現実時間の時間軸に変換してOudiaに記録していきます。通過駅のある列車の場合は駅の通過時刻も記録します。なお、分岐が一切ない駅の場合はダイヤ作成上は時刻を記録する必要はありません。…ですが発車時刻だけ記録した方が後でダイヤを眺めてニヤニヤできるかもしれません。
それでは、ダイヤを組んでみましょう。まず、新しいダイヤを作って、そこに先程計測したダイヤをコピーします。コツとしては特急など早い列車から順に、単線区間などネックとなる個所から組むのがポイントです。この時点でダイヤグラムを読めるようになっておくとこの先かなり楽になります。ダイヤを組む際の注意点ですが、ある程度ダイヤに余裕時間を加えないとダイヤが乱れることがあります。(現在の最新のOTRPでは不明な理由により列車の到着が遅れることがあります)
まずは急行を適当に等間隔で並べて
各停を追加して
待避を追加して
折り返しなど細かいことを調整して
完成です。
では、Simutransワールドにこのダイヤ設定を適用させましょう。ゲーム内1ヶ月=ダイヤ時間軸1440という設定で組みます。画像はそれぞれ上り時刻表と下り時刻表です。
ダイヤを組む前に、スケジュール画面の説明(ダイヤ関係のみ)を行います。
最高速度:その路線に所属する車両の最高速度を指定します。0の場合は指定なしです。
連結相手を待つ(W):連結を試みる(C)を指定した車両が来るまで待ち、積むまで待機や最大待ち時間、発車時刻設定がない限り連結しないと発車しません。
連結を試みる(C):連結相手を待つ(W)を指定した車両と連結します。
発車時刻まで待機:これにチェックを入れるとダイヤが使えるようになります。
月当たり発車本数:そのまんまです。発車時刻は等間隔です。
オフセット:これを指定した分、発車時刻を後にします。
遅延許容時間:指定した時間だけ遅延を許容します。
全て同じ発車時刻設定を適用:OTRPで要らない機能のうちワースト3以内に入る誰得機能です。これは使ってはいけません。
まずは急行から組みます。スケジュールを開き、A駅、D駅下り、H駅下り、K駅、H駅上り、D駅上りと停車指定します。詳細設定を展開し、30/1440間隔で運転するので月当たり発車本数は48です。発車時刻設定をA駅とK駅で行います。基本的に時刻設定は始発駅と他の列車を退避する場合のみ行います。急行のオフセットはA駅では指定せず、K駅は17です。
各停はすべての駅で停車指定をします。こちらも月当たり発車本数は48です。発車時刻設定はA駅、H駅下り、K駅、D駅上りで行います。オフセットはA駅が5、H駅下りが26、K駅が23、D駅上りが27です。
必要な編成数を計算し、放出します。
いやあダイヤ通りに走る車両を眺めるのは楽しいですねぇ…これでダイヤ作成は終了です。
ダイヤの組み方に対する呼称も存在します。今回はその一部を紹介します。
ある一定の周期を繰り返すダイヤです。上述したダイヤもパターンダイヤです。
列車間の追越・追い抜きをしないダイヤです。
単線区間にて、設備の限界まで列車の行き違いをするダイヤです。画像の例ではD駅、H駅で列車の行き違いが可能です。
いかがでしたか?ダイヤの組み方は人それぞれです。慣れてきたら自分流の組み方に挑戦するのもいいでしょう。今回の記事に出たoudiaファイルはhttps://drive.google.com/uc?id=1nf54ZX_8Alc03IVOEqPL5qjmZTGAICl6にて公開していますので是非参考にしてください。
ここまでの閲覧ありがとうございました。