指揮者・ソリスト

東京生まれ。東京音大指揮科に学ぶ。1984年第1回キリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクールに優勝し、国際的な活動を開始。フランス国立管、ベルリン放響、コンセルトヘボウ管、モントリオール響、イスラエル・フィル、ロンドン響、ウィーン響などメジャー・オーケストラへの客演を展開。

91~95年ノールショピング響首席指揮者、98~2000年リンブルク響首席指揮者、97~2001年 ロイヤル・リヴァプール・フィル首席客演指揮者、91~2000年日本フィル正指揮者を歴任。近年では、ヴァンクーヴァー響、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ響、サンクトペテルブルク・フィル、ボルティモア響、シンシナティ響、スタヴァンゲル響、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ポーランド放響、スロヴェニア・フィル、サン・パウロ響等へ客演。06~08年には米国コロンバス響音楽監督を務め数々の名演を残した。07年夏にはサイトウ・キネン・フェスティバル松本に招聘され、また、08年5月には小澤征爾の代役として急遽水戸室内管弦楽団を指揮し、聴衆および批評家からともに絶賛された。オペラ指揮でもシドニー歌劇場におけるヴェルディの《仮面舞踏会》や《リゴレット》が高く評価されたのをはじめ、近年では藤原歌劇団《椿姫》、日生劇場《フィガロの結婚》、新国立劇場《椿姫》、《アイーダ》等が記憶に新しい。2008年4月より京都市交響楽団常任指揮者。東京音楽大学指揮科教授。

京都市立芸術大学卒業後、ウィーン国立音楽大学に留学、首席でディプロムを取得して修了。アルフレード・クラウス国際声楽コンクール第二位、ウィーン国際新進オペラ歌手コンクール第一位、藤沢オペラコンクール第一位及び福永陽一郎賞、オーストリア共和国学術褒賞、出光音楽賞、青山音楽賞、新日鉄音楽賞、芸術祭新人賞、宮城県芸術選奨などを受賞。プラハ国立歌劇場、ブルノ国立歌劇場、ブレーマーハーフェン市立劇場、バート・ヘルスフェルト夏季音楽祭オペラ、ガルス夏季音楽祭オペラ、フロリダ・パームビーチ・オペラ、新国立劇場、藤沢市民オペラ、出雲市民オペラ、延岡市民オペラなどのオペラ公演や、ヘッセン放送交響楽団、ボストンシンフォニー、NHK交響楽団、日本フィルハーモニー、新日本フィルハーモニー、読売日本交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー、仙台フィルハーモニー、群馬交響楽団、神奈川フィルハーモニー、アンサンブル金沢、名古屋フィルハーモニー、京都市交響楽団、大阪フィルハーモニー、九州交響楽団など多くのオーケストラの演奏会に出演、また各地においてリサイタルなどの演奏活動を行っている。現在、東京藝術大学准教授。

東京藝術大学卒業、同大学大学院修了。第62回日本音楽コンクール第2位入賞。第26回日伊声楽コンコルソ入選。東京二期会や新国立劇場公演を主に「フィガロの結婚」ケルビーノ、「ヘンゼルとグレーテル」ヘンゼル、「ばらの騎士」オクタヴィアン役を好演、同役でNHKニューイヤーオペラコンサートに出演。その他「カルメン」タイトルロール、「真夏の夜の夢」オベロン、「アルジェのイタリア女」イザベラ、「コジ・ファン・トゥッテ」ドラベッラ、「フィレンツェの悲劇」ビアンカ、「カヴァレリア・ルスティカーナ」サントゥッツァ、ローラ、またR.シュトラウス、ワーグナー等のオペラ作品にも数多く出演。またN響定期「エレクトラ」、新日本フィル「火刑台上のジャンヌ・ダルク」、東京フィル・オペラコンチェルタンテシリーズ等の演奏会にも度々出演している。宗教曲ではモーツァルト、ヴェルディ「レクイエム」、バッハ「クリスマスオラトリオ」「受難曲」「ミサ曲」、またベートーヴェン「第九」、マーラー「千人の交響曲」「復活」「大地の歌」などのソリストとして、在京オーケストラとの共演は枚挙に暇がない。東京音楽大学教授、フェリス女学院大学講師、二期会会員。

東京音楽大学卒業、同大学大学院修了。’95年ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院夏期アカデミー修了。二期会オペラスタジオ第43期マスタークラス修了、修了時に優秀賞受賞。オペラでは、豊かな声量と存在感のある演技で、新国立劇場および二期会の常連として出演を続けている。特に近現代作品での活躍はめざましく、多くの日本初演、世界初演に参加している。近年では’11年2月二期会『サロメ』、’11年8月プッチーニ・フェスティバル(イタリア)『蝶々夫人』、’11年11月東京文化会館開館50周年記念オペラ『古事記』、‘13年6月新国立劇場『夜叉ヶ池』において、それぞれ高い評価を得ている。コンサートでは、国内外の著名指揮者の下、多くの演奏会に出演している。’06年ゲルト・アルブレヒト指揮RAIイタリア国立放送響と共に、ザルツブルク音楽祭他にて、ヘンツェ『午後の曳航』(演奏会形式)の登役を歌い、スタンディング・オーベイションを受ける大成功を収めた。国内では、ベートーヴェン「第九」をはじめ、バロックから現代に至るまで、幅広いレパートリーを歌っている。オルフ「カルミナ・ブラーナ」のスペシャリストとして出演を重ねており、演奏のいくつかはテレビ放映やCD化されている。二期会会員、東京室内歌劇場会員、日本演奏連盟会員、東京音楽大学非常勤講師。

東京藝術大学音楽学部声楽科卒業(在学中に安宅賞受賞)、同大学大学院修士課程修了。第16回ジロー・オペラ賞受賞。ドイツ各都市の歌劇場ソリストとして約10年間活躍し、欧州の国際的歌手たちと共演。帰国後は一躍脚光を浴び、指揮者のW.サヴァリッシュ、G.ジェルメッティ、小澤征爾、故朝比奈隆、故若杉弘等から絶大な信頼を得た。フィンランドのサヴォンリンナ音楽祭「蝶々夫人」のシャープレス役は地元各紙で賞賛を受け、NHK・民音共催のW.サヴァリッシュ指揮「魔笛」では、唯一の男声日本人歌手として出演し、国際級の歌唱を示した。 その後も「リゴレット」「ドン・ジョヴァンニ」の各タイトルロール、2002年の「ニュルンベルクのマイスタージンガー」ハンス・ザックス等で役柄の精神的深みを好演し、高い評価を得た。コンサート歌手としても、N響をはじめ国内主要オーケストラと宗教的声楽作品のソリストとしてたびたび客演、卓越した演奏でバリトンの第一人者と目されている。「ドイツ・レクイエム」では小澤征爾、ジェルメッティと共演している。2007年母校奏楽堂で行ったリサイタル「ドイツ歌曲の夕べ」のライヴ録音CD(発売:ディスク・クラシカ)は「レコード芸術」誌で特選盤の評価を受けている。2011年3月、小田原音楽フェスティバル「ドイツ・レクイエム」に出演。東京藝術大学教授。二期会会員。

指揮:広上 淳一

ソプラノ:菅 英三子

アルト:菅 有実子

テノール:髙橋 淳

バリトン:多田羅 迪夫