初心者向けウォレット解説
はじめに
仮想通貨を取り扱う最初のハードルとしてあなたの資産をどのように保管するか、という点が挙げられます。
仮想通貨の保管は、自分で保管する方法や、仮想通貨取引所に預入する方法があります。どちらも一長一短の特徴を持っており、正解はありません。
そのため、個々のシチュエーションに合わせて、様々な種類のウォレットを選択し、最善の保管方法を見つけることが求められます。
仮に、
短期間での価格上昇を狙っているなら...
長期的に保有する意図があるなら...
海外取引所でしか扱っていない通貨を保有しているなら...
国内取引所で扱われている通貨を持っているなら...
各シナリオに合わせた最適な保管戦略を立てることができます。
保管の基本的な安全性は、自己責任の基で個人での保管が最高で、次に国内の取引所、最後に海外の取引所となります。しかし、どの方法を選ぶにせよ、仮想通貨リテラシーが重要です。そこで、以下ではウォレットについて詳しく説明し、あなたが仮想通貨の世界で堅実に進むための知識を提供します。
仮想通貨の世界は大きな可能性と冒険を秘めています。保管方法の選択を通じてその可能性を最大限に引き出すために、この記事をぜひお読みください。
1. 仮想通貨ウォレットとは?
本マニュアルは仮想通貨を扱うウォレットとして「分散型ウォレット」について説明します。
分散型ウォレットとは?
分散型ウォレットは、既存の銀行のような第三者機関に資産を預けることがない自己管理型のウォレットです。
取り扱いが完全な自己責任となり、秘密キーと呼ばれる鍵やパスフレーズをなくしてしまいますと、資産へのアクセスができなくなるリスクがありますので、保管には十分ご注意ください。
2. HOTウォレットとCOLDウォレットとは??
ウォレットには「ホットウォレット」(HOT)と「コールドウォレット」(COLD)の2種類があります。
ホットウォレットは、インターネットに接続されている仮想通貨ウォレットです。これにより、ユーザーはリアルタイムで資産にアクセスし、迅速に取引を行うことが可能になります。しかし、インターネット接続のため、セキュリティリスクも高くなります。
コールドウォレットは、インターネットから切断された状態で仮想通貨を保管するウォレットです。これにより、ハッキングやオンラインの脅威から資産を保護することが可能になります。ただし、取引を行うためには、ウォレットを一時的にインターネットに接続する必要があります。
3. 4タイプのウォレットの特徴を理解する
ハードウェアウォレット(COLD)
ソフトウェアウォレット(HOT)
モバイルウォレット(HOT)
ウェブウォレット(HOT)
4. 仮想通貨取引で気をつけるべきポイント
安全な取引のための基本的なガイドライン
仮想通貨の取引には注意が必要です。パスワードの強度、二段階認証の利用、不審なメールやウェブサイトからのリンクをクリックしないなど、基本的なセキュリティ対策を講じることが重要です。
仮想通貨の入出金の際には「送付先アドレス」「チェーンの種類」について必ず確認する必要があります。送付先を間違えてしまうと資金が紛失してしまう可能性がございます。
フィッシング攻撃やスキャムから自分自身を守る方法
フィッシング攻撃やスキャムから身を守るためには、不審なメールやウェブサイトを識別し、それらからのリンクを避けることが重要です。
知らないWi-Fiスポットに接続しないでください。
パスフレーズと秘密鍵の保存と管理
パスフレーズと秘密鍵は安全な場所に保存し、バックアップを作成し、強力なパスフレーズを使用する。セキュアな環境で生成し、オンラインでの保存を避ける。分散バックアップを作成してリスクを軽減する。
5. それぞれの保管方法の独特のリスクを理解しよう
自分で分散型ウォレットで保管する
分散型ウォレットを自己管理すると、あなたが全ての責任を負います。パスワードを忘れると、資産を取り戻すことは非常に難しくなります。また、ウイルスなどに感染すると、通貨が盗まれるリスクがあります。
日本の取引所で保管する
日本の仮想通貨取引所は、金融庁により厳格に監督・規制されており、顧客資産のセキュリティと保全に関する基準を満たす必要があります。これには、顧客資産の一部をコールドウォレットで管理するなどの措置が含まれます。しかし、規制強化により、直ぐに資金を出金できない可能性、過去にはハッキングによる資産盗難の事例もあるため、完全な安全性は保証されません。取引所選びには十分な注意が必要です。
海外の取引所で保管する
海外の取引所でも、ハッキングや破産のリスクがあります。更に、海外の規制に従うため、問題発生時の対応が難しくなる可能性があります。言語の壁も考慮する必要があります。加えて、海外の取引所の場合、日本の法律や規制が適用されないため、問題が発生したときのリカバリーがより困難になる可能性があります。
6.まとめ
ウォレット保守・注意喚起
仮想通貨のウォレットの管理は自己責任になります。秘密キーやパスフレーズの紛失により、「ウォレットに接続できなくなった」「入っている資金を移動することができなくなった」という声を多く聞きます。気をつけましょう。また、フィッシング攻撃やスキャムから身を守るためには、不審なメールやウェブサイトを識別し、それらからのリンクを避けることが重要です。
自分に最適なウォレットの選び方
個々のニーズと好みに合ったウォレットを選ぶことが重要です。ハードウェアウォレット、ソフトウェアウォレット、オンラインウォレットなど、各種類のウォレットの特徴を比較し、自分に最適なものを選びましょう。