2024年3月18日 (月) 10:00〜16:30

講演:早稲田大学 グリーンコンピューティング研究開発センター
昼食会・ポスターセッション:大隈ガーデンハウス 25号館3F

※Zoomによるオンライン配信も実施しますのでオンラインでの参加も可能です。


参加者数が上限に近づいているため、誠に勝手ながら参加申込は3月15日正午で締め切らせていただきます。

主催: 情報処理学会高度交通システムとスマートコミュニティ(ITS)研究会
協賛: 情報処理学会モバイルコンピューティングと新社会システム(MBL)研究会
情報処理学会マルチメディア通信と分散処理(DPS)研究会
情報処理学会コラボレーションとネットワークサービス(CN)研究会
ITS Japan 

情報処理学会高度交通システムとスマートコミュニティ(ITS)研究会では、毎年ITS研究フォーラムを開催し、ITSの現状と今後の研究・開発の課題に関する知識の共有、研究者間の交流の場として参りました。今回は、「ニューモビリティシステムが変える社会」をテーマに招待講演者をお招きし、キックボードや電動バイクに代表されるマイクロモビリティ、LRTやオンデマンドバスに代表される次世代公共交通、自動運転、ドローンといったニューモビリティデバイスおよびこれらの運用・サービス、街づくり計画がもたらす社会・経済インパクトについて議論する場といたしました。皆様のご参加をお待ちしております。

参加案内

参加費

情報処理学会ITS研究会登録会員 5,500円
情報処理学会MBL研究会登録会員 5,500円
情報処理学会DPS研究会登録会員 5,500円
情報処理学会CN研究会登録会員 5,500円
ITS Japan会員 5,500円
学生 (社会人学生を除く) 3,300円
上記以外の方 11,000円

参加申込

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参加申込3月15日正午で締め切らせていただきます。

招待講演

尾崎 信之 (名古屋大学)
『交流交通』の考え方にもとづく、賑わいのある交通まちづくりに向けた取組み事例

市・まちでのモビリティの体験や行政などの関連部門との意見交換を通して、交流交通という新たな概念の下、ありたいモビリティを実現するための評価と手順を考案した。交通をまちの賑わいを醸し出すひとつのツールと位置づけ、地元、来街者、行政、交通事業者、まちづくり協議会などの視点から移動、情報、環境・エネルギーに関して、包括的に課題や好事例を議論し「気づき表」なるテンプレートに纏めていく。モビリティの現状分析ができるテンプレートも作成し、気づき表から課題を選択し解決案検討を含めて、交流交通の実現に向けたステップとしてまとめた。複数の市、まちで実施したワークショップ・意見交換の事例を紹介する。本内容は特定非営利活動法人ITS Japanにおける「にぎわいのある交通まちづくり実現委員会」での活動をまとめたものである。

尾崎 信之
名古屋大学未来社会創造機構モビリティ社会研究所教授、およびHonorary Principal Fellow, University of Melbourne。1983年現東芝入社。企業では海外の自動車メーカ複数社とADAS (Advanced Driver Assistance Systems)のセンシング技術に関しての共同研究も主導。大学では画像処理・認識技術をベースにITS (Intelligent transportation Systems)、モビリティ分野を研究テーマとしている。IEEEではITSソサエティで、Technical ActivityのVice Presidentを務めており、VPはすでに5年目となる。日本ではNPO法人ITS JAPANで、国際委員会、にぎわいのある交通まちづくり実現委員会の双方で委員長を務め、国内外のITS分野で積極的に活動している。1996年工学博士(東京大学)。


山田 将史 (三菱電機株式会社)
海外の交通まちづくりの状況

コロナ過を経て海外においても公共交通機関、移動サービスとしての鉄道の在り方が変わりつつある。鉄道の枠を超え、シェアカーやマイクロモビリティも含めた街の移動システムが議論されている。本講演では、コロナ前後のカンファレンス・展示会でのキーテーマを基に、鉄道+モビリティの新たな街づくりの最前線を紹介する。

山田 将史
山田将史(三菱電機株式会社 情報技術総合研究所)。2006年に三菱電機に就社後、パターン認識・機械学習を活用したシステムデータ構造変換や異常検知などの研究に従事。その後、鉄道ビジネスユニットへ異動し、鉄道事業者向けの新システムや技術開発に従事。現在は、同社情報技術総合研究所にて、ブロックチェーン活用や鉄道システム向けの研究開発に従事している。

大口 敬 (東京大学生産研)
もしかする未来の自動運転交通社会

日本でこれまで政府主導で取り組まれた自動運転に関する活動、SIP1期・2期・RoAD to the L4などの概要を紹介するとともに、自動車の発明、産業化とともに発展してきた道路交通システムのこれまでの経緯と現状、また将来展望とともに、あるべき姿、望ましい姿を検討する。これらを踏まえて、自動運転技術の交通流に与える影響・効果、そのことがもたらす社会・経済的な意義について考察する。

大口 敬
1988年東京大学工学部土木工学科卒。1995年同大学大学院工学系研究科博士課程修了。博士(工学)。日産自動車(株)、東京都立大学(2005年より首都大学東京)、その間、2008年スイス連邦工科大学ローザンヌ校客員教授を経て、2011年より東京大学生産技術研究所教授。2018年より同所・次世代モビリティ研究センター・センター長、2008年7月発足の東京大学モビリティ・イノベーション連携研究機構教授などを兼務。専門は交通工学、交通制御工学。2018年度まで実施された内閣府SIP自動走行システム・次世代都市交通WG主査、および、2022年度まで実施された内閣府SIP第2期自動運転(システムとサービスの拡張)・サービス実装推進WG主査。

坂東 幹雄・伊藤 貴廣 (株式会社日立製作所)
空の利用拡大に向けた無人航空機運航管理(UTM)と将来展望

地球環境変化や労働者不足などの社会変化を背景として、新たな空の利用手段として無人航空機(ドローン)などエアモビリティの適用範囲の拡大が期待されている。
本講演では、空を利用する事業者間で利用計画、運用状況を共有するための手段として普及しつつある無人機運航管理(UTM)について紹介する。また、将来の空の利用拡大に対して必要となる空間情報を集約・提供するための仕組みづくり及び空の空間情報を利用する無人機航空機の運用高度化に関する取り組みや将来展望について述べる。

坂東 幹雄
2004年京都大学大学院情報学研究科博士前期課程修了。同年(株)日立製作所入社、研究開発グループにて位置推定の研究開発に従事。2019年大阪大学工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。同研究開発グループにて、エアモビリティに関わる研究開発に従事、現在に至る。計測自動制御学会、日本ロボット学会、自動車技術会各会員、測位技術振興会理事。

伊藤 貴廣
2004年東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻修士課程修了。同年(株)日立製作所入社、研究開発グループにて自動車機器、車両運動制御などの研究開発に従事。同研究開発グループにて、エアモビリティに関わる研究開発に従事、現在に至る。日本機械学会、自動車技術会各会員。

瀬戸口 純一 (株式会社テムザック)
マイクロモビリティが街をどう変えるか?

パーソナルモビリティRODEMの実証実験および実サービスの紹介:要介護者の移乗支援モビリティとしてスタートしたRODEMは、新しい搭乗スタイルの電動車椅子としての発展に加えて、健常者の街乗り・観光用途にも使えるユニバーサルなモビリティとして成長してきた。また、自動配送ロボットのベースとしても活用するなど、人が搭乗するにとどまらない用途開発を行っている。その過程やユーザーの声などを、これまでに多数行ってきた実証実験や実サービスに触れながら紹介する。

瀬戸口 純一
1995年日本電信電話(株)入社。数多くの大規模情報システムの設計などに従事。2007年より(株)NTTドコモ法人ビジネス部門でサービス開発を行ったのち、2015年より国の研究プロジェクトにて自律型モビリティシステムの開発責任者等を担当。2023年より(株)テムザックにて、パーソナルモビリティRODEMをはじめとするロボットの社会実装を担当。

プログラム

10:00〜 開会挨拶
ITS研究会主査 徳永 雄一 (金沢工業大学)

10:05〜10:45 『交流交通』の考え方にもとづく、賑わいのある交通まちづくりに向けた取組み事例
尾崎 信之 (名古屋大学)

10:50〜11:30 海外の交通まちづくりの状況
山田 将史 (三菱電機株式会社)

11:45〜13:15 昼食会 (ビュッフェ形式)・ポスターセッション(現地発表のみ)

13:30〜14:10 もしかする未来の自動運転交通社会
大口 敬 (東京大学生産研)

14:15〜14:55 空の利用拡大に向けた無人航空機運航管理(UTM)と将来展望
坂東 幹雄・伊藤 貴廣 (株式会社日立製作所)

15:00〜15:40 マイクロモビリティが街をどう変えるか?
瀬戸口 純一 (株式会社テムザック)

15:45〜16:25 ITS研究会表彰式

16:25〜16:30 閉会


ポスターセッション

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ポスター発表

お問い合わせ

情報処理学会ITS研究会 ITS研究フォーラム担当  its-forum2024 (at) sig-its.ipsj.or.jp