静岡大学 情報学部・グリーン科学技術研究所 教授
講演題目:大規模言語モデルの性能と限界を探る:
自然言語処理研究と各分野での応用
講演概要:
大規模言語モデルは日々その性能を向上させており、ChatGPTをはじめとするサービスの登場以来一般にも広く使われるようになった。本講演では講演者の取り組む言語モデルの内部機序の研究や、政治(オンライン世論形成過程の予測やフェイクニュースの検出)・法(司法試験の自動解答や裁判過程の自動化支援)・医療(大規模電子カルテ情報を用いた治療個人最適化や精神疾患の自動診断)、エージェント(人狼ゲームの自動プレイやLLMによるパーソナリティの再現)など各分野での応用研究の紹介を通じ、大規模言語モデルの性能とその限界を議論する。