NPO法人シニア自然大学校
地球環境自然学講座
講座テーマ:森里海のつながり-いのちの循環
受講案内
講座の略歴と理念
1.2005年に京都大学名誉教授 渡辺弘之先生をコーデイネーターにお迎えして以来10年間、情熱溢れる指導のもと、年20回の講演会と数回 の海外含む自然観察会のスタイルが定着、また2007年、講座名称を活動の実態に合わせ “地球環境「自然学」講座”に改称、現在に至っています。先生の講座への熱い思いは多くの受講生の共感をよび、受講者が毎年200名を越えるシニア自然大学校屈指の人気講座になりました。
2.2015年、コーディネーターに田中克先生が就任されました。田中先生は京都大学で森から海までの統合的管理を目指す「森里海連環学 」を提唱され、その普及に大きな貢献をされました。地球環境自然学講座は、この精神と具体的内容を学ぶため、講座テーマを「森里海のつながり- いのちの循環」とし、かけがえのない地球の大自然を次の世代に繋いでいくことを目標に活動しています。
「森里海連環学」は2003年に京都大学に生まれた新しい学問です。科学者や研究者のみの学問ではなく、一般の市民が 気軽に自らの問題として入ることの出来る”身の回り”の新しい学問のあり方を目指しています。日本の自然を特徴づける広大な森林と豊かな海の多様なつながりを良くも悪くもする河川流域(都市を含めた広い意味)のあり様を本来の姿に戻すことを目指します。
具体的内容は なぜ今 森里海連環学か? に詳しく解説されています。ぜひお読みください。
講演は身近な自然から深海や宇宙まで多くのジャンルに及びます。碩学による最先端の研究成果や、実践者の貴重な体験事例など興味深い
内容に毎回深い感動を覚えます。地球温暖化の抑制やSDGsについても、日常生活の中で出来ることから始め、未来世代への責任について自覚を高めます。
2020年、コロナ禍を契機にオンライン講座を併設し全国に発信することにしました。同じ理念を共有する人が全国に一人でも多くなることを切に願っています。
京都大学名誉教授 森林生態学
略歴:1939年愛媛県生まれ、高知大学農学部、京都
大学大学院農学研究科を経て1990~2002年 京都大
学教授。2002年退職。京都大学名誉教授。国際アグ
ロフォレストリー研究センター(ケニア、ナイロビ
理事、日本土壌動物学会会長、関西自然保護機構理
事長、京都園芸倶楽部会長、社叢学会副理事長など
歴任、現在は滋賀県生きもの総合調査委員会部会
長、京都園芸倶楽部理事など。
著書:『アグロフォレストリーハンドブック』
国際農林業協力協会、『東南アジア樹木紀行』昭和堂、『京都 神社と寺院の森』 ナカニシヤ出版、〖熱帯林の恵み〗京都大学出版会、〖熱帯の森から森林研究フィールドノート〗アップル社 他多数
京都大学名誉教授 水産学
略歴:1943年 滋賀県大津市生まれ、京都大学農学
部水産学科卒業/大学院農学研究科水産学専攻博士課程修了 農学博士 京都大学名誉教授、舞根森里海研究所(宮城県気仙沼市)所長、 NPO法人森は海の恋人理事 他多数歴任
著書:『魚類学下』(1998年、共著)、『森里海連
環学』(2007年、共著)、『森里海連環学への道』
(2008年)、『森里海連環による有明海再生への道』2008年)、『いのちのふるさと海と生きる』(2017年、編集)他多数