安齋 優平
伊藤 亮太
鈴木 真優
中西 悠馬
Wholederは「デザインに隠されたそれぞれの価値を体感しよう」がコンセプトのブランドです
お菓子の包装やペットボトル飲料の外見にかかっている一見無駄に見えるお金に価値を生み出すために、
「デザインに隠されたそれぞれの価値を体感しよう」をコンセプトとした「Wholeder」というブランドを企画しました。
このブランドの商品として今回製作したホルダーを使い商品の外見の一部を隠すことで、デザインのどのような部分に価値を感じているのかを表現できます。この展示会でそれぞれの価値を共有し、デザインのシーソーゲームを体感しましょう。
見えないお金について体感するために、私たちは「飲み物」と「メディア」について360度探索を行いました。
あえて関連性の少なそうな2つを選び、それぞれのキーワードから連想することを自由に書き出しました。
360度探索で出た飲み物についてのキーワードから
企画案を考えました。
グループの中で、「飲みたくなったら飲み物を買ってしまう」という意見と「飲みたくなっても家が近ければ我慢して買わない」という正反対の意見が出ました。また、ペットボトル飲料のパッケージなどの外見に約20円かかっていることを知り、「価値があるのはペットボトル飲料の中身なのに、外見にもお金を払っている」と考え、自分の好きな量を買える自動販売機という企画案が生まれました。
しかし、中間発表後にこの企画ではもう進められないと感じたため、一から企画を考え直すことにしました。
中間発表の時に知った「エビアンホルダー」というものに興味を持ち、そこから新たな企画を考えました。
エビアンホルダーは平成初期に流行したペットボトルホルダーです。(https://ima.goo.ne.jp/column/article/7047.html)
まずはこのエビアンホルダーを参考に、ペットボトルホルダーのプロトタイプを作りました。
ホルダーに入れる前の写真
入れたあとの写真
このホルダーを実際に使うと、ホルダーに入れる前と後ではペットボトルのデザインの見え方に変化があることに気がつきました。この例ではペットボトルをホルダーに入れることでパッケージのいちごが強調されて、より見た目が可愛くなったように感じられます。
この発見は、「ペットボトル飲料の外見にかかる約20円が無駄」という考えから、「約20円でデザインを買っている」という考え方へ変化するきっかけになりました。
そこで、ホルダーを使うことによってものへの新しい価値を生み出すことを目的とした展示会を行うことにしました。
縦型のホルダーを元に横型のホルダーも作成し、ペットボトル以外にも身近なものを入れて写真を撮影しました。
どのようなものでもホルダーに入れるとおしゃれに見えたり、入れる前には気がつかなかったパッケージのデザインの良さに気がつくことができました。
写真撮影をしていく中でホルダーに入れるものや感じ方は人によって異なることに気づき、これを活かして展示会では実際にホルダーを使った写真を撮ってもらい人それぞれのデザインへの価値を共有しようと考えました。
共有するための方法として、撮ってもらった写真をスライドショーのように画面いっぱいに表示しようと考え、cssを用いて実装しました。
今回作成したホルダーを提供するブランドになったつもりで展示会を行うために、ロゴやメイキング映像を作成しました。
"holder"と「全般」などの意味を持つ"whole"を掛け合わせ、Wholeder(ホルダー)というブランド名に決定しました。
このホルダーを使ってペットボトル以外にも全般的にものを入れて欲しいという意味も込められています。
ブランド名である「Wholeder」とホルダーのベルトをモチーフにしたロゴを考えました。Wholederのwとeをベルトで隠すことで、holderという文字が浮かび上がります。
ホルダーを使っているイメージを伝えるために、メイキング映像の最初にはホルダーの使い方や実際にホルダーを使っている風景を使用しました。