新潟県聖籠町は、政令指定都市である新潟市の北側に隣接している町です。
フルーツの町とも呼ばれ、さくらんぼをはじめ、ぶどう、なし、ももなどのおいしいフルーツがたくさん作られています。
子どもたちが食に興味・関心を持ってくれるよう、おいしい・楽しい・嬉しいと感じられるような魅力ある給食作りを目指していきます。
令和7年2月の給食一口メモ
本日、提供する「カレービーンズ」は、初めて提供する献立です。本日のカレービーンズは、大豆、きゅうり、コーン、ツナをカレー味のドレッシングで味付けして提供しています。カレー風味ですので食べやすいです。大豆は体をつくるもとになるたんぱく質、丈夫な骨をつくるカルシウム、貧血を予防する鉄、体の発育に欠かせないビタミンB群、食物繊維がたっぷり含まれています。大豆が苦手という人からも味わって食べてもらえるのではないかと思います。
シーフードスープの具がいろいろあっておいしかったです。(聖籠中学校の子どもたちの感想より)
カレー味のビーンズサラダ、味がしっかりしていてきゅうりがシャキシャキ、とてもおいしかったです。(聖籠中学校の検食簿より)
本日は、「山倉小学校5年生が考えた味噌汁パート2」を提供します。今日の味噌汁も家庭科の時間に学習した「5大栄養素」を意識して考えられています。味噌汁の「実」には、冬が旬のほうれんそうやにんじんを使っており、たんぱく質、炭水化物、ビタミンがバランスよく摂取できるように調理されています。
子どもたちも喜ぶメニューと味付けだと思いました。ありがとうございます。(亀代小学校の検食簿より)
「すいとん」は、特に食料不足の時代において、米の代替品として好まれていました。小麦粉に水を加えてこねて丸めたりちぎったりしたものを汁で煮た料理です。数ある小麦粉を使った郷土料理の中でも、生地自体をこねたり切ったりする必要がないため、「すいとん」は、比較的手軽に食べられる日常食として親しまれています。また、小麦粉を水で溶いて作るだけと調理が簡単であるため、量産できて腹持ちが良いことも愛される理由の一つとなっています。地域によって「すいとん」は、使う材料や呼び名が少しずつ異なることもあります。米粉を用いる地域もありますし、「すいとん」ではなく「とっちゃなげ汁」と呼ばれている地域もあります(水で溶いた小麦粉を「取っては投げる」から、あるいは「父ちゃんが鍋をかき混ぜて作る」からのいずれかが由来と言われています)。全国各地には、似ている料理があり、大分県では「だご汁」、岩手県では「ひっつみ」などといった名前で呼ばれることもあり、各地域で独自の文化を形成しています。
すいとんがおいしかったです。(山倉小学校の子どもたちの感想より)
すいとんのもっちり食感と、ごろんとしたとり肉のうまみ、最高でした。(山倉小学校の検食簿より)
今日は、根菜を入れたカレーを提供します。大根やごぼうを入れて、噛み応えをアップしました。よく噛むことによって、食べ物の消化を助けたり、脳を刺激して発達を促したり、病気の予防をしたり、様々な効果をもたらします。「卑弥呼の歯がいーぜ!」(ヒミコノハガイーゼ)は、そんな噛む様々なメリットを表した標語です。「ヒ」:肥満防止 「ミ」:味覚の発達 「コ」:言葉の発達 「ノ」:脳の発達 「ハ」:歯の病気予防 「ガ」:ガンの予防 「イー」:胃腸快調 「ゼ」:全力投球(身体が活発になり、力いっぱい仕事や遊びに集中できる) 本日の給食では、特に噛むことを意識して食べてほしいです。
カレーはどの子も大好きで喜んで食べていました!(せいろう幼稚園の子どもたちの様子より)
本日提供する味噌汁は、山倉小学校の5年生が、家庭科の学習で考えた味噌汁です。5年生は5大栄養素を学習し、朝食でご飯に合う味噌汁を考えました。今日の味噌汁には、にんじん、とうふ、わかめ、油揚げ、長ネギが入っています。たんぱく質や、無機質、ビタミンがとれる味噌汁に仕上がっています。
えいよういっぱいじるが、具材がたくさん入っていていいなと思いました。(聖籠中学校の子どもたちの感想より)
給食の人気メニューとして上位にランクインする献立に「ソフト麺」があります。学校給食の発祥は1889年(明治22年)にさかのぼります。山形県鶴岡町(現鶴岡市)の代督寺の境内に、恵まれない子どもたちのために忠愛小学校が作られました。私立忠愛小学校には、お弁当を持ってくることができない家庭の子どもたちが多く通っていました。そんな子どもたちのために無料で昼食をふるまったことが学校給食の発祥とされています。お弁当の材料は僧侶たちが一軒一軒回って米やお金の寄付を募って集めました。当時の給食として出されていたのは、おにぎりと魚の干物・漬物というメニューだったそうです。恵まれない子どもたちのために給食を提供するという取り組みは当時の文部省(現文科省)もそれを推奨し、それぞれの地域に広がっていきました。しかし、1939年(昭和14年)に第二次世界大戦の開戦となり、戦争をきっかけにしてほとんどの学校で給食は出されなくなってしまいました。第二次世界大戦中の日本は餓死者が出るほどの深刻な食糧難でした。そのあおりを受け、学校給食の提供ができなくなっていきます。第二次世界大戦が終戦を迎えても食糧難はすぐには解決されませんでした。そんな戦後の日本の状況をみかねて、日系アメリカ人を中心に、食糧や衣料品などの支援物資を日本に送るという慈善事業がスタートしました。小麦を用いた学校給食を提供する環境が整いましたが、給食で出されるコッペパンは子どもたちから人気がなく、当時給食を食べていた人の中には「給食は不味(まず)かった」という思い出を持っている人も多いようです。給食のパンが不評だったことと、給食のメニューにバリエーションを増やすため、パンと同じ小麦(強力粉)を使った他の主食が必要になりました。そこで採用されたのがソフト麺です(正式名称は「ソフトスパゲッティ式めん」)。1960年代から開発されたソフト麺は、東京都が学校給食に採用をしてから各地に広がっていきました。したがってソフト麺の歴史はおよそ60年です。歴史を感じながら食べてもらえるとうれしいです<※給食のメニューにごはんが正式に採用されるのは、1976年(昭和51年)頃です>。
ミートソースは、味付けがちょうどよくおいしかったです。(亀代小学校の感想より)
今日のかんきつは何ですか?と質問がありました。「はるみ」です。(栄養教諭より)
「かんずり」は、新潟県妙高市で作られる伝統的な調味料です。塩漬けにした唐辛子を雪の上にさらしてアクを抜き、麹や塩、柚子を加えて寒中に仕込み、3年以上発酵熟成させて作ります。上越地方では、冷蔵庫の中に「かんずり」が常備されている家庭が多く、冬季間は鍋や汁物に入れ、夏場は炒め物に入れたり、わさびや辛子の代わりに使ったりします。地元の焼き鳥屋さんでは、七味唐辛子や一味唐辛子でなく「かんずり」をつけて食べるのが定番だそうです。雪の中でさらした唐辛子は、苦味成分が抜けてマイルドな辛味になります。更に麹などを加えて長期間発酵させた「かんずり」は、単に辛いだけでなく、コクと甘み、うま味を感じる「うま辛い」味わいに仕上がります。今日は、かんずりをソースに使っています。ソースのうま味が増しているとうれしいです。
いもにじるがおいしかった。(山倉小学校の子どもたちの感想より)
山倉小学校で給食をいただきました。新潟県産の「にぎす」で、丸ごと食べられますが、骨だけをきれいにとっている姿が見られました。(栄養教諭より)
給食の「サバの味噌煮」は、子どもたちの人気メニューの一つです。「サバの味噌に」は、高圧で調理されているので、ほとんど骨を意識しないで食べることができます。魚は、骨がある脊椎動物です。私達は、その命をいただきながら生きています。魚が苦手な人からは、「きれいに食べられない」「魚の骨が気になる」という意見をよく耳にします。これは、箸がうまく使えないといった理由もありますが、普段から魚に触れる機会が少ないため、どこに骨があり、どうすればきれいに食べられるのかわからないことも影響しているようです。箸を使って上手に骨をとり、きれいに食べることができるといいですね。反対側の身を食べるために魚をひっくり返すのはマナー違反だと意識できるようになってもらいたいものです。
さばがおいしかった。(蓮野小学校の子どもたちの感想より)
ごまキムチ汁は、辛さが丁度よく、低学年もおいしく食べられる味だと思います。さばのみそ煮は、ごはんが進む味でした。いそかあえは、色彩もよく、のりの味もよくおいしかったです。(蓮野小学校の検食簿より)
れんこんには、たくさんの穴が空いており、先が見通せるため「将来の見通しが良くなるように」という願いが込められ、古くから縁起の良い食材とされてきました。また、れんこんには種子が多くできることから「子孫繁栄」の意味も込められた食材でもあります。更に、蓮の花は仏教において極楽浄土で咲く花とされていることから、茎であるれんこんも清らかな食材とされ、もともと神様への供物であった「おせち料理」には最適とされました。れんこんには、おなかの調子を整える食物繊維が豊富に含まれています。れんこんは切る向きによって食感が変わります。繊維に沿って厚めの縦切りにすると、歯ごたえが残り、カリッとした食感になり、繊維を断つように厚めの輪切りにすれば、やわらかめの食感になります。本日のれんこんはどのように切られているか、おわかりですか?
どのメニューも人気でした。もずくのみそしるは、たくさんおかわりしていました。(せいろう幼稚園の子どもたちの様子より)
きなこは、大豆を焙煎して粉末にしたものです。加熱することにより大豆特有の臭みが抜け、香ばしい香りになります。おいしいだけでなく、パウダー状のきなこは消化吸収がよく、大豆の栄養成分をそのまま摂ることができます。きなこの原型は奈良時代に存在していたと言われていますが、一般に広まったのは江戸時代です。きなこをまぶした「あべかわ餅」は徳川家康にも献上されたそうです。「畑の肉」ともいわれる大豆を原料としたきなこには、たんぱく質のほか、脂質、炭水化物、鉄やカルシウムなどのミネラル、ビタミンB1、ビタミンB2などのビタミンが含まれています。また、大豆サポニンや大豆イソフラボンといった大豆ならではのポリフェノールが含まれていることも特徴です。本日は、きなこパンを提供します。パン以外にも、きなこは朝食やおやつ、ドリンクなどにも利用できますので、日常的にきなこを食べ、いきいきとした毎日を過ごしてほしいです。
揚げパンがおいしかった。カリカリのきなこがおいしかった。
ポークビーンズがあったかくておいしかった。
サラダのツナもおいしかった。(聖籠中学校の子どもたちの感想より)
給食の時間に山倉小学校の2年生教室をのぞいていると、ハッピーバースデー♪と歌う声が聞こえてきました。誕生日のお友達をお祝いしていました。他の学年でも「今日誕生日!」「明日が誕生日!」と話してくれた子がいて、誕生日に揚げパンのごちそうが食べられてよかったなと思いました。(栄養教諭より)
「きらず」とは、豆腐をつくったときの搾りかすである「おから」の別称です。おからは切らずとも使える食材であることから「きらず」といわれたという説があり、その昔、京都では縁が切れないよう願い食べる習慣もあったようです。きらずには、大豆の栄養が残っており、たんぱく質、カルシウム、カリウム、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維量は、100g中11.5gも含まれ、同じ重量で比較するとごぼうが持つ食物繊維の約2倍も含まれていることになります。また、きらずの食物繊維は、「セルロース」という水に溶けないタイプのもので、腸のぜん動運動を促し、大腸の病気の予防やダイエットにも効果があり、ヘルシーな食材として大きな注目を集めています。地方によっては「卯の花」とも呼ばれています。「きらず」をしっかり食べ、おなかの調子を整えて体の免疫力を高めましょう。
今日は、亀代小学校の1年生と一緒に給食を食べました。「おからは大豆からできているんだよね!」と言いながら、山盛りのきらず炒りをおいしそうに食べている子がいて驚きました😊きらず炒りの食缶が空になっていました。(栄養教諭より)
雪を掘り起こして収穫する野菜は、昔から「雪下野菜」と呼ばれ、積雪の多い土地ならではの野菜として、その土地でのみ出回っていました。基本的には、秋に収穫する野菜をあえて収穫せずに雪の下でそのままにしておくか、収穫後、雪の中で貯蔵した後に出荷します。最近、そんな雪下野菜が、おいしいと人気を呼び、ブランド野菜としての出荷が増えてきています。おいしさの秘密はその甘さにあります。糖質が含まれているものほど凍りにくく、雪の中の野菜たちは、自身が凍ってしまわないように自ら糖分をアップさせています。野菜たちの生命力が、まさにおいしさに直結しているとも言えます。「雪下キャベツ」も、積雪の多い地域で栽培されています。キャベツは、8月に苗を植えると11月中旬頃から収穫可能となりますが、積雪の多い地域では、キャベツをすぐに収穫せず、しばらくの間、畑にそのままにしておきます。積雪下に一定期間を経過させて掘り出した「雪下キャベツ」は、甘さに加え、水分が多くて葉がシャキシャキしているので一層おいしさが感じられます。
フレンチサラダがおいしかったです。(山倉小学校の子どもたちの感想より)
月曜日のキムタクごはんと、今日のチキンドリア、山倉小学校の3年生が「おいしかった」「また作ってね」と話してくれました。(栄養教諭より)
※令和6年2月26日(月)の「キムタクご飯の記事」も再掲載しました。 本日は、聖籠中学校からリクエストのあった「キムタクごはん」を提供します。「キムタクごはん」は、長野県塩尻市が発祥で、今や全国に広がった人気の給食メニューです。キムタクごはんの「キムタク」とは、「キムチ」と「たくあん」のことです。キムチは、韓国の家庭料理で、毎年11月頃に1年分のキムチを仕込みます。キムチは発酵食品で乳酸菌が豊富に含まれ、体の免疫力を高めるはたらきがあります。長野県は伝統的に漬物文化が発達している地域でありながら、子ども達の漬物離れが進んでいました。そこで、子ども達に漬物をおいしく食べてもらいたいという想いから、塩尻西部中学校の栄養士が考案し、その後、各校の栄養士が集まる定例会議の中で紹介されたことを機に、市内中に広がり、その後全国へと広がっていきました。たくあんを使うことで甘味が加わり、キムチの辛さを苦手とする子どもでも食べられるように配慮されています。酸味と甘味が絶妙にマッチした味わいと、たくあんのポリポリとした食感は子ども達に大好評です。
コロッケ、かきたま汁、よく食べていて人気でした。キムたくごはんは「辛い」という子もいましたが、おいしかったです。(せいろう幼稚園の子どもたちの様子より)
「出汁(だし)」とは、天然素材から「うま味」成分を抽出した液体をいいます。一口に「出汁(だし)」といっても様々な種類があります。料理に合わせて、出汁の取り方や使用する食材を変えると、料理に風味が増してより美味しくなります。人の味覚は、「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」の4つが基本であるとされてきましたが、東大の池田菊苗(いけだきくなえ)博士(化学者)は、湯豆腐のおいしさに興味を持ち、昆布をもとに研究を進めました。その結果、「おいしさ」の正体がグルタミン酸であることを発見し、池田博士はこの味覚を「うま味」と名づけ、人の第5の味覚であると発表しました。昆布の「うま味」が発見されてから、鰹節や煮干しのイノシン酸、しいたけのグアニル酸などの「うま味」成分もつきとめられました。「うま味」は世界でも注目されています。本日は、昆布の「うま味」をしっかり味わってほしいです。
カレー肉じゃががおいしかったです。(聖籠中学校の子どもたちの感想より)
カレー肉じゃがの主張しすぎないカレーの風味がとてもおいしかったです。家でもやってみたいと思います。塩こうじの甘さとうまみのしみこんだ赤魚、おいしかったです。れんこんのしゃきしゃき感と大豆のほっくり感がよくマッチした五目煮もおいしかったです。(聖籠中学校の検食簿より)
大根は部位によって味や食感が違い、それぞれに向いている料理があります。用途にあわせ部位を上手に使い分ければ、いつもの料理が更においしくなり、メニューの幅も広がってきます。 焼き魚などに添えることの多い大根おろしも、お好みの味に調節できます。大根の中でもっとも甘いのは、葉に近い「上」の部分です。この部分は甘みだけでなく、水分が多くみずみずしいので、サラダや野菜スティックなど生で食べるのに向いています。「大根おろしは辛いから苦手だ!」という方は、この部分を大根おろしにするのがおすすめです。大根の「真ん中」の部分は、甘みと辛みのバランスがちょうどよくクセがないため、大根がメインの煮物や鍋におすすめです。真ん中の部分は、 柔らかい部分なので、厚切りで作りたいおでんやふろふき大根、大根ステーキなどを作る時も、この部分を使うとふっくらジューシーに仕上がります。大根の「下」の部分は、辛みが強く繊維質が多いです。食べた時に口の中にすじが残りやすいので、この部分は薄切りにして漬物やみそ汁の具に使うのがいいようです。ピリッと辛めの大根おろしが好きな方は、この部分を使うのがベストです。購入したりいただいたりした大根に葉っぱがついていたら、是非積極的に料理に活用してほしいです。大根の葉には栄養がたっぷり含まれ、鉄分やカルシウム、食物繊維などは、なんと小松菜やほうれん草よりも多く、ビタミンCまで含まれています。おひたしにしたり、細かく刻んで炒め物や彩りに使うなど用途はいろいろです。食品ロスにならないように、食材を有効に調理できるとすばらしいと思います。
ラーメンおいしかったです。(亀代小学校の子どもたちの感想より)
おいしくいただきました。たまには、めん類もいいと感じました。(亀代小学校の検食簿より)
今日は、2月のお誕生日給食です。2月生まれのみなさん、お誕生日おめでとうございます。ハヤシライスは、薄切り肉と玉ねぎをデミグラスソースで煮込んだものをごはんにかけた料理です。今日のハヤシライスの調理では、玉ねぎを約100kgも使いました。玉ねぎは、じっくりと炒めて調理することで甘みが増してとてもおいしくなります。
麦ごはんがおいしかった。(山倉小学校の子どもたちの感想より)
今日の細切りポテトサラダは、りんご酢がきいているサラダでした。山倉小学校の6年生、食缶の隅にあるものまできれいに盛り、おいしかったので、また出してほしいと言ってくれました。(栄養教諭より)
「高野豆腐(こうやどうふ)」は、豆腐を凍らせて作るため「凍み豆腐(しみどうふ)」とも言われています。江戸時代初期には「氷豆腐」と呼ばれていましたが、高野山でつくられる豆腐=「高野豆腐」と呼ばれるようになり、信者への贈答品や高野山の土産物として広がっていきました。保存のきく貴重なたんぱく源として、やがて江戸時代の天保の飢饉(1833年〜1839年)の頃から、次第に全国へと広がっていきました。高野豆腐は、「畑の肉」といわれる大豆から作られる豆腐を凍らせ、熟成させ、乾燥させた保存食だけに栄養満点で、昭和33年10月(1958年)、輸送船「宗谷」に積み込まれ、南極の地に降り立つことになり、南極越冬隊員の栄養源として大いに役立ちました。また、平成6年7月(1994年)向井千秋さんが日本人初の女性宇宙飛行士としてスペースシャトル「コロンビア」に乗り込み、宇宙へ飛び立った時、日本の伝統食品である高野豆腐がNASAで宇宙食として取り上げられたことで多くの人の関心を集めました。
あつやきたまごが味がきいていておいしかったです。(蓮野小学校の子どもたちの感想より)
梅ごはんが程よい酸味でおいしかったです。厚焼き卵はふんわりしておいしかったです。高野豆腐は久しぶりに食べましたが、汁がしみていておいしかったです。(蓮野小学校の検食簿より)
大豆は「畑の肉」と呼ばれるようにたんぱく質を多く含む食品です。大豆には、たんぱく質のほか、食物繊維、ミネラル類の他、サポニン、レシチン、大豆イソフラボンといった成分も含まれています。大豆のすごさは、なんといってもその加工の幅広さにあります。蒸したり、煮たり、絞ったり、揚げたり、煎ったり、発酵させたりと、あらゆる加工方法に対応した食品が存在しており、しかもその種類は今も増え続けています。加工したのち、そのまま食べてもいいし、飲んでもいいし、隠し味にもメイン食材にもなりますので、これほど活用の幅が広い食材はなかなかありません。 大豆がいかに日本人の食生活を支えているかが分かります。大豆はもともと中国が原産で、アジア各国のみならず世界中の国で食べられています。大豆の消費量の多い国は、1位が中国、2位がアメリカ、3位がアルゼンチンで、日本は10位です。みなさんは、大豆から作られる食べ物をいくつ知っていますか。ぜひ端末などを使って調べてみてください。
ささみかつもきんぴらもよく食べていました。みそしるもおいしかったです。(せいろう幼稚園の子どもたちの様子より)
今日は、あおさのみそしるにうち豆を入れました。気にせずに食べている人が多かったです。(栄養教諭より)