サプライチェーンは「仕入」「生産」「販売」の連鎖を基本としたモノやサービスの供給網であると同時に、情報の不確実性を前提とした意思決定の連鎖でもあります。そして、サプライチェーンマネジメント(SCM)とは、この意思決定を適切に行うことにほかなりません。本講座では、講義とケーススタディーを通じてSCMの要諦である「S&OP」の基本を習得していただくことを狙いとしています。
【設問1】有休設備を利用して新規事業を立ち上げる
供給活動が企業の経営に与える影響についてROIC(Return on Invested Capital)を手がかりとして把握する方法を練習します。問題文で示されたROICの計算式の各項目がどのような活動に由来するのか、という点に注目することで現場の活動を経営の観点から意味づけるための手がかりを得ることができるでしょう。
【設問2】新旧事業の中期計画を立案する
供給部門の立場から、は需要情報に応えることの可否の検討とともに、これに応えること自体の妥当性を検討します。
ケース教材
ジャパンシダー株式会社1 「新商品を生産すべきか」
【設問3】ミクロ外部環境の急変に対応する
一企業内において「仕入」「生産」「販売」として整理される活動について、サプライチェーン上の他企業に与える影響を整理・検討します。
【設問4】マクロ外部環境の長期的な変化に備える
サプライチェーンが影響をうけるマクロレベルの外部の環境変化を「政治(Politics)」「経済(Economics)」「社会(Society)」「技術(Technology)」「自然(Environment)」「規制(Laws)」に整理し、その特徴を考察します。また、マクロ外部環境の変化を惹起する原因を制御できる場合と、そうでない場合があることに注目し、特に後者において環境変化がもたらす産業への影響とその制御について検討します。
ケース教材
ジャパンシダー株式会社2 「増産か、減産か」