岡山大学農学部森林生態学研究室に所属し、研究と教育に携わっています。現在は、生態系の物質循環における生物の役割について、主に3つのトピックについて共同研究者と取り組んでいます。
動物の食性
動物の食性の理解は博物学的な知識だけでなく、その動物の生態系の物質循環における役割を理解することにつながります。現在、日本やマレーシア、タイの森林の様々な動物、特に昆虫の食性を同位体分析などを通じて明らかにしようとしています。
消費者群集、分解者群集の機能形質
近年、主に植物を対象として葉の厚さや窒素濃度などの機能形質に着目した研究が広く行われています。一方、消費者群集、分解者群集の機能形質については十分にわかっていません。現在、日本列島の森林を対象に消費者群集、分解者群集の群集構造や機能形質を主に同位体を用いて調べています。
陸上生態系の植物と土壌生物の関係
陸上生態系において植物によって作られる有機物の大部分は植食者によって利用されず、落ち葉や枯れ枝として土壌に供給されます。土壌生物(主に土壌微生物)がそれら有機物を分解、無機化することで、栄養塩が植物に利用可能になります。この陸上生態系の物質循環の基礎となる植物と土壌生物の関係性については未だ不明な点が多く残っています。現在、日本列島の森林を対象に土壌生物群集を調べています。