教育と「知」(知識・情報)は密接不可分なものである。それは、先生が子どもたちに伝える「知識」や「知恵」であったり、子どもたち自身が「探求」し「知を生み出す」ことであったり、はたまた子どもたちが将来出ていく社会が「知識」によって変化していく情報化社会であったり、と様々な側面において言えるだろう。
実際の教育現場においては、教育内容についても教育方法についても「変わっていく知」と「変わらない知」または「変わるべきでない知」が存在する。教育内容について言えば、情報リテラシーやプログラミングが新たに求められる一方、何を教育内容から外すのかに関しては論争が絶えない。教育方法についても、ICT教材の導入や協同学習の模索が進む一方で、旧来からの板書や音読を軸にした実践が見直されつつある。
また教育を取り巻く環境においても、インターネットやソーシャルメディアの加速度的な普及によって、「知」の共有が容易になるとともに、AIに関わる技術の普及に伴って、人間に必要とされる「知」の在り方も見直されている。労働分野においても働き方の見直しが進み、個人の「専門性」が脚光を浴びつつある。
このように、教育現場においても、教育をめぐる環境においても「知」の在り方が変化していく中で、「知」と密接にかかわる「教育」はどのように変わっていくのだろうか、そして変わらないものは何なのだろうか。「知」という視点から教育を取り巻く環境と教育現場に切り込み、これからの教育を問い直す機会としたい。
鈴木 寛 × 陰山 英男 『新しい「知」とは』
教育を取り巻く環境において、教育が扱う「知」の在り方がどのように変化しつつあるのか、そこにどんな可能性があるのか、「官」「民」それぞれの立場からセッションを行います。
2011年文部科学省入省、現在は高等教育局大学振興課に所属。
初等中等教育(教員の負担軽減・コミュニティスクール等)、芸術文化、科学技術と幅広い行政分野を経験し、昨年より現職。高大接続改革を含む大学改革など、大学制度全般の企画調整・法令を担当。
学生時代にはROJEの学生事務局長を務める。
東京学芸大学卒業後、新卒で株式会社サイバーエージェントに入社。
同社グループ会社で小学生向けプログラミング教育事業を手がける株式会社CA Tech Kidsの立ち上げに参画。
現在は、新規事業である法人向けサービス事業責任者として、プログラミング教育の普及、推進に尽力する。 全国各地で子どもたちにプログラミング学習の機会を創造してきた経験から、現場目線で話題提供いただく。
社会の変化に伴い、学校も同様に変化することが求められている。そのような流れの中で、学校や授業が「変わるもの」と「変わらないもの」を現職教員の立場を踏まえセッションを行う。
2012年早稲田大学卒業後、横浜市にて教員になる。
現在は横浜市内の小学校で4年生の担任を務める。 大学時代はEDUPEDIAの初代学生代表を務める。 社会科や総合的な学習の時間を中心に教育実践を積み重ねている。
大阪教育卒業後、1988年に神戸市にて教員になる。
2014年から2年間、神戸市教育委員会にて業務改善・情報監理を担当。現在は神戸市内の小学校で勤務している。2008年当時大学生だった住吉(現EDUPEDIA代表)との出会いがきっかけでEDUPEDIA創設に関わる。
トークセッションの内容を受けて、登壇者を交えつつ参加者同士でディスカッションを行います。参加者が、それぞれの考えや意見をシェアすることにより新しい気づきや発見を出来る場を目指します。
参加者やEDUPEDIAユーザー同士や、またEDUPEDIA編集部スタッフと、軽食を囲み交流をしましょう!
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