心理職,特に犯罪司法領域の心理職に関心がある人は参考にしてください。
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公務員の心理職求人サイト: 公務in(心理職の公務員採用試験日程・求人情報)
ハローワーク求人検索サイト: ハローワーク・インターネットサービス(フリーワード欄に「心理」「公認心理師」「カウンセラー」等を入力して検索)
民間の医療介護専門職求人サイト:ジョブメドレー(犯罪司法領域ではないが,公認心理師・臨床心理士の求人がある)
大学教員や研究員,大学カウンセラーの求人サイト:JREC-IN(フリーワード欄に「心理」「公認心理師」「カウンセラー」等を入力して検索)
刑務所、少年鑑別所、少年院、保護観察所で働く(法務省の心理技官、法務教官、保護観察官等)
●矯正心理専門職・保護観察官(法務省専門職員)
矯正心理専門職(法務技官(心理))は,長く臨床現場で非行少年や犯罪者のアセスメントに携わることができ、中には、改善指導(集団指導)や若年受刑者の個別指導の担当者、効果検証センターなどの研究職、行政職に就く場合もあります。採用後,内部試験を受験すれば,総合職と同等の仕事に携わることができますし,希望すれば法務教官に任用替えすることも可能です。
法務教官は,少年院と少年鑑別所では非行少年の処遇と指導,刑務所では犯罪者の改善指導等に携わります。適性によって,研究職や情報管理職,行政職などに就くこともあります。採用後,内部試験を受験すれば,総合職と同等の仕事に携わることができますし,希望すれば法務技官(心理)に任用替えすることも可能です。
保護観察官は、ボランティアである保護司にご協力いただきながら保護観察中の非行少年や犯罪者のケースワークをします。処遇プログラムを実施することもあります。
●総合職(総合職試験(院卒者試験・大卒程度試験))
総合職は、心理臨床に携わる期間は短く、むしろ矯正施設の幹部職員になる,あるいは矯正管区や法務省矯正局に勤めるなどして刑事政策や矯正の施策を推し進める役職を担います。保護観察所への出向,外務省や人事院など他省庁への出向や海外勤務,国連アジア極東犯罪防止研修所での勤務などの機会もあります。採用後,降格願いを出せば,矯正心理専門職(法務技官(心理))と同等の立場になれます。
●処遇カウンセラー、PFIの民間心理職
・刑務所や少年院には、臨床心理士や公認心理師の資格を持つ非常勤の処遇カウンセラーが働いています。主に、特別改善指導(薬物、性犯罪など)や被害者支援、個別カウンセリングなどを担当しています。ハローワークに求人が出ています。
・PFI刑務所(官民協働で運営する刑務所)では、国家公務員ではなく民間企業の社員として常勤あるいは非常勤の心理職が働いています。主に、アセスメントを担当したり、指導を行ったりします。ハローワークに求人が出ています。
家庭裁判所で働く(家庭裁判所の調査官補)
警察で働く(少年育成に関する心理職、科学警察研究所心理職など)
警察関連の心理職は、警察庁科学警察研究所では数年に1名,各都道府県の警察では数年に1名程度の募集という狭き門に見えますが、実は全国単位で見ると毎年数名程度の募集があります。 科学捜査研究所などの求人はJREC-INに掲載されていることが多いものの,掲載されない情報もあるようなので,各都道府県の求人情報をチェックした方が良いでしょう。ちなみに,警察庁科学警察研究所は国家公務員の総合職で,都道府県警の採用とは異なります。
●少年育成に関する心理職
各都道府県の警察が少年育成に関する心理職を募集していることがあります。心理職、心理員、少年育成員、少年育成心理職など,都道府県によって名称が異なるほか、少年課に配属されないと少年育成に関われないこともあるようなので注意が必要です。少年に関する相談の受理、保護者・少年へのカウンセリング、街頭補導及び学校や関係機関・団体との連絡調整などが仕事内容です。
●被害者支援に関する心理職
各都道府県の警察が被害者支援に関する心理職を募集していることがあります。心理職、心理員など,都道府県によって名称が異なるほか、特定の課に配属されないと被害者支援に関われないので注意が必要です。
●科学捜査に関する心理職
・各都道府県の科学捜査研究所が心理職を募集していることがあります。都道府県の地方公務員(警察)です。ポリグラフやプロファイリングなどの科学捜査や関連する研究を担当します。臨床ではなく研究(特に認知心理学など)をしたい人におすすめ。
・警察庁の科学警察研究所が心理職を募集していることがあります。試験区分は国家公務員の総合職になります。ポリグラフやプロファイリングなどの科学捜査に関する研究や、その他警察活動に関連する研究に携わります。