「共に喜ぶ」
2025 年度立教大学池袋クリスマス実行委員会は「共に喜ぶ」をテーマに活動します。
私たちは、今年、さまざまなイベントを通してクリスマスの温かさや尊さを改めて伝え、立教大学に集う人々との交流を生み出していきたいと願っています。
喜ぶ人と共に喜び、
泣く人と共に泣きなさい。
(ローマの信徒への手紙 12:15)
聖書には、困難や苦しみを抱えた人たちに寄り添い、その悲しみも喜びも共にされる、イエス・キリストの姿がたくさん描かれています。そうした、イエス・キリストの生涯は、他者に寄り添うことの大切さを私たちに気づかせてくれます。イエスは、その誕生のときから、他者とのつながりの中に生き、多くの人びとを希望と喜びで満たしました。分断の続く現代において、私たちはこのクリスマスのときに与えられた喜びをすべての人と分かち合っていきたいと思います。時に困難や葛藤に直面しながらも、それを仲間と共に知恵を出し合って乗り越え、伝統ある、立教大学池袋クリスマス実行委員会としての務めを誠実に果たしていきます。そして、立教大学全体でイエス・キリストの誕生を祝うクリスマスを共に喜ぶことができるような立教らしいイベントを作り上げてまいります。
顧問チャプレン 中川英樹
深き闇を破り、一筋の光がこの世界に差し込んだ・・・・・ それがクリスマスのデキゴトです。神の独り子、主イエス・キリストの誕生は、2000年を超える時を経た今もなお、人びとの心を新しい光で灯し続けています。
けれども、私たちが生きる、この世界・社会の現実は、そこには、なお戦争や対立の叫び声が響き、暴力と憎しみによって傷ついた人々の姿が映し出されます。飢えや貧困に苦しむ者があり、孤独や不安に怯える人が少なくありません。日々の報道に触れるたび、心の奥には憤り、そして無力感に覆われ、「喜び」という言葉は、私たちの現実から遠く隔たった向こう側にいってしまったかのようです。
それでもなお、クリスマスは告げています・・・・・「恐れるな。私は、すべての民に与えられる大きな喜びを告げる。」(ルカ2:10)。神は、この世界を、そして一人ひとりを、この上なく愛され、独りの御子を与えられました。その誕生は、闇に包まれた地上に希望の光を灯すデキゴトであり、どんな悲嘆の直中にも消えることのない、「共に喜ぶ」ことへの招きなのだと信じます。
ここで言う「喜び」とは、単なる慰めや気晴らしではありません。それは、神の愛に根ざし、隣人と分かち合うときに豊かにされていく、深く静かな泉のような喜びです。悲しむ者と共に涙を流し、苦しむ者の声に耳を傾けつつ、それでも共に歌い、共に祈るとき、私たちは孤独を超えた新しい力を得るのです。「共に喜ぶ」ことは、希望を分かち合うことであり、平和を築く小さな第一歩となります。
今年、池袋キャンパスのクリスマスに集う一人ひとりが、キリストの誕生を共に祝い、共に喜ぶことができますように。そして、その喜びが家族へ、仲間へ、社会へ、そして世界へと広がっていくことを願ってやみません。どうぞ、聖なるクリスマスの喜びを心いっぱいに受け取り、分かち合ってください。主の平和が、すべての人と共にありますように。
文学部史学科2年 岡部優司(聖歌隊所属)
今年度、立教大学池袋クリスマス実行委員会はテーマに「共に喜ぶ」を掲げました。
私がクリスマスのことを思い返す時、まず思い出すのは少年時代のサンタから受け取った贈り物とそれにまつわる時間です。狭い居間の中心にふてぶてしく居座っていたあの緑の三輪車、マジックテープで腕に嵌める赤い腕時計、やがてカードゲームやゲームソフト、仮面ライダーのベルトなどに変わっていくのですが、あの朝のとにかく喜んで遊ぶ時間をどこか懐かしく、そして切なく感じます。私には妹と弟がいます。昔は、サンタからもらったカードゲームを弟と一緒に遊んだり、クリスマスシーズンのディズニーシーに始発で出かけ、妹や弟たちと寒い中並んだりしたこともありました。しかし、それぞれが成長し自分たちの道を歩む中でどこか疎遠感を感じつつあります。記憶の宿る思い出の品たちも、徐々に自分の手元を離れ、帰る時間も徐々に変わり、食卓を共にすることも減り、少しずつ接し方もわからなくなりつつあります。それが「成長」なのだと割り切る瞬間もありますが、どこかでまだ諦めきれない自分がいます。
クリスマスにはどこか不思議な力があります。誕生日でもない日に食卓でケーキを囲うのはクリスマスぐらいでしょう。そのろうそくの火が、だんだんと離れ冷えてしまう関係を暖かく繋ぎ合わせてくれるように感じるのです。
私たちクリスマス実行委員会は、その「喜びの灯」を皆さまにお届けすることを目標に活動してまいります。点灯式やキャロリング、礼拝など、さまざまな行事を通して、誰かと共に過ごすことの尊さを感じていただければ幸いです。物は移ろうものであっても、記憶は皆さまの中に残ります。そして、そこで受け取った灯が、皆さまの大切な方々へと移り広がり、多くの人々が「共に喜ぶ」クリスマスを過ごされることを、心より願っております。