構造生物学 Structural Biology
DNAと相互作用するタンパク質の構造と機能の関係を研究しています。
We are studying structure-function relationship of DNA-interacting proteins.
ローリングサークル複製開始タンパク質
プラスミドやファージ(細菌に感染するウイルス)には、ローリングサークルという特殊な様式でDNA複製をするものがあります。プラスミドやファージがもつ複製開始タンパク質のチロシンがDNAのリン酸とエステル転移反応を起こし3’OH末端を作ることで、DNAポリメラーゼに複製の開始点を提供します。
現在は、pUB110、pGL3、Phasyl の複製開始タンパク質を対象に研究をしています。これらのタンパク質の構造と機能、そして進化的な関係を、分子遺伝学・生化学・構造生物学の手法で明らかにすることが目標です。
Initiator Proteins of Rolling-Circle Replication
Structure-function relationship is studied for the replication initiation proteins of pUB110, pGL3, and Phasyl with methods in molecular genetics and biochemistry.
タンパク質の液ー液相分離
染色体分配に関与するタンパク質の中には、液ー液相分離を起こすものがあります。FプラスミドのSopBタンパク質もそのひとつです。SopBタンパク質の機能が液ー液相分離によってどのように変わるの、精製した系を用いて調べています。
Liquid-Liquid Phase Separation of a Protein
Effects of LLPS on the functions of F-plasmid SopB are studied in vitro.
植物の有機成分の進化
立教大学、徳島文理大学、長崎大学、中国科学院昆明植物研究所は、中国横断山脈地域におけるメタカラコウ Ligularia 属のテルペン類の進化を学際的に共同で研究してきました。私たちの研究室は、2004年から2019年まで現地での調査・採集に参加し、DNA塩基配列を用いた系統解析を担当しました。この研究は一段落しています。
Evolution of Plant Chemicals
Our laboratory participated in a joint project by Rikkyo U., Tokushima Bunri U., Nagasaki U., and KIB (CAS), which studied the evolution of terpenoids in Ligularia in the Hengduan Mountains of China.