理念と活動

Concepts & Services

理念 ( Concept )

私たち人間の歩き方 ( 歩行フォーム ) は、年代によって変化します。

下のグラフは、歩き方の特徴のひとつ「腰の動きの左右対称性」について独自に調査したデータを、年代ごとにまとめたものです。

歩き方 ( 歩行フォーム ) の左右対称性は20代でピークを迎えると、その後、加齢とともに低下していくことが分かります。また、子供の歩行は特に左右差が大きいことも分かります。

各世代において、「安全」で「効率的」な歩行を身に付けることは重要です。

    • 子供の「健全な発育発達」

    • 成人の「転倒予防や腰痛・膝痛予防」

    • 高齢者の「介護予防・健康寿命延伸」

私たちは、子供から高齢者までの各世代に対して歩行ケア ( 歩き方の計測と改善運動指導 ) を実施し、医療・保健・スポーツの専門家たちと検討する中で、子供時代適切な指導により安全で効率的な歩行を身に付けることが出来れば、その後、加齢による身体の機能低下があったとしても、より長い間、自身の脚で歩くことができるという確信を得ました

こで、全国の支援者、歩行の専門家とともに、子供たちが歩き方や身体の使い方を学び実践する歩行ケアの機会を提供して参ります。

RainboW Walking事業

RainboW Walkingでは、

  1. 学校関係者 ( 子供、教師、PTA、教育委員会、など )

  2. 歩行の専門家 ( 地域の理学療法士など )

  3. 支援者(地域の企業・個人)

の3者を結ぶことにより、生涯に渡って自身の脚で歩くことが出来るよう、子供たちが「歩行」を科学的に学ぶ場を提供します。

各地域、学校における歩行改善の取組は、RainboW Walkingの趣旨にご賛同いただいた企業・個人からの協賛金により運営されます。

歩行改善に取り組む子供達、保護者、学校に費用の負担はありません。

モデルケース

年間3回 ( 1学期、2学期、3学期にそれぞれ1回ずつ ) の歩行計測・改善指導を実施

 各回 朝のホームルーム ( 15分 ) で実施

対象 : 60名 ( 30名 / クラス × 2クラス ) + 教員若干名

事業費 : 約 70 万円 ( 10万円 / 口 × 7 口 の協賛金で運営 )


※歩行計測の回数、専門家の派遣回数・時間により事業費は増減します。

ネーミングライツパートナーにより計測システムが寄贈されている学校では事業費減額されます。

歩行計測の様子です。子供の背中と腰に小型のセンサーを取り付け、カーペットの上を10m程度歩行します。
歩行計測結果の説明を受ける子供たちの様子です。
歩行改善運動に取り組む子供たちの様子です。

取組希望は随時受け付けております。取り組み希望のある学校関係者さまは、以下のお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡をいただけますと幸いです。

本プロジェクトの趣旨にご賛同いただけます皆様に協賛のお願いをしております。支援する学校や地域を指定しての協賛の他、プロジェクト運営全体に対する協賛がございます。

7口 ( 10万円/口 ) のご協賛により、2クラス ( 60名 )の歩行ケアが可能です。専門家を派遣し、1年間に3回の歩行計測と改善指導を実施します。

また、ネーミングライツパートナーとして、学校を指定して計測システムを寄贈いただくことも可能です。システムの据え置き期間は5年間で協賛金は120万円です。計測システムや結果レポートにはネーミングライツパートナーのお名前が記載されます。

協賛をご検討いただけます場合、協賛趣意書をお送りいたしますので、以下のお問い合わせフォームよりご連絡をいただけますと幸いです。

歩行ケアとは

歩行ケアは、客観的なデータ分析に基づく歩行改善の取り組みです。

「歩行健診」と「改善指導 ( 体操 ) 」で構成されます。

  • 「歩行健診」では、自身の歩き方・身体の使い方の特徴 ( クセ ) を確認します。

  • 「改善指導 ( 体操 ) 」では、歩行健診の結果に基づいた改善体操を指導し、日々取り組みます。

  • 「歩行健診」「改善指導 ( 体操 ) 」を定期的に繰り返し、安全で効率的な歩行を定着させます。

「歩行健診」では、医療機関の健診・人間ドックにも採用されている歩行健診システム「THE WALKING」 ( マイクロストーン株式会社 ) を用います。

「改善指導 ( 体操 ) 」は医師、医学博士、理学療法士などの監修を受けた体操からなり、「THE WALKING」の計測結果に基づき指定される体操の内容が変わります。


「THE WALKING」を用いた歩行ケアは、佐久市役所による調査事業(平成30年度)や厚生労働省による実証事業(令和2年度)にて、歩行改善効果が実証されています。

また、歩行計測データはクラウドデータベース上で一括管理されるため、クラス差、学年差、地域差など、様々な観点でデータを比較したり、経時的な変化を見ていくことが可能です。

また、個人向けWEBアプリでは、自身の歩行の変化を長期に渡って管理することができます。また、改善体操を動画で確認することも可能です。

RainboW Walkingにおける歩行ケアでは、これまでに実践、検証されてきた「改善プログラム」を基本としつつ、連携する歩行改善の専門家 ( 理学療法士など ) の知見を活かし、取り組む子供たちの実情に合わせた指導を実施します。