IADS-E(International Affective Digitized Sounds – Expanded version)は、Bradley & Lang (2007a) による International Affective Digitized Sounds 第2版(IADS-2)の拡張版です。IADS-E には、IADS-2 に含まれる音源を含め、日常生活で一般的に聞かれる 935 種類の自然音が収録されています。(例:赤ちゃんの泣き声、キーボードのタイピング音、足音、BGM、効果音など)拡張版に追加された音は、インターネット上の音源から収集したもの、コンピュータ音楽ソフトウェアで作成したもの、または作曲家によって新たに作曲されたものです。
IADS-E(IADS-2 の音を含む)は、以下の10種類の意味カテゴリーに分類されています:
動物(N = 54)、人間(N = 74)、自然(N = 70)、日常生活音(N = 187)、交通(N = 59)、電子音(N = 64)、効果音(N = 171)、破壊音(N = 56)、音楽(N = 170)、シナリオ音(N = 30)、
各音源は 6 秒間で構成され、日本人参加者によって以下の指標で評定されています:
感情次元:快–不快(valence)、覚醒度(arousal)、支配感(dominance/control) ※ Self-Assessment Manikin; SAM (Bradley & Lang, 1994 ) に基づく
基本感情評定:幸福(happiness)、悲しみ(sadness)、恐怖(fear)
IADS-E の目的は、各種聴覚研究間で結果を比較可能にすること、感情処理メカニズムを多様なモダリティで検討するための信頼性の高い聴覚刺激データベースを提供し、感情研究の発展に寄与すること、にあります。
IADS-E に収録された新しい音源は、非営利の学術目的に限り、研究者コミュニティに無料で提供されています。
なお、IADS-E チームは IADS-2 の音源を配布していません。IADS-2 は、以下の公式ウェブサイト(オリジナルの作成者による管理)からのみ入手可能です。
http://csea.phhp.ufl.edu/media.html
IADS-E に収録された新しい音源ファイルは、非営利の学術研究目的に限り提供しています。
アクセスを希望される方は、 IADS-E リクエストフォーム に必要事項をご記入のうえ送信してください(旧リクエストフォームは、現在利用できません)。
なお、申請時に入力されたご利用のメールアドレスが アカデミックアカウント(大学・研究機関のドメイン) として自動認証されない場合、承認手続きおよびリンク送付までに数日を要することがございますので、あらかじめご了承ください。
なお、リクエストは修士号以上の学位を有する研究者からの申請のみ受け付けています。
学部生の方は、指導教員や先輩に IADS-E リクエストフォームからの申請を依頼してください。
ダウンロードリンクは、第三者と共有・再配布・ウェブ上で公開してはいけません。
また、IADS-E のファイルを申請者本人以外に配布することも禁止されています。
研究で IADS-E を使用した場合は、以下の論文を必ず引用してください。
Yang, W., Makita, K., Nakao, T., Kanayama, N., Machizawa, M. G., Sasaoka, T., ... & Miyatani, M. (2018). Affective auditory stimulus database: An expanded version of the International Affective Digitized Sounds (IADS-E). Behavior research methods, 50(4), 1415-1429.