FX.25プロジェクト概要

FX.25について

 パケット通信に誤り訂正機能を導入することで、ビットエラーが生じる環境下で通信の効率と信頼性を高めることを目的としています。

 これを実現するため、誤り訂正可能なプロトコルFX.25を実装したTNCを開発しました。

 FX.25プロトコル仕様についてはこちら 


 FX.25 TNC相互の通信では誤り訂正による高信頼の通信が可能となります。

 またFX.25パケットは通常のAX.25対応のTNCでも受信可能です。FX.25 KISS TNCはAX.25パケットの受信も可能です。

 これらの特徴により、現在行われているパケット通信との互換性を保ちつつ、FX.25 TNCに置き換えた局から順次誤り訂正のメリットを受けることができるようになります。

Fig.1 FX.25とAX.25の互換性

FX.25 KISS TNC


  今回開発したFX.25 KISS TNCの特徴は以下のとおりです。


FX.25 KISS TNCの詳細についてはこちら

Fig.2 FX.25 KISS TNCを使用したノードの構成例

センサノードへの応用

 応用として、簡単なアプリケーションもTNCのCPUで実行させることで独立したセンサノードとして動作させる実験も行いました。

Fig.3 センサノードの例

FX.25対応TNC付き無線機

 TNCとトランシーバを一体化しました。

Fig.4 TNC付き無線機の構成

4バンドQRP無線機

BK4802Pを使用したシンプルなFMトランシーバです。

Fig.5 4バンドQRP無線機の構成

2023年ハムフェアでの基板頒布

基板CADデータと組み立てに関する資料は下記で公開しています。


  https://github.com/jk1mly/pcb-qrp-tnc/tree/v2023


  https://github.com/jk1mly/pcb-qrp-fm/tree/ver2023

組立てやソフトウエアに関する質問、サポートはプロジェクト管理ツールTrelloにあるPRUGワークスペース内「試作サポート」ボードで行います。(ゲストとして参加)

ゲスト参加を希望される方は下記まで連絡をお願いします

 prug_pwb_support@googlegroups.com

FX.25プロトコルの拡張提案


 FX.25の適用範囲を広げるためプロトコルを拡張する提案を作成しています。