ボーイスカウト堺第24団 - 堺24団Q&A（活動内容/費用/その他ご質問）

一風変わったボーイスカウトの教育方法(Scout Method)は、世界スカウト機構(WOSM)で定義されている、以下の8つの基本原則(Fundamental Principles)に基づいています。
◆The Scout Promise and Law（ちかいとおきて）　スカウトは入隊時、仲間の前でスカウトの宣誓をします。スカウト活動はこの宣誓の実践を大きな目的としています。
◆Learning by Doing（行うことによって学ぶ）　主体的に活動させること、リスクを織り込んだ上で実践してみることを重視しています。失敗から得る教訓もあります。
◆Personal Progression（進歩制度）　あらかじめ定められた課題等を成し遂げることによってバッジを授与し、より上級のスカウトへステップアップしていく、スカウトの意欲を高める仕組みです。
◆Team System（班制教育）　小さな班（組）での活動を通じて、協調性と責任感を養います。
◆Nature（自然）　自然を主な教場として、自然から多くのことを学びます。
◆Community Involvement（社会への参画）　奉仕活動などを通して、社会に貢献できる人の育成を目指します。
◆Adult Support（成人による支援）　この活動は成人による支援を必要としています。
◆Symbolic Framework（象徴的枠組み）　ボーイスカウトの活動は、自然と共に生き、様々な困難を乗り越えていった19〜20世紀初頭頃の開拓者、探検家、ハンターなどの生活をモチーフとしています。また、教育のためのツールとして、制服、旗、創始者など「シンボル」の持つ効果を活用します。
これらを取り入れたスカウト教育法は子供達の好奇心や探究心を刺激し、個性や心身の発育を充分考慮したやり方と考えます。これらの基本的な考え方をもとに、スカウト達の年齢や体力などを考慮して、各隊の活動プログラムを作成しています。

【質問】なぜ制服を着るのですか？

【回答】「制服の効果」を教育のために最大限利用しようとしています。

ボーイスカウトの最大の特徴は、独特のデザインの制服かと思います。ボーイスカウトの制服は19世紀末〜20世紀初頭頃の探検家や開拓者などが使用していたサファリシャツをモチーフにしています。（ビーバースカウトはポロシャツ）
制服（ユニフォーム）には様々な「効果」がありますが、ボーイスカウトでは単なる象徴だけにとどまらず、教育のためのツールとして「制服の効果」を最大限に利用しようとしています。
中学校や高校などにも制服は存在しますが、ボーイスカウトではさらに積極的に「制服の効果」を利用するため、ボーイスカウトの制服には様々な「仕掛け」があります。そして、学校の制服と最も異なる点は、指導者もスカウト達と同様の制服を着用して、スカウト達に誇りをもって着用するように指導する点ではないでしょうか。

【質問】どのような活動をするのですか？

【回答】仲間たちとともに野外を中心に活動しています。

野外活動を通じて、自然を学び、友情や協調の精神を育てることが中心です。休日に集まって、工作やゲーム、歌、演劇などの活動、手旗やロープなどの練習、キャンプ生活の基本を勉強します。年度の活動プログラムは前年度末頃に、低年齢のスカウトは指導者とスカウト保護者が協議して、高年齢のスカウトは指導者とスカウト達で話し合って策定します。
今年度の年間プログラムはこちら

【質問】ボーイスカウトってキャンプやサバイバルとかしてるイメージがあるのですが…？

【回答】キャンプはボーイスカウト活動の一面にすぎません。

「ちかいとおきての実践」がボーイスカウトのテーマです。自然から学ぶことを大切にしますが、キャンプだけではなく、野外ゲーム、スポーツ、料理、工作、社会見学、祭礼への参加、ボランティア活動など、様々なことにチャレンジします。

【質問】いつから入ることが出来るのですか？

【回答】小学校1年生から、いつでもOKです。

小学生1年生から小学生2年生までは「ビーバー隊」、小学3年生から5年生までは「カブ隊」、小学6年生から中学生は「ボーイ隊」、高校生は「ベンチャー隊」に所属します。見学・体験・仮入隊は幼稚園年長から対応しておりますので、ぜひ遊びに来てください。

【質問】女の子でも入れますか？

【回答】堺24団では、男女問わず入隊できます。

女子の入隊も歓迎致します。当団では女子スカウトも活動しています。堺24団では、すべての隊に女性指導者を在籍させて女子の受け入れ体制を整えております。

【質問】なぜ、女子も入れるのに「ボーイスカウト」と言うのですか？

【回答】日本国内向けには、長年慣れ親しまれた呼称を使っています。

海外ではほとんどの国で男女の性差なく「スカウト」として活動しています。日本でも1995年から女子の入隊ができるようになりました。
じつは、現在の公益財団法人ボーイスカウト日本連盟の英語表記は「Scout Association of Japan」となっていて、「Boy」の単語は既に撤廃されています。

【質問】ボーイスカウト女子とガールスカウトはどう違うのですか？

【回答】基本的な理念はほぼ同じですが、女性視点での活動が加わります。

ボーイスカウト運動の創始者の家族がガールスカウト活動を立ち上げたルーツもあり、ボーイスカウトとガールスカウトは兄妹のような関係にあります。時には友団として合同で活動する場合もあります。
ボーイスカウトは共学校、ガールスカウトは女子校によく喩えられますが、ガールスカウトの理念には、ボーイスカウトの理念と共通の「良き社会人の育成」に加えて、「女性の自立」「世界中の女性の社会的地位の向上」が目標に組み込まれています。ガールスカウトの活動プログラムはキャンプなどの野外活動も行いますが、料理、裁縫、手芸などが多く取り込まれているようです。

【質問】他のNPO団体が主催するキャンプ等とどこが違うのですか？

【回答】長期的な継続性があることです。

スカウト活動のプログラムは、全世界共通の一貫した教育方針とそれぞれの団の体制、年齢に応じた目標、そして個人に応じた課題を１年間を通じて積み重ねるごとに深みを増していきます。そのため子供会や林間学校やサマーキャンプなどの、１回完結型のイベントの楽しさや喜びとは違った形のプログラムが展開していきます。
過去の教訓から学び、保護者を交えたリーダーの協力を得て、スカウトの継続性のある自発的な活動によって経験を積みあげていきます。そして１年のサイクルだけでなく、年月を重ね続けることで、協調性のある自発的な行動が出来る能力が備っていきます。
一例を挙げるなら、ボーイスカウトではキャンプをプロジェクトの計画や管理技術、共同作業、リーダーシップ等を学ぶための教場と位置付けているので、中学生になると持ち回りで班長となり、自らリーダーとしてキャンプの計画を立て、装備を準備し、年少のスカウトの世話をしながら活動します。これらの経験で学んだことは、スカウトが成人して社会に参加したときに、様々な応用ができることを実感できるでしょう。

【質問】勉強の妨げになりませんか？

【回答】野外活動で学校や学習塾でのストレスを発散出来ます。

スカウト活動は「ノン・フォーマル教育」のカテゴリーに分類されます。「フォーマル教育」は学校や学習塾などを含む家庭における教育を指し、「ノン・フォーマル教育」はそれ以外の組織的に教育目的をもって組織された機関のことをさします。そのためスカウト活動は余暇の時間を有効に使い、学校とは全く性質の違う活動内容で学校教育を補います。
学校での疲れた頭をスッキリさせるのにも、健全な心身の育成にも体を動かすことは大切なことです。頭のリフレッシュと同時に集中力や自主性が養われ、子供の成長にも良い効果があると考えます。

【質問】費用はいくらかかるのですか？

【回答】堺24団では、きょうだいの人数が多いほど割安になります。

堺24団の場合、例えば2人兄弟がビーバー隊＋カブ隊に入隊しているご家族のケースですと、スカウト1名分の月当たりの費用は2500円程度となります。
ボランティアで構成される公益団体のボーイスカウトでは、最小限の費用で運営します。堺24団の場合、費用の名目は以下の5つとなります。　① 当団育成会への「入会金」　② 公益社団法人ボーイスカウト日本連盟、大阪連盟およびせんしゅう地区に納入する「登録費」　③ 育成会を通して団会計に組み入れられる「育成会費」　④ スカウトの所属する隊に直接入り、隊長の裁量で使える「隊費」　⑤ スカウト個人の制服、テキスト等の購入に必要な「需品費」
それぞれ下記の金額を納入頂いております。(2024年現在）　① 入団時1家族初回のみ、3000円　② スカウト1名当たり、合計年額7200円　③ 家族内のスカウトの人数に関わらず、年当り24000円　④ 所属する隊により異なりますが、年当たり9600〜12000円（半年ごとに分納）　⑤ 所属する隊により必要とするものは大きく変わりますので、詳細は別途ご確認願います。
③④は年度途中で入退団の場合は月割精算があります。なお当団ではスカウトのおきてのひとつ「スカウトは質素である」を実践するため、中古制服等の利用を推奨しています。（在庫により対応できない場合があります）
一見すると高く感じられるかもしれませんが、他の習い事や学習塾に比べて費用対効果は高いと考えます。なお、長期のキャンプ等の場合は別途費用を頂く場合があります。

【質問】ボーイスカウトに入ると厳しい規則があるのでは？

【回答】「自分自身に誓いをたてる」これが一番難しいものです。

スカウトたちは自分の行動の信条として「ちかい」「おきて」「やくそく」「モットー」などを持ち、常にこれを実践するように心がけています。これらは日頃ご両親が子供たちに教えているような、人間としてごく当たり前のことを伝えています。
「自分自身に誓いをたてる」ことは大人でも難しいことですが、無理強いせず、継続して根気よく接していくことで健全な青少年の育成を促します。

【質問】保護者はどの程度手伝うのですか？

【回答】年齢毎、プログラム毎にさまざまです。

●ビーバー隊（小学1年生〜2年生）　スカウトの安全確保にご協力頂くため、保護者同伴の活動を原則としています。
●カブ隊（小学3年生〜5年生）　原則として、スカウトとリーダーでの活動です。　集合場所、解散場所への送迎は保護者の方にお願いしています。
　異なる年齢集団の中でわが子の成長を見守りながら共に喜びを分かち合うこともスカウト活動の一環です。　団の方針は、お時間の都合の付く方はお子さまと一緒に参加していただくことを希望します。
　また、遠方へ出かけるプログラムの引率やスカウトたちの作業の補助が必要なときなど、リーダーの指導が行き届かないボリュームのプログラムが行われる際は、より楽しい充実した活動にするために保護者の方々への補助要請をお願いしております。
●ボーイ隊（小学6年生〜）　原則として、スカウトとリーダーでの活動です。　活動内容によって、リーダーの指導が行き届かないボリュームのプログラムが行われる際は、より楽しい充実した活動にするために保護者の方々への補助要請をお願いしております。

【質問】家族にビーバースカウト年代の子供と未就学の弟・妹がいますが、一緒に参加できませんか？

【回答】一部のプログラムを除いて、一緒に参加できます。

ビーバースカウトは保護者と同伴での活動が原則ですので、未就学のスカウトの弟さん、妹さんも一緒に連れて来られる保護者様もいらっしゃいます。スカウトとの体力差などを考慮して、安全上問題ない場合は一緒に活動して頂けます。ただし、比較的距離のあるハイキングなど体力を必要とするプログラムや、未就学児の参加が制限されているイベント等の場合につきましてはご参加を見合わせて頂くことがあります。
なお、活動中のケガなどに備えて弟・妹さんも「そなえよつねに共済」への加入をお奨めしています。（2024年現在、共済のみ加入の場合は年額900円）

【質問】見学、体験をしたいのですがどうすればできますか？

【回答】お問い合わせフォームからお気軽にお申し込みください。

堺24団では、幼稚園/保育園年長さんから高校生まで、通年いつでも見学・体験を受け付けています（スカウトとしての入隊は小学校入学前の1月から可能です）。直近の活動予定はお問い合わせのうえご確認願います。
お問い合わせフォームはこちら
体験は無料です（活動中に実費が発生する場合はご負担お願いしております）。入団のおすすめは原則2回目以降の見学、体験時に行っております。

【質問】ボーイスカウトは誰が指導しているのですか？

【回答】ひとことで言えば、普通の大人がボランティアで指導しています。

ボーイスカウト運動の主旨に賛同していただける方なら、ボーイスカウト日本連盟が定める所定の講習を受ければ、どなたでも指導者としての手腕を発揮していただけます。なかには教育者の方もおられますが、全く教育に無関係の経歴の方が、熱心な指導者として活躍されています。わが子が育つ活動の環境づくりのためにも、保護者の皆様にも指導者役としての参加にご理解ご協力よろしくお願いいたします。

【質問】堺市内にボーイスカウトの団はいくつあるのですか？

【回答】現在、「堺」の団号がつく団は11個団あります。

2024年現在、下記の団がボーイスカウト大阪連盟に登録されています。（カッコ内は主な活動地域）
　・堺第4団（堺区など）　・堺第6団（堺区、北区など）　・堺第9団（北区、堺区など）　・堺第11団（堺区、西区など）　・堺第14団（北区、堺区など）　・堺第15団（南区など）　・堺第16団（南区、中区など）　・堺第17団（南区など）　・堺第24団（中区、西区など）　・堺第25団（東区、美原区、大阪狭山市など）
近隣の市では高石第3団（高石市、堺市西区など）、和泉第4団（和泉市など）などが活動中です。詳細な活動地域、活動内容はWeb検索等でご確認のうえ、各団へお問い合わせ願います。連絡先がご不明の場合はお手数ですがボーイスカウト大阪連盟へご照会願います。
ボーイスカウトの団には小学校の「学区」のような地域区分はありませんので、お住まいの場所に関係なくお好きな団に入ることができます。

【質問】堺24団のスカウトたちは、おもにどこの小学校区から来ていますか？

【質問】おもに堺市中区および西区の小学校区です。

現在在籍中および過去に在籍していたスカウトの小学校区は主に下記の通りです。
（中区）深井、深井西、東深井、宮園、八田荘、八田荘西、久世、福田小学校区（西区）上野芝、向丘、津久野、家原寺、平岡、鳳、鳳南、福泉上、福泉東、福泉小学校区
そのほか、やや遠距離ですが、土師、浜寺、浜寺東、浜寺昭和、浜寺石津、東百舌鳥、東陶器、深阪小学校区も活動範囲に隣接しています。上記以外の小学校区のスカウトも受け入れしておりますので、ご相談ください。

【質問】昔、堺でボーイスカウトをやっていました。私の団の消息をご存じありませんか？

【回答】旧泉州地区の各団の消息は下記の通りです。

2015年に、(旧)泉州地区／泉州東地区／泉州南地区は「せんしゅう地区」に統合されました。2025年現在、下記の団は活動を休止または終了しています。（カッコ内は最終登録年）
堺第1団（2024年）、堺第2団（1988年）、堺第3団（2006年）、堺第5団（1990年）、堺第7団（1987年）、堺第8団（1994年）、堺第10団（2013年）、堺第12団（2007年）、堺第13団（2009年）、堺第18団（2003年）、堺第20団（2002年）、堺第22団（1989年）、堺第23団（2016年）、堺第26団（2007年）、堺第28団（2015年？）、和泉第1団（1996年）、和泉第2団（和泉第4団へ統合）、和泉第3団（2016年）、高石第1団／高石第2団／泉北第3団（各々2014年に高石第3団へ統合）、忠岡第1団（2010年）
旧泉州東地区の堺第19団、堺第21団、堺第27団、堺第29団につきましては当団に資料がありません。
かつて所属していた団が解散しても、近隣の団へ転団して元気に活躍している指導者、団委員もいらっしゃいます。

【質問】堺24団は宗教活動などありますか？

【回答】信仰を奨励していますが、特定の宗教を奨励することはありません。

ボーイスカウトでは信仰を持つことを奨励しておりますが、特定の宗教を奨励することはありません。神社、お寺、教会などが運営母体となっているボーイスカウトの団もありますが、堺24団は特定の宗教団体との関連のない、地域の有志が運営する団となっております。
日本の公立学校教育の中では敢えて避けられていることですが、国際社会の中では個人が信仰を持つことはごく自然なことであると考えますので、ボーイスカウトでは様々な信仰に触れる機会を活動プログラムに組み込んでいます。

【質問】傷害保険などはあるのですか？

【回答】ボーイスカウト日本連盟の共済に加入しています。

ボーイスカウト日本連盟に登録しているスカウトと指導者は、公益財団法人ボーイスカウト日本連盟が設けている「そなえよつねに共済」に自動加入されます。（活動中の傷害および賠償責任が対象）ボーイスカウト加盟登録していない人（スカウト保護者、体験者など）は共済のみ加入もできます。
詳細は、ボーイスカウト日本連盟のサイトから「そなえよつねに共済」の記事をご参照願います。

【質問】スカウト同士のいじめや指導者による児童虐待などに対して、どのような予防策をとっているのですか？

【回答】世界スカウト機構の定める児童保護基準に準じたプログラムを実施しています。

2002年、世界スカウト機構（WOSM）はよりよい教育の提供と危害のないスカウト活動の環境を整えるために「セーフ・フロム・ハーム」を定めました。日本のスカウト運動においても、「ちかい」と「おきて」をもとに、思いやりの心を育む教育プログラムとして「セーフ・フロム・ハーム」を導入しています。
「セーフ・フロム・ハーム」は、スカウトそして指導者として、また人として日常的にしてはいけないことを学び、日常のスカウト活動で実践することを通じて、「他の人への気づかい」ができ「思いやりの気持ち」を育む人づくりを目指します。全てのボーイスカウト指導者は「セーフ・フロム・ハーム」の講習を受けることが義務付けられています。
詳細は、ボーイスカウト日本連盟のサイトから「SAFE FROM HARM」の記事をご参照願います。

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