関係づくりを学ぶ!
「現場で使える契約講座」
~舞台芸術関係者 対象~
「現場で使える契約講座」
~舞台芸術関係者 対象~
舞台芸術の現場に、適正な契約関係はありますか?
コロナ禍を契機とし、舞台芸術界ではさまざまな課題が改めて浮き彫りになりました。
たとえば、コロナ禍において公的な支援を受けるうえで、過去に関わった仕事に関する契約書などがないために報酬額や活動機会の減少を証明できず、支障が生じるケースがありました。あるいは、コロナ禍の影響で公演が中止になった場合にも、補償やキャンセル料が定められていなかったために支払いが行なわれなかったケースも多くありました。
いずれも「何もおきない」ことを前提に仕事の受発注が行われてきたがゆえに生じた問題です。
また、令和6年秋頃には「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律(いわゆる「フリーランス新法」)」により、フリーランスと契約する際は、書面等による取引条件の明示が発注者に義務付けられることになります。
このような、舞台芸術だけでなく芸術文化全般に関わる現状を受け、文化庁の主催事業として「令和4年度芸術家等の活動基盤強化及び持続可能な活動機会の創出 芸術家等実務研修会」が実施され、令和5年度も継続されることになりました。
文化庁からの委託を受けNPO法人舞台芸術制作者オープンネットワーク(通称ON-PAM)が行う本研修会では、舞台芸術分野の法務のみならず、行政の複数の専門委員を務めていらっしゃる「⾻董通り法律事務所」の福井健策先生にご監修いただいたeラーニング動画、教材を使用しながら、各地で模擬交渉ワークショップを開催します。今年度は、2023年に始まったインボイス制度についての講座も合わせて実施します。
本研修会の大きな目的は、舞台芸術の現場に携わる皆さんが、創作の過程においてストレスのないコミュニケーションを行うための知識や方法を学び、健全で持続可能な創作環境をつくっていくことです。
契約を結ぶことは、そのために必要な第一歩。
適正な契約関係を結ぶために、知っておくべき背景や基礎知識、そして具体的な契約書の内容について、ともに学んでいきましょう。
2024年 研修会
インボイス講座+契約模擬交渉ワークショップ
関係づくりを学ぶ!
「現場で使える契約講座」~舞台芸術関係者 対象~
第一部「今こそ聞きたい!インボイス講座」(1時間程度)
講師:杉井俊文(税理士/ソーシャルグッド会計事務所 代表)
第二部 「契約模擬交渉ワークショップ」(2時間程度)
講師:福井健策(弁護士・ニューヨーク州弁護士 骨董通り法律事務所代表パートナー、EPAD実行委員、緊急事態舞台芸術ネットワーク常任理事)※東京2/9
講師:⽥島佑規(弁護士 骨董通り法律事務所、EPAD権利処理チーフ、緊急事態舞台芸術 ネットワーク事務局)※那覇、名古屋
講師:石井あやか(弁護士 骨董通り法律事務所)※東京2/17、仙台
2024年 開催スケジュール
定員:各回40名(先着順)
対象者:舞台芸術関係者
制作、スタッフ、出演者等(経験、年齢などは問いません)
受講料:無料
お申込み:2024年1月20日(土)10:00 Peatixで受付開始
※事前にページ下部のリンクより「テキストブック」 をお読みいただき、e-ラーニングを受講した上でご参加ください。
eラーニング動画
<①契約入門編>
1.契約とはなにか 2.契約書入門 3.契約の黄金則 (60分)
講師:福井健策(弁護士・ニューヨーク州弁護士、骨董通り法律事務所代表、緊急事態舞台芸術ネットワーク常任理事)
<②契約各論編(ひな型例・解説)>
公演委託契約
劇団/カンパニーとして公演制作を受注する際の契約(60分)
講師:田島佑規(弁護士 骨董通り法律事務所、EPAD権利処理チーフ、緊急事態舞台芸術 ネットワーク事務局)
スタッフに関する
業務委託契約
業務委託契約
スタッフへの業務委託又はスタッフとして業務を受注する際の契約(60分)
講師:福井健策(弁護士・ニューヨーク州弁護士、骨董通り法律事務所代表、緊急事態舞台芸術ネットワーク常任理事)
出演契約
出演者に対して出演を委託する際の契約(60分)
講師:福井健策(弁護士・ニューヨーク州弁護士、骨董通り法律事務所代表、緊急事態舞台芸術ネットワーク常任理事)
eラーニング動画 <特別編>
舞台芸術制作者が知っておくべき
取引適正化法
取引適正化法
講師:長澤哲也
(弁護士 弁護士法人大江橋法律事務所)
講師プロフィール
福井健策(弁護士・ニューヨーク州弁護士、骨董通り法律事務所代表、緊急事態舞台芸術ネットワーク常任理事)
弁護士(日本・ニューヨーク州)。日本大学芸術学部・神戸大学大学院・iU・CAT 客員教授。1991年 東京大学法学部卒。米国コロンビア大学法学修士。現在、骨董通り法律事務所 代表。『改訂版 著作権とは何か』(集英社新書)、『18歳の著作権入門』(ちくまプリマ―新書)、『エンタテインメント法実務』(編著 弘文堂)ほか。
文化庁 文化芸術分野の適正な契約関係構築に向けた検討会議、内閣府 知的財産戦略本部構想委員会 ほか委員
⽥島佑規(弁護士 骨董通り法律事務所、EPAD権利処理チーフ、緊急事態舞台芸術ネットワーク事務局)
演劇・ライブイベント、映像、出版、音楽、デザイン等のアート・エンタメ分野における法務サポートを中心的に行う。クリエイティブ業界を対象に無料相談窓口等を提供する「デザイナー法務小僧(https://d-kozo.com/) 」企画・運営。共著として『はじめての演劇』(日本演出者協会)、『エンタテインメント法実務』(弘文堂)ほか。芸術文化観光専門職大学、京都大学大学院(法学研究科)非常勤講師などを務める。
石井あやか(弁護士 骨董通り法律事務所)
2011年東京大学法学部卒業、2013年慶応義塾大学法科大学院修了、2014年弁護士登録、2022年カリフォルニア大学バークレー校法学修士課程修了(Law & Technology Certificate取得)、2023年ニューヨーク州弁護士登録。
杉井俊文(税理士/ソーシャルグッド会計事務所 代表)
和歌山県生まれ。大学卒業後、一般企業にて営業職を経た後、税理士業界へ転向。明治大学専門職大学院会計専門職専攻科修了(会計修士)後に税理士登録し、大手税理士法人に就職。特に事業承継対策や相続対策を得意に行う。2021年3月、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修了とともに独立し、ソーシャルグッド会計事務所開業。ソーシャルグッドな会計を目指すため、法人のCSRやSDGsなどの導入を支援するとともに、自社でも社会貢献として、芸術、文化関係者のための税務会計支援を行っている。
長澤哲也(弁護士 弁護士法人大江橋法律事務所 )
1994年東京大学法学部卒業、1996年弁護士登録、2001年ペンシルベニア大学ロースクール修了、2002年ニューヨーク州弁護士登録。現在、神戸大学大学院法学研究科客員教授、文化庁 文化芸術分野の適正な契約関係構築に向けた検討会議委員。主著として、『独禁法務の実践知』(有斐閣、2020)、『優越的地位濫用規制と下請法の解説と分析』(商事法務、2021)。
お問合せ
特定非営利活動法人舞台芸術制作者オープンネットワーク info@onpam.net
令和5年度文化庁委託事業「芸術家等実務研修会」
関係づくりを学ぶ!「現場で使える契約講座」~舞台芸術関係者 対象〜
[eラーニング研修用動画]
講師
① 入門編 ②契約各論編(スタッフに関する業務委託契約/出演契約):福井健策(骨董通り法律事務所)
② 契約各論編(公演委託契約):⽥島佑規(骨董通り法律事務所)
③ 特別編(舞台芸術制作者が知っておくべき取引適正化法):長澤哲也(弁護士法人大江橋法律事務所)
ディレクター・撮影・編集:上田茂
撮影:佐々木誠、遠藤晶
撮影協力:YAU STUDIO、NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
[eラーニング研修用教材]
監修・制作協力・執筆(P15-P70):福井健策、⽥島佑規(骨董通り法律事務所)
編集:及位友美(voids)+山﨑健太
編集協力:株式会社ボイズ
イラストレーション・デザイン:中尾悠 (yu nakao)
印刷:株式会社ココラボ
[研究会]
グラフィック・レコーディング:清水淳子
[研修]
「契約模擬交渉ワークショップ」
講師:福井健策(骨董通り法律事務所) 、田島佑規(骨董通り法律事務所)、石井あやか (骨董通り法律事務所)
「今こそ聞きたい!インボイス講座」
講師:杉井俊文(税理士/ソーシャルグッド会計事務所 代表)
協力・運営団体
【東京会場】
協力:有楽町アートアーバニズム YAU、一般社団法人ベンチ
【那覇会場】
運営:ヨルベ
協力:那覇文化芸術劇場なはーと、公益財団法人沖縄県文化振興会 沖縄アーツカウンシル
【名古屋会場】
協力:クリエイティブ・リンク・ナゴヤ(つながる∽つなげるトークシリーズ“リンク・カフェ” 連携事業)
【仙台会場】
協力:ARCT、せんだい演劇工房10-BOX 他
[運営]
プロジェクト・マネージャー:三五さやか
事業統括:塚口麻里子(ON-PAM)
主催 文化庁
事務局 特定非営利活動法人舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿一丁目15番9号日宝恵比寿ビル403
Copyright 2024 ON-PAM