中桐望ピアノリサイタル<前奏曲:様式を超えて聞こえる声>

2019年4月21日(日曜日)15時開演。中桐望ピアノリサイタル<前奏曲:様式を超えて聞こえる声>

当日の演奏をアンコールも含めてYoutube公開しました。再生リストはこちら→

前奏曲というのはバッハの時代などは次に来るフーガとか大曲の前に演奏される小曲だった。ロマン派の時代に入ると独立した楽曲形式となる。即興性と様式の自由。舞曲やソナタと違って様式にとらわれることのない前奏曲はロマン派・近代の作曲家の個人としての想いを伝えるには格好の「様式」だった。実力派ピアニストの中桐望さんが「前奏曲」という切り口で時代を俯瞰する旅に私たちを誘います。 Read more

中桐 望

岡山県に生まれ、3歳よりピアノを始める。

東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻を首席で卒業。在学中に学内にてアリアドネ・ムジカ賞、卒業時にアカンサス音楽賞、安宅賞、大賀典雄賞、同声会賞、三菱地所賞を受賞。藝大モーニングコンサートや新卒業生紹介演奏会で藝大フィルと共演する他、同声会新人演奏会やヤマハ音大フェスティバル2010、藝大アーツ・イン東京丸の内「三菱地所賞」受賞記念リサイタル等に出演。2013年、東京藝術大学大学院修士課程を首席で修了。クロイツァー賞、大学院アカンサス賞、藝大クラヴィーア大賞を受賞。

第17回吹田音楽コンクール第1位。第78回日本音楽コンクール第2位。第3回ロザリオ・マルシアーノ国際ピアノ・コンクール(ウィーン)第2位、併せてコンクール委嘱新曲課題曲の最優秀演奏者に贈られるSonja Huber賞受賞。第58回マリア・カナルス国際音楽コンクール(スペイン・バルセロナ)第2位、併せて聴衆賞受賞。第15回グリーグ国際ピアノコンクール(ノルウェー・ベルゲン) セミファイナリスト、併せてAAF(アーリンク・アルゲリッチ財団)賞を受賞。第8回浜松国際ピアノコンクールでは、歴代日本人二人目の同位となる第2位を受賞し、注目を集める。

ピアノデュオも積極的に活動しており、2006年の第17回吹田音楽コンクール・ピアノデュオ部門で最高位(1位なしの2位入賞)、2013年、第18回シューベルト国際ピアノデュオコンクール(チェコ)第1位、併せてシューベルト賞を受賞。

これまでに岡山フィルハーモニック管弦楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、藝大フィルハーモニア、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、Orquestra Simfonica del Valles (スペイン)等、多数オーケストラと共演する他、国内外でのリサイタルや音楽祭に多数出演。

2014年秋より、ロームミュージックファンデーション奨学生としてポーランドで研鑽を積み、2015年1月にはデビューCD『ショパン&ラフマニノフ』(オクタヴィアレコード)をリリース。アルバム発売記念として東京・名古屋・大阪・岡山などでリサイタルツアーを行い、オール・ショパンプログラムの演奏が高く評価され、2015年度日本ショパン協会賞を受賞。これからの活躍が楽しみな若手ピアニストの一人として、音楽ファンおよび音楽評論家・ジャーナリスト等から期待を寄せられている。

ピアノを内山優子、近藤邦彦、平川眞理、芦田田鶴子、大野眞嗣、角野裕、エヴァ・ポブォツカの各氏に、ピアノデュオを角野裕氏、室内楽を岡山潔、伊藤恵の各氏に師事。

中桐 望 オフィシャルサイト www.nakagirinozomi.com

プログラム

J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第1番 ハ長調 BWV870

F. ショパン:ショパン24の前奏曲 作品28

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C. フランク: フランク 前奏曲、コラールとフーガ

C. ドビュッシー: 前奏曲集 第1巻 より