ご高齢の方が身近な旅を楽しむための

おはトラ旅通信

第17号
2021年8月

おはトラ旅通信は、高齢のため、病気やけがの後遺症などのために

旅行するときに「考えるべきことが多い人」たちの「旅したい!」をサポートする

介護旅行・アクセシブル・ツーリズム情報誌です。東京からの日帰り一泊でいける

季節の情報やアクセシブルな旅のヒントをお届けします。


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【秋のおすすめ 1泊2日旅】信州小布施で北斎と栗と温泉

ワクチン接種を終えた後は、安心して旅行を楽しみたいですね。今回は秋にお勧めしたい小布施への一泊旅行をご案内します。小布施は「小布施栗」が昔から有名ですが、葛飾北斎が80代の頃にたびたび訪れ、過ごしたことでも知られており、見所が狭い範囲にギュッと詰まった街です。千曲川の支流「松川」が流れる「松川渓谷」にある信州山田温泉で一泊するゆったり贅沢な旅です。

【1日目】

9:00頃 多摩地域を出発 

長野県小布施町まで車で約3時間30分です

12:30-13:30 お昼のお食事処 栗菓子 竹風堂 小布施本店 

創業明治26年(1893年)の老舗栗菓子店です。2階のお食事処では栗おこわにニジマスの甘露煮や山菜の煮物などを合わせた山家(やまが)定食などが味わえます。エレベーターと多目的トイレが完備されており、安心してお食事できます。

駐車場 30分間無料 ※本店利用で2時間無料

13:30-14:00 日本のあかり博物館 

竹風堂本店の中庭にある博物館。 日本のあかりの始まりから電灯が灯るまでのいろいろなあかりの道具を展示しています。

入館料 大人 500円 (障害者手帳提示者無料(本人のみ))2階展示室へはエレベーターはないので、車椅子等の方は入館時に受付へ申し出れば特別割引が適用されるとのこと。
駐車場 竹風堂本店の駐車場を利用(料金:1時間300円 ただし入館者、竹風堂の利用者は2時間まで無料 ※受付で駐車券を要提示)

▼ すぐ近く

14:10-14:50 北斎館 

葛飾北斎は80代半ば、信州・小布施の豪農商・高井鴻山の庇護のもと小布施で様々な作品を作っています。北斎館には肉筆画を中心に版本や錦絵などが広く展示されています。祭屋台天井絵「龍図」「鳳凰図」は必見です。館内バリアフリー、多目的トイレ1か所あり。

入館料 企画展:一般 1,000円(特別展の時は変動あり)※障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方(1名)は半額
駐車料金 普通車 400円(3時間まで)

▼ すぐ近く

栗の小径(所要時間約5~10分)

北斎館の入り口の道路向かいに栗の間伐材を敷き詰めた小さな遊歩道があります。ちょっと狭いので車いす移動の際は注意が必要ですがとても雰囲気のいい場所なので通ってみてはどうでしょう。


栗の小径
Tawashi2006, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons

▼ 車で移動約20分


16:00頃着 おすすめの宿 信州高山温泉郷 山田温泉 山田館 

松川渓谷のほとりにある創業二百十有余年の温泉宿です。15時からチェックインできるので早めに行って川と木々の音を聞きながら1700坪の敷地に12部屋という贅沢な空間でゆったり過ごしましょう。

建物内すべてがバリアフリーというわけではありませんが、半露天風呂付き和洋室「なでしこ」は2020年1月にリニューアルされバリアフリー対応となってます。(目安の料金 2名1室利用時:1泊2食付き 39,600円~/1名)

 

松川渓谷

【2日目】

9:30頃 山田館を出発

▼ 車で移動約20分

9:50-10:20 曹洞宗 岩松院  

岩松院は文明4年(1472)に開山された曹洞宗の寺です。葛飾北斎、俳人小林一茶、戦国武将・福島正則にゆかりのある古寺ですが、本堂の天井の大きさ21畳分ある葛飾北斎最晩年の絵「八方睨み大鳳凰図」が有名です。数段の段差が数か所あるので、事前に確認してから行きましょう。

拝観料 一般 500円
一般駐車場 無料(本堂から徒歩約5分、身障者用駐車スペースがお寺近くにあり)
車いすで本堂に入るには、前後輪カバー必須。スロープなし、階段あり
車いす対応トイレは一般駐車場にあります。

▼ 車ですぐ

10:20-10:50 フローラルガーデンおぶせ 

小布施は「花の町小布施」として様々な場所でオープンガーデンが楽しめるようになっています。こちらでは15,000㎡の庭園があり、よく手入れされた季節の花々が楽しめます。駐車場から園内まで平らで安心です。レストランも併設しており、車椅子での利用可。車いす対応トイレあり。

入園料 大人 200円
駐車料金 無料

▼ 車ですぐ

10:50-11:30 おぶせミュージアム・中島千波館 

小布施町出身の日本画家 中島千波の作品が中心に展示されています。中島千波の代名詞とも言われる桜や牡丹の絵、それらが描かれた屏風絵が素晴らしいです。また、美術館の庭園では四季折々に咲く花が楽しめます。館内バリアフリー、障がい者用トイレ1か所あり。

入館料 一般 500円(特別展開催の場合、料金変動あり)※障がい者手帳等をお持ちの方は半額
駐車料金 無料

▼ 車ですぐ

11:30-13:20 お昼のお食事処 桜井甘精堂 泉石亭 

桜井甘精堂では初祖・桜井幾右衛門が文化5年(1808)に「栗落雁」をつくり、これが小布施栗菓子の始まりと言われているとのこと。お食事処「泉石亭」は小布施の古い民家・高津家の屋敷跡に立ち、2013年9月にリニューアルオープンされ、店内はバリアフリーになっています。栗おこわ、手打ち蕎麦など信州の味を楽しめます。

店舗駐車場 店舗前が満車の場合、桜井甘精堂専用駐車場(1時間200円・60台収容)を利用。利用金額2,000円以上で2時間無料。店舗から徒歩約2分。

日本庭園 泉石亭の庭はオープンガーデンになっており、自由に散策できます。

●「小さな栗の木美術館」 敷地内に七代桜井佐七が集めた絵画が展示してある小さな美術館があります。入場無料です。

桜井甘精堂 本店 お食事処「泉石亭」の道路向かいにあります。伝統の栗ようかん、栗かの子、他、マロンフィナンシェなど和洋の栗菓子を販売しています。

▼ 車で移動約10分

13:30-14:00 道の駅オアシスおぶせ 

上信越道からも、一般道からも利用できる施設です。小布施だけでなく北信州のお土産もそろっています。栗くるみゆべしや栗焼酎「栗どっこ」など、ここでしか買えない限定お土産もありますよ。車いす対応トイレあり。

▼ 東京へ 車で移動約3時間30分

17:00頃 多摩地域着 お疲れさまでした!

道の駅オアシスおぶせ
Filler, CC BY-SA 3.0 <http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/>, via Wikimedia Commons

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(編集後記)おはトラ旅通信、いろいろあって6月から発行を少しだけおやすみさせていただきました。今後も継続して発行していきます。「◯月号」という表記から「第◯号」という表記に変更します。楽しい旅の情報、支援が必要なかたの旅のヒントなどご紹介していきます。(野村国康)

おはトラ旅通信 第17号 2021年8月 

発行者 おはようトラベル株式会社 

206-0033 東京都多摩市落合1-43 京王プラザホテル多摩2F KEIO BIZ PLAZA 9号



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