ご高齢の方が身近な旅を楽しむための

おはトラ旅通信

2021年2月号

おはトラ旅通信は、高齢のため、病気やけがの後遺症などのために

旅行するときに「考えるべきことが多い人」たちの「旅したい!」をサポートする

介護旅行・アクセシブル・ツーリズム情報誌です。東京からの日帰り一泊でいける

季節の情報やアクセシブルな旅のヒントをお届けします。

オンラインでちょっとお出かけ気分

1月に緊急事態宣言が発出され、新型コロナウィルス感染症に関して色々心配が続きます。

お出かけはまだできないけど、行ってみたい観光地の案内をYouTubeで見たり、オンラインで美術館・博物館の展示物を鑑賞してみるのはどうでしょうか。

主に観光バスガイド・添乗員等の依頼を請け負っている「株式会社はぴねす観光」がYouTubeで配信している観光地の動画です。身延山久遠寺黒部ダムお伊勢参り、などなど、バスガイドさんがとても詳しく観光地を案内してくれます。身延山久遠寺 の旅をピックアップしてみました。

「アートを、もっと身近に」”という理念で運営されているオンライン美術館です。手元のスマートフォンやパソコンなどでアートに触れ合う機会を増やしアートを日本の人々の日常の一部にしたいとの思いがあるそうです。2月1日現在、アルフォンス・ミュシャ、葛飾北斎、ヨハネス・フェルメール、などなど、素晴らしい絵画の数々をすべて無料で見ることができます。流れる背景のクリムトの絵の妖艶さ、大正から昭和初期にかけての日本の風景を切り取った川瀬巴水の版画など が個人的にはおすすめです。
*「“超”高解像度の画像」のため、「大きな画面」「LTE回線または、Wi-Fi環境下」でのご鑑賞が推奨されています。

photo by Jaesung An via Pixabay

「Google Arts & Culture」では世界中の美術館・博物館(2000件以上)と提携し、展示物などをオンラインで鑑賞できたり、施設によってはストリートビュー(サイト内ではミュージアムビューと表記されています)で館内を巡ることも可能です。施設だけでなく各国の文化・技術などについても見ることができます。ここでは国内の4施設を紹介します。下記以外の国内提携施設等は「日本ーGoogle Arts & Culture」から見ることが出ます)*スマートフォンで閲覧する場合、アプリの利用が便利です。

明治5年(1872)、湯島聖堂の大成殿で開催された博覧会から始まる、日本で最も歴史ある博物館です。所蔵品は約11万7000件、質・量ともに日本一のコレクションだそうです。


663highland, CC BY-SA 3.0, Wikimedia Commons

松方コレクション(印象派の絵画やロダンの彫刻等のフランス美術コレクション)を基礎に、広く西洋美術全般を対象とする唯一の国立美術館として、昭和34年(1959)に発足。建物が世界遺産登録されたことでも有名です。現在、美術館自体は館内施設整備のため2022年春まで休館中ですが、オンラインでなら楽しめます。

国立科学博物館は明治10年(1877)に創立された、日本で最も歴史のある博物館の一つであり、国立の唯一の総合科学博物館です。常設展示のメインメッセージは「人類と自然の共存のめざして」だそうです。鉱物、化石、様々な標本など子供のころワクワクして見ていたのを思い出させてくれる展示です。

京都国立博物館は明治30年(1897)に京都東山の山麓に開館した120年余の歴史をもつ博物館です。京都に伝来した美術作品や文化財、また日本・東洋の古美術品や埋蔵文化財などを収蔵しており、陶磁・考古・絵画・彫刻・書跡・染織・金工・漆工など様々な分野にわたる美術品・文化財を展示しています。

春のおすすめ旅 ご案内

ウェブサイトに高齢者・障がい者の方にやさしい春の旅のご提案を掲載しました。下記のコースを含め全8コースを紹介しています。桜の美しい季節には感染状況も落ち着ていることを期待しつつ、ご覧いただければと思います。

世界遺産京都の社寺仏閣と桜や梅の名所を訪ねる旅です。 梅(1月下~3月中旬)の北野天満宮、桜(3月下~4月中旬)の醍醐寺、さらに円山公園、哲学の道、平安神宮、仁和寺、嵐山などなど花の見どころをめぐります。

国際観光都市松江と山陰の名湯巡りの旅です。 主な季節の見どころは、日本夕日百選の宍道湖夕日、日本百名山の伯耆富士大山、玉造温泉、玉造温泉玉湯川の桜(見ごろ 3月下~4月上旬)、松江城の桜(見ごろ 3月下~4月上旬)などなどです。


桜を愛でる陽春の南九州の旅です。主な季節の見どころは、特別史跡西都原古墳群の菜の花と桜(3月下~4月上旬)、宮崎神宮の藤の花(見ごろ4月下旬5月上旬)、指宿の菜の花(見ごろ12月上旬~2月上旬)などなどです。

東京旅行介助&おもてなし研修のご案内

旅行介助の基本と東京の街歩きガイドのコツを「歩いて」学ぶ東京旅行介助&おもてなし研修、緊急事態宣言の延長を受けて2月の研修はお休みとなりました。3月以降の予定は以下の通りです。1月、2月に実施できなかった柴又・千住、湯島・お茶の水については、6月以降に予定したいと思います。

ご興味のある方は、当社ウェブサイトにて詳細をご覧ください。

  • 第8回 3月14日(日) 桜待つ千鳥ヶ淵、北の丸公園

  • 第9回 4月18日(日) ミシュラン三ツ星の高尾山へ

  • 第10回 5月16日(日) 両国から押上スカイツリーへ

(編集後記)コロナの環境変化で、オンライン美術館はこの1年間で格段に充実しました。世界の美術館が身近になって美術に興味のある人にはとてもうれいしい変化ではないでしょうか。旅の楽しみをすべてオンラインで体験はできませんが、自分の興味に合わせて手軽にオンラインで楽しめるようになることは、とても良いことだと思います。(野村国康)

おはトラ旅通信 2021年2月号 2021年24日発行

おはようトラベル株式会社  東京都知事登録旅行業 第3-7668号

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