グループディスカッション

2024年2月22日
10:45~11:45

グループディスカッション テーマ


テーマ1(OCC小会議室1):基盤AI

司会進行 藤吉 弘亘(中部大学)

サポート 桑畑 裕子(中部大学)

テーマ2(OCC小会議室2):超階層生物学

司会進行 藤森 俊彦(基礎生物学研究所)

サポート 亀井 保博(基礎生物学研究所)

テーマ3(OCC中会議室) :行動x情報処理

司会進行 西海 望(基礎生物学研究所)

サポート 丸山 めぐみ(生理学研究所)

テーマ4(OCC大隅ホール):生命数学の可能性

司会進行 荒井 迅(東京工業大学)

サポート 加藤 英之(東京工業大学)

[各テーマの概説]


テーマ1(OCC小会議室1): 基盤AI

AIブームは基盤モデルを搭載したAIの時代に入った。基盤モデルは、大規模なデータセットを用いて事前に学習して一般的な知識を獲得する。特定のタスクで利用する際は、事前学習した基盤モデルを特定タスクのデータセットでファインチューニングを行う。これまでのAIに比べれば、比較的少ない学習で済む。本グループディスカッションでは、基盤モデルを搭載したAIである基盤AIの現状と未来について、そして生物学への応用などについて話し合う。ファシリテーターの藤吉先生から基盤AIの最近の事例をご紹介頂きながら議論を進める。

テーマ2(OCC小会議室2): 超階層生物学

遺伝子から高分子、細胞小器官、細胞、組織、器官、個体、個体群にいたる様々な階層に渡る生物現象を統合的に理解する生物学を超階層生物学と呼ぶ。このある階層の生命現象を別の階層の生命現象と結びつける「階層を超えた研究」は、生物学におけるインパクトの高い研究につながると考える。本テーマでは、超階層生物学を実現するには、どのような方法を用いるべきなのか、あるいはどんなテーマを追求すべきなのかなどを話し合う。ファシリテーターの藤森先生から超階層生物学現状などをご紹介頂きながら議論を進める。

テーマ3(OCC中会議室): 行動x情報処理

ある生命体が何らかの行動がおこなう時、その裏では知覚と運動をつなぐ精緻な情報処理の連関と調和が繰り広げられている。そして、その行動は外部環境に何らかの影響を及ぼし、生命進化のダイナミクスを形作っていく。このことから、行動学研究をメカニズム方面と進化方面の様々な研究と融合させることで、生命現象をより包括的に解明できると考えられている。そして、近年の行動解析技術や神経科学技術、ロボット・VRなどの行動模倣技術の発展により、行動学研究の可能性は急速に広がっている。本テーマでは、こうした背景の下で、「行動」 × 「情報処理(生体)」× 「情報処理(工学)」の連携に向けて、どのようなことができるのかを検討する。ファシリテーターの西海先生から行動の現状などをご紹介頂きながら議論を進める。

テーマ4(OCC大隅ホール): 生命数学の可能性

AIは生命科学の進展に大いに威力を発揮している。しかしながら、生命を理解するという観点からすると未解明のブラックボックスを内包しているAIはアキレス腱をも持ち合わせている。その点において、数理は生命の謎を解き明かす上で、引き続き不可欠なツールであると考える。本テーマでは、数理をAIと対等な重要な柱として位置付け、その現状と未来、そして生物学への応用などについて話し合う。ファシリテーターの荒井先生から数学と生物の連携についての最近の事例をご紹介頂きながら議論を進める。


[グループディスカッションの進め方]



部屋の広さの都合上、ご希望のテーマに参加できないこともありますが、ご了承ください。


ディスカッションを円滑に進めるために、各テーマに司会進行役が入ります。

司会進行役の役割は、議論を主導したり、コーディネートしたりなどをすることになります。


司会進行役の方は終了までに議論した内容をまとめてください。

議論が終了したら、参加された皆様は、大隅ホールへお戻りください。

全員が揃ったところで、テーマごとに司会進行役から議論の内容等について5分程度で紹介をしていただきます。