研究の背景と目的
マメ科植物に見られる根粒共生は、植物の根に形成されるコブ状の構造「根粒」において、窒素固定細菌(根粒菌)と共生関係を築く現象です。根粒菌は、大気中の安定な窒素分子(N₂)を、植物が利用可能なアンモニア(NH₃)へと変換する能力を持ち、この過程は「生物学的窒素固定」と呼ばれます。これは、常温常圧で進行する生化学的なプロセスであり、人工的な窒素固定と比較して非常に省エネルギーです。この共生関係により、マメ科植物は窒素肥料の少ない土壌でも生育可能となり、持続可能な農業や環境保全の観点から注目されています。一方で、根粒共生はすべての植物に備わっているわけではなく、限られた植物種にのみ見られる進化的に特化した現象です。
この根粒共生がいかにして進化し、どのような遺伝子ネットワークによって制御されているのかを、分子生物学・遺伝学・システム生物学などの手法を用いて研究しています。さらに、この知見を活かし、作物の機能改良や革新的な栽培技術の開発につなげることを目指しています。
(1) 根粒が形成される分子機構
根粒共生は、根粒菌が分泌するNod因子と呼ばれるシグナル分子の認識から始まります。植物の表皮細胞がこれを受容すると、感染糸というチューブ状構造を形成し、根粒菌を根の内部へ導きます。同時に、根の皮層では根粒原基が誘導され、やがて成熟した根粒へと発達します。根粒は単なる細胞塊ではなく、機能的に組織化された共生器官です。
2000年代以降、マメ科モデル植物を用いた研究により、根粒共生に関わる多くの遺伝子が明らかになってきました。特に初期の共生応答に関わる遺伝子群は、真菌との共生であるアーバスキュラー菌根(AM)共生と共通するものが多いことが分かっています。AM共生は植物が陸上へと進出した初期段階(約4.5億年前)から存在し、根粒共生はその後に被子植物で進化した共生様式です。このことから、根粒共生は、植物に普遍的に存在するAM共生の遺伝子ネットワークを土台にしつつ、新たに獲得された制御因子によって発展してきたと考えられています。共通共生経路(Common Symbiosis Pathway)と呼ばれるAM共生と根粒共生に共通した初期応答系の下流で、根粒共生特異的な制御ネットワークが構築されたとする進化的な仮説が提唱されています。
1.1根粒共生におけるNIN遺伝子の機能と進化
AM共生では、根粒のような宿主由来の共生器官が形成されません。根粒は根粒共生に特有であり、窒素固定菌との共生において重要な役割を担っています。根粒の形成メカニズムに関する研究は主に、根粒菌に対して早期に反応して発現が誘導される遺伝子に注目しています。私たちが注目しているNodule Inception(NIN)遺伝子は、転写因子をコードしており、1999年にマメ科植物で最初に同定された根粒共生に必須な遺伝子です。NINは本来、硝酸応答に関与していましたが、AM共生との共通共生経路の下流で根粒を誘導する機能を獲得しました。根粒菌接種によってNIN遺伝子の発現は速やかに誘導されます。NIN遺伝子は共通共生経路で機能するCYCLOPS転写因子の直接の標的であり、強制的に発現させると、感染糸を形成しないcyclops変異体に感染糸形成能を戻すことができます。このことから、NINが共通共生経路の下流で作用する転写因子であり、感染糸形成の誘導に関与することがわかります。さらに、別のCYCLOPSの標的であるERN1とネットワークを構成して感染糸形成を制御しており (Liu et al. 2019; 2023)、根粒菌非存在下でも根粒原基形成を誘導する能力(Soyano et al., 2013)などから、NINの機能獲得が根粒共生の進化において鍵となったことが示唆されます。
1.2根粒原基誘導におけるASL18aとNF-Yの役割
RNA-seqおよびChIP-seqを活用して、NIN転写因子の下流で発現が調節される遺伝子群を同定しました。その中から、側根形成を正に制御する遺伝子(ASL18a/LBD16a)を発見しました(Soyano et al. 2019)。側根は、主根から二次的に形成される根の側生器官に相当します。根粒も主根からde novoに発達した根の側生器官として捉えることができます。ASL18aはAsymmetric leaves2/Lateral organ boundary domainファミリーに属する転写因子をコードしており、シロイヌナズナやイネなどにおいてもオーキシンの下流で側根原基の発達に関与します。ミヤコグサにおいてもゲノム編集によって作成したasl18a変異体では側根数が減少します(Soyano et al. 2019)。
ASL18aがNINの別の標的であるNF-Y(Nuclear Factor-Y)と協調的に作用して、根粒原基の誘導することを明らかにしました。
NF-YはCCATA-box結合タンパク質であり、真核生物に広く保存されている転写因子です。ハウスキーピング遺伝子の発現制御に関わることが知られていますが、植物では多くのホモログが存在しており、さまざまな現象に関わることが分かっています。また、哺乳類では、クロマチン・アクセシビリティーを調節し、他の転写因子と協働することで細胞分化を制御することも知られています。
ミヤコグサにおいてNF-Yを単独で過剰発現すると細胞分裂を亢進しますが、NINのように根粒原基の形成までは誘導できません(Soyano et al. 2013)。また、NF-Y過剰発現による細胞分裂の亢進は側根原基においても観察されます。ASL18aとNF-Yは物理的に相互作用しており、これらの2種類の転写因子を感染糸のみを形成できる特殊なnin変異体で同時に過剰発現させると、根粒の形成が観察されます。また、遺伝学的にも相互作用が見られ、ASL18aの変異はNF-Yサブユニットの二重変異体(nf-ya1 nf-yb1)に見られた根粒原基の発達遅延を亢進します(Soyano et al. 2019)。
マメ科植物のASL18遺伝子のイントロンにはNINが結合するcis配列が保存されており、NIN依存的な発現制御に関与します。また、プロモーター領域も根粒原基でのASL18a遺伝子の発現を制御しており、オーキシンに対する応答はプロモーター領域で制御されます(Soyano et al. 2019)。マメ科植物の根粒原基の形成は、サイトカイニンによるNINの発現誘導を介して起こると考えられており、適度な濃度のサイトカイニンを処理することで、NIN依存的に根粒菌の非存在下でも偽根粒が形成されます。一方、オーキシン処理による根粒原基の形成は報告されていません。ASL18a遺伝子のNIN標的cis配列はマメ科植物のみが獲得しており、これを介して側根の発達制御系から根粒共生へリクルートされたことが示唆されます。さらにNINを介してサイトカイニンによって誘導されたNF-Yとの相互作用が根粒原基の形成における鍵となっていると考えられます。
1.3根粒の発達様式の研究
根粒共生では、根粒菌が宿主細胞の二重膜構造(symbiosome)に包まれた状態で細胞内に共生し、宿主植物がその内部に適した環境を提供することにより、根粒菌は高密度で共生しながら高い窒素固定活性を発揮します。また、根粒は共生の場として機能するだけでなく、バクテリアの根全体への拡散を物理的に制限する役割も果たしていると考えられています。一方で、共生菌の立場から見ると、物理的に隔離されることによって、植物からの資源供給を受ける際に、他の土壌細菌との競争を回避する利点があると考えられます。
初期根粒の発達様式の解明は、根粒共生を制御する分子メカニズムの理解に不可欠です。近年、根粒の発達過程については解剖学的に多くの知見が蓄積されてきていますが、各発達段階においてどのような細胞・分子イベントが、どのタイミングで起こり、それが根粒機能にどのように寄与しているのかを体系的に理解するには至っていません。この背景には、順遺伝学的アプローチでは根粒の機能分化に関わる遺伝子を包括的に特定することが難しいという一面があるのかもしれません。これまでに蓄積されたグローバルデータを活用した逆遺伝学的アプローチによって、AM共生との関連を探りながら根粒の機能獲得に関わるメカニズムの解明を進めています。
(2)根粒共生を持続的に維持する機構
宿主が根粒共生を維持するためには、共生による負荷に対して、宿主と共生菌の双方が利益を得られる条件が保たれることが不可欠です。宿主植物は、共生菌から窒素を獲得する代わりに、光合成産物を共生菌に供給します。窒素固定反応には多くのエネルギーが必要であり、根粒菌自身の生命維持にもエネルギーが必要とされます。したがって、コストとベネフィットの観点から、宿主は共生の程度を制御する必要があり、過剰な根粒形成を抑制し、また、窒素固定活性を持たないチート菌を排除する機構を備えています。
2.1 根粒共生の自己抑制におけるNINの役割
マメ科植物の根粒共生の調節機構として、根粒共生の自己制御(autoregulation of nodulation, AON)が知られています。根粒菌が共生する場は根粒であるため、根粒の数を制御することで共生の程度を調節できます。AONは先に着生した根粒が続いて起こる根粒形成を抑制することで、根粒数を調節する仕組みです。根粒原基で発現し、道管を介してシュートへ移行するCLEペプチドがリガンドとしてシュートで認識され、根→シュート→根といったシグナルの流れによって全身的に機能します。
根粒菌に応答して発現が誘導されるNINは、ASL18aなどを介して根粒原基の形成を誘導すると同時に、このCLEペプチドの前駆体をコードする遺伝子(CLE-RS1, CLE-RS2)の発現を直接誘導してAONを活性化します(Soyano et al. 2014)。NINが全身的な負のフィードバック経路を通じて自身の発現を調節し、根粒形成を抑制することが明らかになりました。NIN自身による発現調節が、根粒の着生数を適切に調節する機構であると考えられます。
また、NINが標的とするCLE前駆体遺伝子の発現は硝酸によっても誘導されます。1980年代に単離されたダイズの変異体を用いた解析から、根粒形成による共生の抑制と硝酸による根粒形成の抑制には同じ遺伝子が関与すること、この変異体は過剰に根粒を着生し、接木実験によってシュートの遺伝子型がこの表現型に関係することが分かっていました。同様な形質を示す変異体がミヤコグサ、タルウマゴヤシ、エンドウにおいても単離され、その後、これらの原因遺伝子がCLEペプチドを認識する受容体をコードすることが示されました。
前述のようにNINは硝酸応答を制御するNIN-like protein(NLP)から進化したことがわかっています。NLPは植物に高度に保存されており、ファミリーを形成しています。この転写因子の活性は硝酸によってタンパク質レベルで調節されます。根粒共生は硝酸が枯渇した条件で起こることから、硝酸に依存した正のタンパク質機能の調節はNINにとっては好ましくありません。NINは硝酸による調節領域に部分的な欠失や保存性の高いアミノ酸残基の置換が起こっており、硝酸に対する応答を失っています。この特徴がNINの機能進化に影響したと考えられます。また、NINが結合するパリンドロミックなDNA配列はNLPの標的DNA配列とよく似ており、実際に硝酸応答性遺伝子プロモーターに見られるNLP結合配列にもNINは結合します。しかし、根粒共生を正に制御するNIN下流遺伝子プロモーターに見られるNIN結合配列は、NLPの標的配列と比較してパリンドロミックな配列の片方に厳密性を欠いており、これらの遺伝子の発現は硝酸によっては誘導されません(Soyano et al. 2015)。この特徴が、NINが新たな標的遺伝子を獲得する上で、都合よく作用した可能性があります。
2.2根粒分布の空間制御と周期性
根粒の着生数の調節は、宿主植物が窒素固定菌との共生関係を適切に維持する上で重要です。過剰な根粒の着生は光合成産物の消費を増大させ、結果として宿主植物の成長を抑制する要因となると考えられています。この考え方は広く受け入れられていますが、それに加えて、根粒の着生が根からシュートへの水分輸送を阻害することを示す結果も報告されており、これは根が本来持つ機能に障害を生じていることを示唆します。したがって、根粒の数や分布の調節は、共生バランスの維持にとどまらず、根の機能維持にも必要と考えられます。
根粒共生を制御する遺伝子群の周期的な発現変動が、根における感染糸や根粒の分布の調節に関与していることを明らかにしました(Soyano et al. 2024)。
根粒菌を接種したミヤコグサの根を観察すると、根の成長軸に沿って感染糸の形成密度が高い領域と低い領域が交互に現れ、これが根粒分布と一致します。根粒菌は根の先端近くの根毛が発達し始める領域でよく感染します。この領域はsusceptible region(感受性領域)と呼ばれ、根の成長に伴って常に世代交代します。したがって、感染糸の分布パターンから、構成的に形成されるsusceptible regionにおける根粒菌に対する応答は一定ではなく、断続的に繰り返し起こると考えられます。
高時間解像度を持つ発光ライブイメージングと時系列遺伝子発現プロファイル解析から、susceptible regionにおける根粒菌に対する初期応答は、およそ6時間の周期で宿主遺伝子の発現が振動する動的な現象であることが分かりました(Soyano et al. 2024)。さらに、持続的に成長する根では、新たな遺伝子発現領域が周期性を伴って根の先端部へ向かって繰り返し形成され、これが感染部位の分布と対応していたことから、周期的遺伝子発現が感染糸分布の空間的パターンを形成するメカニズムであると考えられます。
このような発現パターンを示す遺伝子には、共生に必須な遺伝子群に加え、サイトカイニンに関連する遺伝子が多く含まれており、サイトカイニンの蓄積量の変化と応答自体も周期的に変動していることが分かりました。さらに、サイトカイニン受容体の突然変異体を用いた解析から、サイトカイニンは根粒共生に関連する遺伝子の発現に対して抑制的に作用し、正常なサイトカイニン受容が共生関連遺伝子の発現周期性の維持と感染糸の分布の制御に不可欠であることが示唆されました(Soyano et al. 2024)。
マメ科植物の根粒共生において、サイトカイニンは重要な調節因子として機能し、根粒様構造を誘導する一方で、感染糸の形成に対しては抑制的に作用します。周期的なサイトカイニン応答の効果は、感染糸の形成を制御する反応と一致します。また、硝酸による根粒共生の抑制には、サイトカイニンの蓄積レベルの変化が関与することが知られており、環境応答との接点として注目されます。根粒共生は被子植物の中でも、単系統群(窒素固定クレード)を構成するマメ目、バラ目、ウリ目、ブナ目に属する植物に限られ、これらの共通祖先が根粒共生を獲得したと考えられています。その中でも、マメ目のマメ科植物はおよそ9割の種で根粒共生を行います。マメ科以外の根粒共生においては、サイトカイニンの作用が報告されていないことから、マメ科植物が独自にサイトカイニン経路を根粒共生の重要な制御要素として取り込んだ可能性が高いと考えられます(Soyano et al. 2021)。
研究業績
* : corresponding author
* Soyano, T., Akamatsu, A., Takeda, N., Watahiki, M.K., Goh, T., Okuma, N., Suganuma, N., Kojima, M., Takebayashi, Y., Sakakibara, H., Nakajima, K., Kawaguchi, M. Periodic cytokinin responses in Lotus japonicus rhizobium infection and nodule development. Science, vol. 385 (6706), 288–294, 2024.
Liu, M., Kameoka, H., Oda, A., Maeda, T., Goto, T., Yano, K., Soyano, T., Kawaguchi M. The effects of ERN1 on gene expression during early rhizobial infection in Lotus japonicus. Frontiers in Plant Science vol.13, 995589, 2023.
Goto, T., Soyano, T. Liu, M., Mori, T., and Kawaguchi, M. Auxin methylation by IAMT1, duplicated in the legume lineage, promotes root nodule development in Lotus japonicus. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, vol.119 (10), e2116549119, 2022.
* Soyano, T., Liu, M., Kawaguchi, M., and Hayashi, M. Leguminous nodule symbiosis involves recruitment of factors contributing to lateral root development. Current Opinion in Plant Biology, vol.59, 102000, 2021.
Okuma, N., Soyano, T., Suzaki, T., and Kawaguchi, M. MIR2111-5 locus and shoot-accumulated mature miR2111 systemically enhance nodulation depending on HAR1 in Lotus japonicus. Nature communications, vol.11 (1), 5192, 2020.
Tokumoto, Y., Hashimoto, K., Soyano, T., Aoki, S., Iwasaki, W., Fukuhara, M., Nakagawa, T.,Saeki,K., Yokoyama, J., Fujita, H. and Kawaguchi, M. Assessment of Polygala paniculata (Polygalaceae) characteristics for evolutionary studies of legume–rhizobia symbiosis. Journal of Plant Research, vol. 133 (1), 109-122, 2020.
Y.T, K.H, and T.S: contributed equally to this work
* Soyano, T., Shimoda, Y., Kawaguchi, M., and Hayashi, M. A shared gene drives lateral root development and root nodule symbiosis pathways in Lotus. Science, vol.366 (6468), 1021-1023, 2019.
Liu, M., Soyano, T., Hayashi, M. and Kawaguchi, M. ERN1 and CYCLOPS coordinately activate NIN signaling to promote infection thread formation in Lotus japonicus. Journal of Plant Research, vol.132 (5), 641-653, 2019.
Nishida, H., Tanaka, S., Handa, Y., Ito, M., Sakamoto, Y., Matsunaga, S., Betsuyaku, S., Miura, K., Soyano, T., Kawaguchi, M, and Suzaki, T. A NIN-LIKE PROTEIN mediates nitrate-induced control of root nodule symbiosis in Lotus japonicus. Nature communications, vol.9 (1), 499. 2018.
Yano, K., Aoki, S., Liu, M., Umehara, Y., Suganuma, N., Iwasaki, W., Sato, S., Soyano, T., Kouchi, H., and Kawaguchi, M. Function and evolution of a Lotus japonicus AP2/ERF family transcription factor that is required for development of infection threads. DNA Research, vol.24 (2), 193-203, 2017.
Małolepszy, A., Mun, T., Sandal, N., Gupta, V., Dubin, M., Urbański, D., Shah, N., Bachmann, A., Fukai, E., Hirakawa, H., Tabata, S., Nadzieja, M., Markmann, K., Su, J., Umehara, Y., Soyano, T., Miyahara, A., Sato, S., Hayashi, M., Stougaard, J., Andersen, S.U. The LORE1 insertion mutant resource. Plant Journal, vol.88 (2), 306-317, 2016.
Soyano, T., Shimoda, Y., Hayashi, M. NODULE INCEPTION antagonistically regulates gene expression with nitrate in Lotus japonicus. Plant and Cell Physiology, vol.56 (2), 368-376, 2015.
Soyano, T. and Kawaguchi, M. Systemic Regulation of Root Nodule Formation. in Advances in Biology and Ecology of Nitrogen Fixation. Edited by Ohyama, T., InTech 2014. DOI: 10.5772/56991
Soyano, T., Hirakawa, H., Sato, S., Hayashi, M., Kawaguchi M. NODULE INCEPTION creates a long-distance negative feedback loop involved in homeostatic regulation of nodule organ production. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, vol.111 (40), 14607-14612, 2014.
Binder, A., Soyano, T., Hayashi, M., Parniske, M., and Radutoiu, S. Plant genes involved in symbiotic signal perception/signal transduction. in The Lotus japonicus genome (Springer). Edited by Tabata, S., and Stougaard, J., p59-71, 2014.
Soyano, T., Hayashi, M. Transcriptional networks leading to symbiotic nodule organogenesis. Current Opinion in Plant Biology, vol.20, 146–154, 2014.
Sasaki, T., Suzaki, T., Soyano, T., Kojima, M., Sakakibara, H., Kawaguchi, M. Shoot-derived cytokinins systemically regulate root nodulation. Nature communications, vol.5, 4983, 2014.
Takahara, M., Magori, S., Soyano, T., Okamoto, S., Yoshida, C., Yano, K., Sato, S., Tabata, S., Yamaguchi, K., Shigenobu, S., Takeda, N., Suzaki, T., Kawaguchi, M. TOO MUCH LOVE, a novel Kelch repeat-containing F-box protein, functions in the long-distance regulation of the legume-Rhizobium symbiosis. Plant and Cell Physiology, vol.54 (4), 433-447, 2013.
Soyano, T., Kouchi, H., Hirota, A., Hayashi, M. Nodule inception directly targets NF-Y subunit genes to regulate essential processes of root nodule development in Lotus japonicus. PLoS Genetics, vol.9 (3), e1003352, 2013.
Fukai, E., Soyano, T., Umehara, Y., Nakayama, S., Hirakawa, H., Tabata, S., Sato, S., Hayashi, M. Establishment of a Lotus japonicus gene tagging population using the exon-targeting endogenous retrotransposon LORE1. Plant Journal, vol.69 (4), 720-730, 2012.
Wang, M., Soyano, T., Machida, S., Yang, J.Y., Jung, C., Chua, N.H., Yuan, Y.A. Molecular insights into plant cell proliferation disturbance by Agrobacterium protein 6b. Genes & Development vol.25 (1), 64-76, 2011.
Kosetsu, K., Matsunaga, S., Nakagami, H., Colcombet, J., Sasabe, M., Soyano, T., Takahashi, Y. Hirt, H., Machida, Y. The MAP kinase MPK4 is required for cytokinesis in Arabidopsis thaliana. Plant Cell vol.22 (11), 3778-3790, 2010.
Takahashi, Y, Soyano, T., Kosetsu, K., Sasabe, M., Machida, Y. HINKEL kinesin, ANP MAPKKKs and MKK6/ANQ MAPKK, which phosphorylates and activates MPK4 MAPK, constitute a pathway that is required for cytokinesis in Arabidopsis thaliana. Plant and Cell Physiology, vol.51 (10), 1766-1776, 2010.
Yokota, K., Soyano, T., Kouchi, H., Hayashi, M. Function of GRAS proteins in root nodule symbiosis is retained in homologs of a non-legume, rice. Plant and Cell Physiology, vol.51 (9), 1436-1442, 2010.
Soyano, T., Thitamadee, S., Machida, Y., Chua, N.H. ASYMMETRIC LEAVES2-LIKE19/LATERAL ORGAN BOUNDARIES DOMAIN30 and ASL20/LBD18 regulate tracheary element differentiation in Arabidopsis. Plant Cell, vol.20 (12), 3359-3373, 2008.
Sasabe, M., Takahashi, Y., Soyano, T., Tanaka, H., Kousetsu, K., Suzuki, T., and Machida, Y. The NACK-PQR MAP kinase cascade controls plant cytokinesis. in Biotechnology in Agriculture and Forestry vol58 “From Cellular Dynamics to Omics” (Springer). Edited by Nagata, T., Matsuoka, K. and Inzé, D., p79-94, 2006.
Sasabe, M., Soyano, T., Takahashi,Y., Sonobe, S., Igarashi, H., Itoh, T.J., Hidaka, M., Machida, Y. Phosphorylation of NtMAP65-1 by a MAP kinase down-regulates its activity of microtubule bundling and stimulates progression of cytokinesis of tobacco cells. Genes & Development, vol.20 (8), 1004-1014, 2006.
Gomi, K., Ogawa, D., Katou, S., Kamada, H., Nakajima, N., Saji, H., Soyano, T., Sasabe, M., Machida, Y., Mitsuhara, I., Ohashi, Y., Seo, S. A mitogen-activated protein kinase NtMPK4 activated by SIPKK is required for jasmonic acid signaling and involved in ozone tolerance via stomatal movement in tobacco. Plant and Cell Physiology, vol.46 (12), 1902-1914, 2005.
Takahashi, Y., Soyano, T., Sasabe, M., Machida, Y. A MAP Kinase Cascade That Controls Plant Cytokinesis. Journal of Biochemistry, vol.136 (2), 127-132, 2004.
Tanaka, H., Ishikawa, M., Kitamura, S., Takahashi, Y., Soyano, T., Machida, C., Machida, Y. The AtNACK1/HINKEL and STUD/TETRASPORE/AtNACK2 genes, which encode functionally redundant kinesins, are essential for cytokinesis in Arabidopsis. Genes to Cells, vol.9 (12), 1199-1211, 2004.
Araki, S., Ito, M., Soyano, T., Nishihama, R., Machida, Y. Mitotic cyclins stimulate the activity of c-Myb-like factors for transactivation of G2/M phase-specific genes in tobacco. Journal of Biological Chemistry, vol.279 (31), 32979-32988, 2004.
Soyano, T., Nishihama, R., Morikiyo, K., Ishikawa, M., Machida, Y. NQK1/NtMEK1 is a MAPKK that acts in the NPK1 MAPKKK-mediated MAPK cascade and is required for plant cytokinesis. Genes & Development, vol.17 (8), 1055-1067, 2003.
Soyano, T., Ishikawa, M., Nishihama, R., Araki, S., Ito, M., and Machida, Y. Control of plant cytokinesis by an NPK1-mediated mitogen-activated protein (MAP) kinase cascade. Philosophical transactions of the Royal Society of London. Series B, Biological sciences, vol.357 (1422), 767-775, 2002.
Ishikawa, M., Soyano, T., Nishihama, R., Machida, Y. The NPK1 mitogen-activated protein kinase kinase kinase contains a functional nuclear localization signal at the binding site for the NACK1 kinesin-like protein. Plant Journal, vol.32 (5), 789-798, 2002.
Nishihama, R., Soyano, T., Ishikawa, M., Araki, S., Tanaka, H., Asada, T., Irie, K., Ito, M., Terada, M., Banno, H., Yamazaki, Y., Machida, Y. Expansion of the cell plate in plant cytokinesis requires a kinesin-like protein/MAPKKK complex. Cell, vol.109 (1), 87-99, 2002.
Nishihama, R., Ishikawa, M., Araki, S., Soyano, T., Asada, T., Machida, Y. The NPK1 mitogen-activated kinase kinase kinase is a regulator of cell-plate formation in plant cytokinesis. Genes & Development, vol.15 (3), 352-363, 2001.
Machida, Y., Nakashima, M., Morikiyo, K., Banno, H., Ishikawa, M., Soyano, T., Nishihama, R. MAPKKK-related protein kinase NPK1: Regulation of the M phase of plant cell cycle. Journal of Plant Research, vol.111 (1102), 243-246, 1998.