会場:基礎生物学研究所 バイオサイエンストレーニングコース実験室(B07-B09)
両生類であるイモリは極めて強い再生能力をもち、四肢や尾をはじめ、網膜や水晶体、さらには脳や心臓に至るまで、さまざまな身体部位を再生できます。
加えて、ヒトの8倍以上という大きなゲノムサイズをもち、がんになりにくい性質や、フェロモンを介した求愛行動を示すなど、ユニークな生物学的特徴を併せ持っています。
我々は、繁殖が容易なイベリアトゲイモリを導入することでイモリのモデル生物化を目指し、近交系統の樹立、効率的なゲノム編集法の確立、遺伝情報の整備を進めてきました。これにより、イベリアトゲイモリの研究利用は着実に広がりつつあります。
一方、本種を含むイモリ類では、in situ hybridization 法に代表される遺伝子産物の可視化技術が未確立でした。しかし、近年発展が著しい Hybridization Chain Reaction(HCR)法を導入することで、mRNA を高感度に検出することが可能になりました。
そこで本コースでは、イベリアトゲイモリを対象とした HCR 法の実習に加え、HCR 法の開発者である恒岡博士を含む複数の研究者とのワークショップ形式の議論を通じて、mRNA の検出から撮影まで、HCR 法のさらなる改善を図ります。
本コースは、現在イベリアトゲイモリを使用している、あるいは将来的にイモリを用いた研究を検討している研究者に加えて、HCR 法に関心のある研究者や学生の参加を歓迎します。なお、応募者多数の場合は、参加動機をもとに選考を行います。
皆さまのご参加をお待ちしています。
世話人・講師一同
大学、公的研究機関所属の方(技術職員、学生も可)
イベリアトゲイモリ、ツメガエルなどの両生類を研究対象としている方(受講動機によってはこの限りではありません。)
イベリアトゲイモリを研究対象としていないが、HCRに興味がある方
イベリアトゲイモリをすでに研究対象としており、HCRを始めたい方
以下から必要事項をご入力の上、送信して下さい。
【申し込みフォーム】
注意事項
① 全日程の講義・実習への参加を必須とします。部分的な参加は認めません。
② 応募数が多い場合は、応募フォームに記載された内容をもとに、受講ニーズや学習意欲の高さ、技術・知識の波及効果などを考慮して講師陣で選考いたします。
③ 採否は2026年1月13日 (火) までにお知らせいたします。
1/13の時点で採否のメールを受理されていない方は、事務局までお問合せください。
なお、選考に関してのお問い合わせにはご回答できませんのでご了承ください。
2025年12月26日(金)
10名
無料
※昼食代・茶菓代として2,500円程度徴収いたします。また2日目夕方に情報交換会を設定する予定です。3,000円程度の参加費をお願いします。
なし
研究所併設の宿泊施設(ロッジ:1泊2,600円~)をご利用できます。利用を希望される方は申込フォームにてお知らせください。
(空き状況により、ご希望に沿えない場合がございます。)
基礎生物学研究所 【基礎生物学研究所 共同利用研究 トレーニングコース 採択課題 (25NIBB901)】
基礎生物学研究所・超階層生物学センター(超階層生物学共同利用推進室・バイオイメージング解析室)、広島大学・両生類研究センター
NBRP ツメガエル・イモリ
恒岡 洋右
東邦大学(特別講演)
ISHpaletteを使ったシングルコピー
mRNA検出入門:
低コスト・スキマ時間で始めるFISH
林 利憲
広島大学(提案代表者)
福井 彰雅
中央大学
宇野 好宣
徳島大学
阿形 清和
基生研前所長
佐藤 伸
岡山大学
松波 雅俊
琉球大学
佐藤 勇輝
関西医科大学
松原 遼
鳥取大学