協力隊の鈴木です。
2025年3月の活動報告になります。
雪のピークが過ぎ去り、道路のアスファルトが見えて安心する日々が多くなりました。
村でも徐々に気温が高くなっていき、雪解けが進んでいくことを実感する毎日ですが、それでもやっぱり寒いです。
朝晩の雪寄せから解放されたことが一番嬉しいのですが、なぜか体は雪寄せを求めている感じがあり...雪国生まれの謎の習慣なのかもしれません。
さて、今月のトピックスは下記4件になります。
村の保育園園児がふる里館に来館、仙人太鼓の演奏、令和6年度市町村埋蔵文化財担当職員連絡会へ出席、なるせ芸術文化祭などが行われました。
冬から春へ移り変わっていきますが、出会いと別れの時間が増えてきますね。
久しぶりの再会もあれば、4月からは別々の場所でスタートを迎える人々も。
私個人としては来月で協力隊3年目を迎え、最終任期年になります。"最初で最後の1日"を毎日全力で楽しむことを前提で過ごしていきます。
なるせ保育園の園児達がふる里館に遊びにきてくれました!
当日は気温が低く館内も寒くなっていましたが、子供達は元気いっぱいに館内を散策していました。
お目当ては当館で飾り付けを行った雛人形で、並んで記念撮影も行いました。
最後に櫻田館長からお菓子のプレゼント!
いつの時代でもそうだと思いますが、子供達の笑顔は地域の宝であり、未来への希望を感じさせてくれますね。
春から小学生になる子供達もいたので、ふる里館にたくさん遊びに来て歴史に詳しくなってねと勧誘もしっかり行いましたのでご安心を。
なるテック主催によるイベント「雪まつり2025」にて、仙人太鼓の演奏が行われました。
会場はジュネス栗駒スキー場で、キャパの都合上最少人数での演奏でしたが殆ど披露したことのないの「阿吽」という短い曲を含めた2曲を披露させていただきました。阿吽の練習時間は合計1時間ほどで、ほぼぶっつけ本番で挑みましたが、太鼓の魅力は自分以外の音が鳴っていればなんとかなる!という所で、先輩方に助けて頂きました...
終盤は子供たちも参加してくれて、一心不乱に太鼓を叩く子もいればリズムに乗ろうとがんばる子など様々な姿を見ることができました。いつの日か、あの時太鼓を叩いたことが何かのきっかけになってくれればいいですね。
今シーズンは申し分のない降雪量のおかげか、スキー場を訪れるお客様は昨シーズンに比べて多かったようです。
村の観光資源を活かした施設の活用方法は常にブラッシュアップしていく必要があり、今回のようなイベントは継続性がそれこそ求められるものかなと個人的には考えているので、仙人太鼓のみならず何かしら影響力をもたらすものとの連携は必要不可欠かもしれませんね。
雪まつりの翌日は岩井川地区にて行われた「岩井川コミュニティ文化祭」に参加させていただきました。
昨年は用事のため参加できなかったイベントで、移住後初イベントとなりました。
午前中は老若男女誰でも楽しめるニュースポーツ大会が行われ、3人1組のチームを作り各3種の競技を行いました。
上写真は「ユニカール」という競技で、冬期五輪の種目になっているカーリングの陸上バージョンと捉えていただくと説明は簡単で、円中心に近いストーンを残すことで得点が得られるというルールでした。もちろん初めて行う競技で、力加減が中々難しいんです。あえて真ん中にストーンを置いてコースを無くすなどのテクニックを披露するチームも多く、大変盛り上がった競技でした!ちなみに私たちのチームは初戦で運良く勝つことができました。
上写真は「スピードラダーゲッター」という競技で、重りのついたひもをターゲットに投げて3ヶ所全てにかけたらチーム全員でターゲットの周りを1周して戻ってくるまでのタイムを競う、というルールになります。コントロール力がメインで最後は走力も必要となるため、3種目の中で最もハードな競技でした。我がチームは幸運にも連勝を重ねることができ、種目別表彰式で2位となることができました!最後に走って1周するところは団結力が高まる素晴らしい競技でした。
上写真は「ボッチャ」という競技で、こちらはパラリンピックでも話題になったかと思いますが、ルールは基準となるボール(写真にある白いボール)を投げ、そのボールにより近い位置までボールを投げていくという、こちらも誰でも簡単にできるスポーツになります。他競技より試合時間が長くなってしまうほど熱戦が繰り広げられ、大きな盛り上がりをみせていました。ちなみに我がチームはというと、こちらも運良く勝利を得ることができました。
午前中のニュースポーツ大会が終わると、お昼休憩を挟んだ後に文化イベントの部へと変わりました。
こちらでは仙人太鼓の演奏を披露させていただきました。
(仙路、さかえの2曲を披露させていただきましたが、肝心の写真を撮る時間がとれませんでした...)
その他、歌謡研究会や民謡踊り教室の発表が続き、飛び入り参加OKのカラオケ大会が開催されました。
そしてそして文化祭最後の大イベントとして、餅まきと大抽選会が行われました!
年男と年女の皆さんが餅をまく側となり、大量のもちが宙を舞いました。
大抽選会では事前に配られた数字付きの券による引替えとじゃんけん大会などで豪華賞品を全員が頂けるという太っ腹な企画でした!
スポーツと芸能文化が融合した、地域があったまる素晴らしいイベントに参加することができて本当によかったです。
令和6年度 市町村埋蔵文化財担当職員連絡会が秋田県生涯学習センターにて開かれました。
東成瀬村の担当職員として出席させていただき、充実した会議になりました。
①報告・伝達
埋蔵文化財保護を巡る諸課題について(令和6年度埋蔵文化財・史跡担当者会議内容伝達)
能登半島地震からの復興について
発掘調査等の補助金について
令和6年度の埋蔵文化財部門の取り組みについて
出土品をめぐる課題について
埋蔵文化財発掘調査の設計の透明化と業務の全部発注に関するガイドライン
以上6点についての伝達となりました。
水中遺跡への取り組みについて
水中遺跡保護の基本的な考え方と秋田県の現状から、本県における水中遺跡保護の今後の方針について報告でした。
※秋田県で周知化されている水中遺跡は2遺跡のみ
・吉兵井戸跡(にかほ市平沢 江戸時代の海面上昇に伴い水没した集落で井戸からは今も真水が湧いている)
・子吉川底遺跡(由利本荘市 縄文時代の遺物包含層が子吉川の底まで延びている)
文化財写真の目的と意義について(秋田県博物館等連絡協議会実務担当者研修内容伝達)
昨年2月末に秋田県立博物館にて行われた研修で、奈良文化財研究所 中村一郎先生による「文化財写真概論」についての報告でした。こちらは私も参加しており、文化財写真の歴史などについてと写真の撮り方などについて詳しく学ぶことができた研修でした。
県内における令和6年度の開発対応状況から
発掘調査と土木工事等の件数や届け出の件数と傾向についての報告でした。
②情報交換、各市町村からの報告など
・埋蔵文化財担当者の募集をかけているが、なかなか集まらない・・・
→関東方面を除き、全国的に減少傾向
→考古学専門、学芸員資格所持などに拘らず、人材育成を念頭に入れた採用活動をしていく必要がある
・発掘調査が増えているが、作業人夫も含めて人材不足で困っている・・・
→発掘経験が無い担当者が圧倒的ではあるが、奈文研などでの実習を積極的に行い、人材育成に努めていく
総合的に見て、人材不足と人材育成についてを課題としている市町村が多いと感じました。我が東成瀬村もまったく同じ状況なので、明治大学と連携している上掵遺跡発掘実習を例に、大学などの教育機関との連携が鍵になってくると考えています。
地域おこし協力隊として本会議に参加すること自体が珍しかったのか、終了してからは様々な市町村から私自身の活動内容についての情報交換が行われました。お話をさせていただいた所、東成瀬村は協力隊が盛んなイメージは定着しつつあるようですが、他県も同じように採用活動に熱が帯びているかと言うと、実はそこまで進んでいないことが見えてきました。やみくもに募集をかけて地域とミスマッチングしてしまうことが全国的に見ても課題?かもしれないので、明確な募集要項とその後の支援に継続性を見込んで行うのが今のところの解決策ではないか、という意見は伝えることができたので、協力隊の後輩が増えることを切に願うばかりです。
令和6年度最後の芸能文化発表の舞台となる、芸術文化祭が開かれました。
今年もトップバッターは仙人太鼓が務めさせていただき、いつもとは違うバージョンの仙路を披露させていただきました。(前列の演者が演奏途中で寝る姿勢を取りながら太鼓を叩きました)
コーラス教室、手倉歌謡踊、こまち踊り同好会、民謡踊り教室、詩吟同好会、東成瀬村民謡同好会、成瀬和紙の里(民俗楽器の演奏)、昔っこの会(むかしばなし)、読みかたりグループ「つくしんぼ」、歌謡研究会、三味線教室、ギター教室、田子内盆踊り保存会によるステージ発表が行われました。
この日のために遠路はるばるやってきた熱い男が、ほぼ全ての演目に参加する快挙を成し遂げまして!
舞台袖や観客席からその雄志を見届けることができて、本当に嬉しかったですね。
芸文祭に出るのは初となった三味線教室の皆さんです。人前で演奏するのはいつまでたっても緊張するものですが、堂々たる演奏でした!
演目締めくくりは田子内盆踊り保存会の発表でした。
田子内盆踊りは村の無形文化財に指定されているもので、村人全員で守り伝えていくべき伝統芸能の1つであります。
盆踊りの文化は進化を遂げており、DJブースなどを設けて最新曲に合わせて踊るなどのやり方が若い世代では当たり前になってきています。しかしながら、なぜ盆踊りと呼ぶのか、なぜ円を描きながら踊るのか、その起源について興味をもってもらうためにも当時のままの歌と踊りを地域住民が守っていく必要があると私は思っています。
会場ではステージ発表のほか、写真や川柳、絵手紙や陶芸品などの作品も展示されました。
私が参加しているなごみアート教室の作品も展示され、多くの皆様の目に触れる機会を設けていただきました。
芸文協の会長からは「来場者数がちょっと少なかった」という意見があり、去年に比べると少し寂しい人数だったかなという印象はありました。ステージ発表を行う団体を増やす、発表内容を常に新しくする、飲食ブースの展開などなど課題はたくさんあるように感じられたので、従来のやり方を今一度見直す段階に来たのかもしれません。
来年度は協力隊としては最後の芸文祭になるかと思いますので、やれるだけのことをやろうと考えていますのでご期待ください!
ネガティブに聞こえがちなセリフですが、嬉しくて楽しくてワクワクすることを心の底から欲している裏返しから出るんじゃないかと思ったので、タイトルにしてみました。
久しぶりに会った同僚兼友人兼戦友と倍の倍も年齢が離れたおばあちゃんと過ごした奇妙で愉快な1週間は、忘れようにも忘れられないくらい意味不明で素敵な時間で、つまりはいいことだらけでした。
地域を"あっためる"ことが協力隊の本質、ここ最近でようやくまとまってきた私なりの答えですが、残りの1年はこれに捧げようと思います。
最後に一言、りんごを食べるとお通じがよくなります。
これはガチです。