協力隊の鈴木です。
2024年12月の活動報告になります。
昨年の冬は暖冬の影響を受け、数十年振りの雪の少ないシーズンでしたが、今年はその真逆と言っていいぐらい極寒シーズンになりつつあります。去年が嘘だったかのように雪が降り続き、朝晩の雪よせを忘れるとアウトになる感じが豪雪地帯で生きる覚悟を問われてきているみたいでヒリヒリしています...
村役場による積雪情報によると、12月末時点でほぼ全ての観測地点で3桁を越す量となっています。本格的に降るであろう1月からさらに降雪・積雪量ともに増えていく...とは考えないでおきましょう。
そして、先月私が渾身の祈りを捧げたはずでしたが、見事に打ち砕かれましたね。
必要以上に追い求めると逆に遠のいていく、人生そんなに甘くないのでまずは自分を見つめろと言わんばかりなので全てを受け止める姿勢でこの冬は乗り越えようと思います。
さて、今月のトピックスは下記3件になります。
なごみアート、年中行事「豆腐あぶり」、仙人太鼓にてばち納めなどが行われました。
どれも2024年最後の出来事となり、去年を経験したお陰で「12月らしい」という感覚が生まれた1ヶ月でした。
それではまた来年の記事でお会いしましょう。良いお年を!
私のイチ推し生涯学習「なごみアート」ですが、今年ラスト回がふる里館で行われました。
題材は「おせち料理」で、今まで描いてきた中で最も色の種類が多いものとなり豪華な内容でした。
おせちの具材の並びや色は自分好みに。
単色だけではなく、様々な色を混ぜていくのも醍醐味なんです。
完成後はカラフルな台紙で飾り付けを行うのが定番でしたが、今回は額縁で豪華に仕上がりました。
最後は、思いのこもった素敵な作品達を鑑賞しながら皆さんでランチタイム。
芸術に携わる時間はやっぱり楽しい、2年目のなごみアートも無事に終えることができて何よりです。
村では『年中行事』と呼ばれる定まった日に決まったことをする習慣があり、農耕主体の生活では最も身近なものでした。しかし、現在では農業従事者の減少と核家族化などが進み、簡略化あるいはその行事自体が忘れ去られているのが現状です。このような伝統を後世に伝えるため、村内の小学校と連携し『ふるさと東成瀬の伝統行事を体験しよう』というテーマで活動を行っています。その一つが今回行われた『豆腐あぶり』になります。
12月8日は医者に一年間の薬代を支払う「薬礼日」とされていて、豆腐あぶりのいわれはその年の薬代も払えないくらいに貧乏な状態だったが、来年こそは医者にかからないようにと願いながら「医者のスネに味噌をつける」(医者に恥をかかせる)という意味を込めて、豆腐の田楽を作って食べたことに由来しているとされています。これに対して医者達は、支払いに行った人々に客を寄せるという意味で寄せ豆腐を振舞ったといいます。
つまりは健康を祝う行事になるため、今年も健康第一を祈りながらいただきました。
また、豆腐あぶりの前座として恒例行事となっているかるた大会が今年も行われ、それぞれキングとクイーンを決める白熱した闘いが繰り広げられました。使用されるかるたは東成瀬村オリジナルの郷土かるたになり、予定時間をオーバーするほどの盛り上がり様でした。
豆腐の水抜きを前日に行い、かたさが出た状態で長方形にカットし、専用の櫛を差し込みます。
その間に囲炉裏では炭を用いた火起こしが行われ、じんわりと焼けるようにセッティングをします。
今年もふる里館職員総出で準備を行い、無事に用意することができました。
出来上がった豆腐は少し甘めの味噌につけていただきました。
美味しそうに頬張る姿がなんとも愛らしく、準備したかいがあったと思える瞬間でした。
会が終わってから私もいただきました。
今年は健康に関する話題が暗かったので、来年こそ"医者にかからない"ように過ごせれば...
今年最後の仙人太鼓練習があり、1年間お世話になった道具達に感謝の意を込めて「ばち納め」が行われました。
改めて見ると太鼓や移動に使う台には傷がたくさん見られますが、先輩方の演奏による名誉と歴史を紡いでいる証拠なのでなんだかかっこよく見えてきました。
大量のばちの整理などを行い、最後は「さかえ」という曲を演奏して締めとなりました。
今年は大太鼓への挑戦を始め、太鼓活動がとても充実した1年となりました。まだ習得途中の曲もありますので、今後も精力的に活動していきます。そして来年1月には早速演奏が控えているので、年明け後も早速練習あるのみです。
1年間ありがとうございました。
仕事納めの12月27日、大荒れの天気の中、やたらと輝く1台の車がやってきました。
新しい公用車の運用スタートとなり、伝統の納車式(お酒と塩)も行われました。
今後はこの相棒と共に様々な業務を行っていきます!