9月20日。ロシアとウクライナの戦争が長引いています。命を奪われた子どもの数も相当な上ります。戦争の犠牲者です。大人が仕掛けた戦いで幼い命が奪われる事態は、あってはならないことです。しかし、それが起きています。悲しい現実です。心が痛みます。
望むのは話し合いによる停戦、そして終戦です。国際社会が一致団結して呼びかけるために、わたしたち大人はそれを国の代表者に求め続けなければならないと思います。あとは祈ること。コロナ禍で地蔵盆が縮小されたり取り止めになったりしていますが、わたしも自宅近くのお地蔵さんの前では、戦場で幼い命が奪われることのないよう祈っています。お地蔵さんは子どもの守り神ですから。
余談ついでになりますが、担任時代に子どもを連れて校区巡りなんかに行くと、わたしはお地蔵さんの謂れを話しながら、みんなで手を合わせました。神様・仏様は信教に関わることでもありますから、苦痛なら、あるいは信教上許されないならする必要はないとも教えました。でも、自分を守ってくれている大きなものが存在するということと、その一つの身近な現れがお地蔵さんであることを伝え続けることが大事だと考えて、そうしていました。
前置きが長くなりました。わたしたち学校関係者ができるのは、世界には多様な考えや見方があるということを教えていくこと。異文化理解をはじめとする国際理解教育です。
この日の朝の集会は、国際理解教育担当教員がオンラインで講話を各学級に配信。
世界の各国で使われたり、土産物で売られていたりする地図を見せます。わたしたちがよく目にするのは太平洋が真ん中にある地図ですが、国によってはヨーロッパが中心にに配置されていたり、南北が逆さまになったりしている地図があります。そういう発見や驚き、自分の考えを表現したり、共有したりします。
1年生には少し難しいので、担任がフォロー。
ときには学級を代表してオンラインで受け答えをしたり、
モニターの前に集まって交流したりします。
国と国との争いの前では、学校でやっていることは無力に見えるかもしれません。しかし、善いことも悪いことも幼い心に刻み込まれていくと考えると、善き大人に育てるためにはこういう地道な取組が大事だと考えます。