10月3日。4年の「ごんぎつね」の学習も佳境に入ってきました。
この日、取り上げていたのは終末の場面。
兵十は立ち上がって、なやにかけてある火なわじゅうをとって、火薬をつめました。そして、足音をしのばせて近よって、今、戸口をでようとするごんを、ドンとうちました。
ごんは、ばたりとたおれました。
兵十はかけよってきました。うちの中を見ると、土間にくりが固めて置いてあるのが、目につきました。
「おや。」
と兵十はびっくりして、ごんに目を落としました。
「ごん、おまいだったのか、いつも、くりをくれたのは。」
ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました。
兵十は、火なわじゅうをばたりと取り落としました。青いけむりが、まだつつ口から細く出ていました。
子どもたちは、この場面の「ごん」の心情を想像していました。
この場面を象徴するのが「青いけむり」。子どもたちはどのような心象風景を思い浮かべたのでしょうね。