6月6日。1時間目に6年2組の前を通りかかると、道徳科(正式には「特別の教科 道徳」と言います)の学習をしていました。取り上げていたのは、この日、新聞やテレビ、インターネットが報じていた、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が地球に持ち帰った小惑星「リュウグウ」の砂からアミノ酸が20種類以上見つかったという話題。アミノ酸はたんぱく質の材料で、生命のもととなる物質です。これが「リュウグウ」から見付かったということは、生命のもとになる物質が宇宙からもたらされたということです。
道徳科の学習では、主として、
A 自分自身に関すること
B 人との関わりに関すること
C 集団や社会との関わりに関すること
D 生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること
を扱うことになっており、この日の話題は、Aの中の[真理の探究](真理を大切にし、物事を探求しようとする心をもつこと)やDの中の[感動、畏敬の念](美しいものや気高いものに感動する心や人間の力を超えたものに対する畏敬の念をもつこと)に関するものでした。
生命がどこからもたらされたのか……それは人類にとって長い間、謎であり、仮説の域を出ませんでした。それが実証されようとしています。ただ、仮に実証されたとしても、それは「人間の力を超えたもの」であり、「畏敬の念をもつこと」には変わりないと思います。