6月27日。音楽室に行くと、6年2組の児童が『われはの子』の歌の練習を始めていました。
一
われは海の子 白波の
さわぐいそべの 松原に
けむりたなびく とまやこそ
我がなつかしき 住みかなれ
二
生まれてしおに 湯あみして
波を子もりの 歌と聞き
千里寄せくる 海の気を
吸ひてわらべと なりにけり
三
高く鼻つく いその香に
不断の花の かおりあり
なぎさの松に 吹く風を
いみじき楽(がく)と われは聞く
1914年(大正3年)に6年の文部省唱歌として歌集に載ったときは7番までありましたが、戦後の教科書には上のように3番までしか載っていません。7番の歌詞に「いで軍艦に 乗組みて 我は護(まも)らん 海の国」という歌詞があるからでしょう。
古めかしさを感じる歌ですが、今も教科書に載ったり「日本の歌百選」に選ばれたりしているのは、七五調の小気味よい旋律や歌詞の格調が影響していると思われます。