11月14日。この日の午後、5年生は社会科で「日本の輸入の特色」を学習していました。
教科書には、「日本の工業にとって貿易は欠かせません」「石油をはじめとする燃料や原料のほとんどを輸入にたよっています」といった記述が載っています。これはわたし(校長)が教師になった頃の記述と変わっていません。食料を含め、日本は原材料の輸入抜きではやっていけないのです。
それは仕方ないにしても、気になったのは次の記述。最近、どの社会科教科書にも載っています。特に、太字にした(校長による)ところは個人的には(残念だなあ…。)と思うところ。
現在では、燃料や原料に加えて、海外で生産された工業製品が輸入され、特に、アジア地域の安くて品質のよい工業製品が輸入されています。
かつて品質のよさで言うと、日本の製品は海外製品を上回り、輸出の側にいました。それが今や海外製品に押され、輸入する側に追いやられているのです。もちろん、特定の分野ではまだ優位性を保っていますが、それもいつまで続くか分かりません。この流れを止めるためにも、日本は国家として基礎的な研究に予算を割いて欲しいと思います。
「えっ、『技術立国 日本』…そんな時代があったの?」と未来の若者に言われないためにも。