このプロジェクトでは、文字の回転や反転といった視空間的な変化が、単語の視覚的認知に及ぼす影響を検討しています。これまでの研究で、アルファベットとは異なり、日本語の漢字は180度回転させても瞬時に認識されうることを示しました (Yoshihara et al., 2024)。このことは、表語文字である漢字の処理は、表音文字を用いるアルファベット言語よりも、視空間的変化に対して頑健であることを示唆しています。
私たちが言葉を声に出すとき、脳の中でどのように音が組み立てられているのか検討するプロジェクトです。日本語には、ひらがな、カタカナ、漢字(そしてローマ字)という異なる文字表記があります。これまでの研究では、こうした文字表記の種類が、言葉の発音という脳の働きに影響を与えている可能性について研究してきました (e.g., Yoshihara et al., 2020, 2021)。
中国語と日本語のバイリンガルが、どのように言葉を認識しているか研究しています。たとえば、バイリンガルの脳内の「辞書」にあたるシステムが、それぞれの言語で分かれているのか、それとも1つに統合されているのかを実験で調べました (Yoshihara & Nakayama, in press)。
「1分間で知っている動物の名前をできるだけ多く言う」といった課題は、言語流暢性検査と呼ばれ、脳の働きを調べるために広く使われています。この検査の分析では、回答のグループ分け(意味クラスターの分析)を人の手で行いますが、これには主観が入るという問題がありました。この問題を解決するため、言葉の意味的なつながりを客観的に分析するための意味空間モデルを開発しました (Yoshihara & Itaguchi, 2025)。
森林浴にはストレスを和らげる効果があると考えられていますが、現代社会においては、日常的に森林へ行くことは難しい場合があります。そこで、VRとヘッドマウントディスプレイを用いた擬似森林浴でも、実際の森林浴と同じようなストレス緩和効果を得られるのか検証するための実験を行っています。
[LINK] こくぶんじの会: https://kokubunji-no-kai.com/
近年急速に発展した機械学習や自然言語処理の技術を用いて、音声産出や意味理解といった言語機能のメカニズムを解明し再現することを目指すプロジェクトです。研究チームは機械学習、認知神経心理学、言語心理学を専門とする研究者や言語聴覚士から構成されており、学際的な共同研究を推進しています。
[LINK] CCAP: https://project-ccap.github.io/