2019年度

みえ科学探究フォーラム② 小学生向け化学実験講座

2月15日(土)に開催された「みえ科学探究フォーラム」において、小学生対象の科学実験講座を開講しました。桑名高校では「ダンシング紙コップを作ろう」と題して、紙コップ・輪ゴム・ナットなどを使い、弾性力・慣性力・重心の移動を利用して踊る紙コップの作品を制作していただきました。

1年生理数科の生徒10名がグループで当日までの準備、原理の説明・制作方法の指導、飾りつけも含めた制作の補助などを行いました。当日は盛況で、50名ほどの小学生が参加し好評をいただきました。生徒もとても積極的に取り組む中で、物事の原理や創作する楽しさ等を伝えることの意義や面白さなど、多くのことを学ぶことができました。

みえ科学探究フォーラム① 課題研究発表

2月15日(土)に三重県総合文化センターにて「みえ科学探究フォーラム」が開催されました。

桑名高校からは口頭発表部門に2グループ、ポスター発表部門に3グループが参加しました。どのグループも発表に向けて放課後に遅くまで追実験やプレゼンテーションの練習を頑張りました。当日は多くの聴講者の前で緊張の面持ちでしたが、自分たちの研究の成果を懸命に発表しました。

その結果、口頭発表部門では微生物(ヨーグルトに含まれる乳酸菌)から電気、電流を多く取り出す方法を研究した「ブルガリアの恵み」が最優秀賞を受賞しました。ポスター発表部門でも、ディズニーリゾートはなぜ長年にわたって人気であるのか調べ、それを参考に流行ると予想されるテーマパークを考える研究「東京ディズニーリゾートはなぜ流行っているのか?」が最優秀賞を受賞しました。その他の3つの発表についても、優秀賞を受賞しました。


理数科 課題研究発表会

理数科2年生の生徒が8グループに分かれ1年間取り組んだ課題研究について、1月29日の研究成果発表会にて発表しました。発表会に向けて、どのグループも熱心に研究やプレゼンテーションの準備に取り組みました。

大学や他校の先生方、保護者の方が多数ご来場いただき緊張する中、どの班も限られた時間の中でしっかりその成果を発表し質問にも堂々と答えていました。

本年度は研究を進める中で大学の先生や企業の方などにアドバイスをいただいた班もあり、全体的に例年以上に仮説から考察に至るプロセスや研究内容が深まっていると、来ていただいた大学教授のアドバイザーの方からも評価をいただきました。各班ともに、大きな学びと達成感を得ることが出来ました。


1年生 理数科秋の校外研修②

1年生理数科の校外研修として、11月11日(月)に名古屋工業大学て研修を行いました。

午前中は大学の説明と将来を見据えた学びの大切さについての講演を聞かせていただき、午後は4班に分かれて生命応用化学科、電気機械工学科、情報工学科、社会工学科の研究室を訪問し、各研究室で取り組んでいる研究内容について、プレゼンテーションや実演を通して学びました。例えば社会工学科においては、本校卒業生である伊藤孝紀准教授に工学におけるデザインの重要性や、実際の製品や建築にて使われているデザインの工夫、活用例などを学びました。

最後に各班で研究室において学んだことを振り返り話し合いを行い、3つの項目にまとめて皆の前でプレゼンテーションを行い、全体で内容の共有を図りながらグループ発表の演習を行いました。大学の様子や研究内容・取り組みについて知り、目的を持って進学することの大切さや、様々な開発・研究が人間や社会の様々な課題の解決につながっていくことを学ぶ大変貴重な機会となりました

2年生 理数科秋の校外研修

2年生理数科の校外研修として、11月5日(火)に四日市オキシトン株式会社にて研修を行いました。液化ガスを製造している工場で、気体を液化し製品にする過程を公演や工場見学で学ぶとともに、実際に液化ガスを使って様々な実験をさせていただきました。液体窒素の中に風船やゴムボール、スーパーボールを入れるとどうなるか、花の粉砕実験、超電導実験など、結果を予想し実際にどうなるか、なぜそのようなことが起こるかを相談し教えていただきながら実験を進め、様々な驚きや発見がありました。また、液体酸素についても薄いきれいな青色であること、液体酸素の中で物が燃えることなども実演していただきました。

 学校ではなかなか実施出来ない実験を生で体験させていただくことでさらに科学への興味・探究心を高めるとともに、様々な注意事項を遵守し安全に実験を進める必要性、重要性を学ぶ大変有意義な研修となりました。

三重県高等学校科学オリンピックに参加

10月20日に実施された三重県高等学校科学オリンピックに2年生8名が参加しました。物理・科学・生物・地学・数学・情報の分野で、筆記と実技について相談OKで競い合う団体戦です。皆で協力して日頃の科学的や思考力・判断力・表現力を発揮すべく奮闘し総合で5位入賞という結果となりました。

 特に、「はがきで出来るだけ早く落ちる物体とゆっくり落ちる物体を作成し、その時間差と落下場所の距離の差を競う」物理の実技競技においては、班で知恵を出し合い様々な工夫を凝らし実験を繰り返して、2位に大きな差をつけて1位になることが出来ました。また、競技後に他校の生徒との交流会も有り、各分野で取り組んだ問題について意見を出し合い交流を深めました。

皆チームで協力して問題を解決する楽しさや重要性を学び科学への興味関心がますます高まり、とても有意義な経験となりました。

1年生 理数科秋の校外研修①

1年生理数科の校外研修として、10月18日(金)にNTN先端技術研究所・グリーンパワーパークにて研修を行いました。NTN株式会社は地元桑名創業で、今回は特にベアリング部門で世界をリードする技術を国際社会に貢献するため取り組んでいる「自然エネルギー事業」とその研究開発の様子について、実習や見学などを交えて学びました。製品が世界で幅広く活用されていること、ベアリングの仕組みや組み立て方・はめ方の実演、電気自動車について、小型風車や水車での発電について、移動式風車発電システムが実際千葉の台風の災害の時に役立ったこと、自然エネルギーで植物を育てる循環型の施設など幅広い視点で学ばせていただきました。

1・2年生 理数科合宿報告(3日目)

理数科合宿3日目の締めくくりは、2年生が取り組んでいる課題研究の中間発表会でした。4~6人構成の8班に分かれここまでテーマを決めて取り組んできた研究内容をパワーポイントにまとめ、1・2年生の前で発表しました。

大人数の前での本格的な発表は初めての生徒が多く緊張の面持ちでしたが、研究の内容・パワーポイントともになかなか充実していて、力の入ったプレゼンテーションとなりました。その後1年生からや先生方から質問も多く出てそれに対応したりと、生徒たちも多くの学びや刺激を受けた発表会になりました。1年生からも鋭い質問や意見もたくさん出て、来年度自分たちが行う課題研究についての意識や見識、関心が大いに高まったのではないかと思います。

全てが最初から順調に進むわけではなく、鋭い質問に対して答えに窮する場面や、研究を進めるうえで必要な項目について指摘を受けるケースもたくさんありました。「中間発表から1月の発表会までどのように研究が進み、成果が出るかが楽しみ」という感想も多くありました。この発表会で出た内容や経験、コメント用紙で集まった疑問点・改善点などを、前向きに今後2学期以降の課題研究に還元し深めてほしいと考えています。

1・2年生 理数科合宿報告(2日目)

7月19日~21日、桑名高校理数科1・2年の生徒合同で「理数科合宿」を実施しました。

理数科合宿の2日目は各教科の授業を行ったのち、夕方からは1・2年生合同で4~5人のチームを作り、以前科学オリンピックで出題された問題にチャレンジしました。

問題は「コーヒーフィルターでパラシュートを作る」です。枚数は自由で、糸でおもりを吊るしていかに滞空時間が長く、下へ正確に降りることが出来るかを競います。先輩がリーダーシップをとる班もあれば1年生が率先してアイデアを出し作成・実験する班もあり、どの班も非常に楽しく積極的に取り組み、創意工夫をこらしたパラシュートを作成し、1時間の作成時間があっという間に感じられました。

最後に全体で各班ごとにどのような意図で工夫をしたかプレゼンを行い、滞空時間+落下地点の正確性を競うコンテストを行いました。優勝は12班の「fly flower」でした!


1・2年生 理数科合宿報告(1日目)

 7月19日~21日、桑名高校理数科1・2年の生徒合同で「理数科合宿」を実施しました。

1日目、2年生は長浜バイオ大学にて、6月の講義に引き続き黒田智先生に『自分の設計図を調べてみよう-PCRによるALDH2多型の鑑定』の講義と実験をご指導いただきました。マイクロピペットなどを初めて使う2年生は緊張の面持ちで作業をしていましたが、電気泳動など大学の本格的な設備を使わせていただき、午前・午後にわたって普段の学校ではなかなか出来ない本格的な実験で、全員が大変熱心に取り組みました。遺伝子について深く学ぶとともに研究や実験への理解と関心がさらに高まりました。

1年生は琵琶湖博物館にて、琵琶湖の生態系などを学ぶとともに『外来魚の解剖』を行いました。最初は少し抵抗があった生徒も、慣れてくると熱心に何を食べているか胃の中身を調べ、さらに積極的に他の臓器を調べていました。午後からは館内の展示を見て1人1人が特に興味を持った内容について、まず4人の班の中でプレゼンを行い、さらにクラス全体で各班がプレゼンを行いました。個人によって琵琶湖の生態系、環境、歴史など様々なところに着目していました。様々な研究分野があること、意見の交換でさらに研究や実習が高まっていくこと、など多くのことを学ぶことが出来ました。


2年理数科特別講義「医療・医学を支える解剖生理学」

6月14日(金)、桑名高校2年生理数科の生徒は、『医療・医学を支える解剖生理学 -高校の学習と大学の学術研究-』と題して三重大学医学部 太城 康良先生より特別講義を受講しました。

「心臓、血管、血圧」という身近な題材を主に取り扱い基礎から深い知識を学ぶとともに、研究や実習を行うにあたって重要な姿勢や意識・倫理観についても学ぶ機会となりました。また、理科や数学のみならず国語、英語、社会など、現在高等学校で学んでいる学習内容がどのように大学以降の学術研究で生かされているかも多岐にわたってお話をいただき、学問のつながりを理解し日々の学習へのモチベーションを高める機会となりました。グループワークで意見を交換し答えの精度を高めるなど、今後自分たちが行う課題研究にも活かすことができる取り組み方法なども学びました。

生徒にとって2時間が短く感じられる、とても充実した講義でした

2年理数科特別講義「自分の設計図を調べてみよう」

6月7日(金)、桑名高校2年生理数科の生徒は、『自分の設計図を調べてみよう-PCRによるALDH2多型の鑑定』と題して長浜バイオ大学の黒田智先生より講義を受講しました。

「アセトアルデヒドの分子構造、ALDH2遺伝子の染色体」について、体内でのアルコールの分解の仕組み、DNAとのかかわりについて学びました。また、「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」について、個人のDNAが大切な個人情報であるということや、研究倫理について学び理解を深めました。消毒用アルコールによる簡易パッチテストの実験も行いました。

生徒達は今回学んだ知識を生かし、7月に行われる理数科合宿にてDNAを使用した実験を行う予定です。

理数科 3年生・1年生縦割りガイダンス

 4月17日に理数科3年生・1年生合同で理数科縦割りガイダンスを開催しました。司会等すべて理数科3年生が企画担当し、理数科の行事や魅力、今後取り組む課題研究の概要のレクチャー、昨年度実際に取り組んだ課題研究のプレゼンテーションなどを行いました。 緊張した面持ちだった1年生も、先輩のプレゼンテーションに熱心に聞き入っていました。後半の3年生との班別座談会では学校生活や研究についてなど多くの質問が出て、打ち解けた雰囲気となりました。