復興のひまわり

平成２３年５月、東日本大震災後の復興ボランティア（福島県南相馬市）に参加した前任校長が、ボランティアのお礼として現地の方からいただいた２粒のひまわりの種を持ち帰った。そして、復興への願いを込めてその種を「復興のひまわり」と名付け、児童会が中心となって大切に育て、秋には多くの種が採れた。

そこで、学校、家庭で、そのひまわりの花をたくさん咲かせて、復興を祈る気持ちを忘れないように、人を思いやる心が育つようにと「復興のひまわり」活動を始めた。その後、各家庭で大切に育てられたひまわりの種は年々増え続け、昨年は４万５千粒もの種が学校に寄せられた。

一方、知人を介して本校の取組を知った仙台在住の詩人大越桂さんと本校児童との交流が始まり、昨年末大越さんより詩『ひまわりの花畑』が送られた。そこで、地域で活動する音楽グループ「ポアゾン」に作曲を依頼し、思いやりを題材にした本校のテーマソングをつくった。 

現在、学級活動や音楽の時間を利用して歌の指導を始めており、今後第２の校歌として長く歌い継いでいきたいと考えている。さらにその曲のＣＤを制作して各家庭や地域等にも配布し、「復興のひまわり」活動に込められた願いや思いを一層広めていきたい。

加えて、今年度は、９月下旬にみどり市笠懸地区で行われる「ひまわりの花畑まつり」で本校の取組とともに歌も紹介し、さらに多くの人々に情報発信し、思いやりの輪や絆を深めていければと考えている。