コラム
MWCでは、チューターが週替わりで日常の1コマを掲載しています。MWCの雰囲気を少しでも身近に感じてもらえると嬉しいです♪
吉沢亮主演の映画『国宝』、皆さんはもう観ましたか?
私はだいぶ遅ればせながら、先週ようやく観に行ってきました。
今回は、映画『国宝』を観て感じたことを3つにまとめて書いていきます。
①観る前の印象
正直なところ、最初は
・「歌舞伎の映画?どういうこと?」
・「3時間…長っ」
くらいにしか思っていませんでした。
観に行くきっかけになったのはテレビで吉沢亮を見たこと。「あ、やっぱかっこいい…そういえば国宝やってたな」くらいの軽いノリで、免許取りたての初心者運転でライカムへ向かいました。
②観たあと感じたこと
→歌舞伎、奥が深すぎる。
歌舞伎は「音楽と舞踊が一体となった演劇」と説明されますが、実際はそれ以上。この映画を通して、歌舞伎がどれほど深い芸能なのかを痛感しました。
作品の中では、
・“血統”として歌舞伎を受け継ぐ者
・血統は持たないが、“芸”で魅せる者
という対比が描かれています。
歌舞伎の中で同じ役でも、演じる人によってその舞台の雰囲気が全く変わる。ひとつの台詞に込められる想い、稽古に積み重ねられた技。歌舞伎の世界で輝けるのは、血統か、芸か。
皆さんはどちらだと思いますか?
→努力は見えない。評価されるとは限らない。
映画の中の稽古シーンは想像以上。
まさに“昭和気質の熱い指導”で、私は絶対逃げてしまうなと思いました。
しかし、厳しい稽古をしても世間から見られるのは完成した姿だけ。
努力しようが、逃げようが、悩もうが、
最終的な形だけで評価される。
作中で特に印象に残ったのが、主人公が国宝に選ばれた際のインタビュアーの言葉。
「順風満帆な歌舞伎人生、振り返っていかがですか?」
その言葉は、主人公の葛藤や挫折、涙をまるでなかったことのように扱っていて、
「世間ってこうだよな…」と強く思いました。
→吉沢亮、かっこよすぎる。
若い頃の主人公、苦悩し崩れていく姿、国宝となり老いた姿、そして歌舞伎の所作。
すべてにおいて表現が精密で美しく、演技の幅に圧倒されました。
正直、3次元に推しを作るタイプではなかったのですが、これからは吉沢亮推しでいきます。
③最後に
『国宝』は、
•共感したい人
•日本文化が好きな人
•視野を広げたい人
•いま苦しい人
•そして吉沢亮が好きな人
そんな人に特に刺さる作品だと思います。
ぜひ時間をつくって観てみてください。きっと観る前の自分とは少し違う心で席を立つはずです。
投稿者:イギリスに行きたいりんご