まる阿水産の特徴

まる阿水産では、養殖用種苗の生産・販売を手掛けています。
マダイ、ヒラメを軸に、スズキ(タイリク種)やイサキといった珍しい魚種も取り扱っております。

当社では、陸上養殖場・海面養殖場の両方を保有し、親魚の養成から孵化、初期飼育、沖出しまでを一気通貫して行います。
また、お客様のニーズに応えるため、マダイ・ヒラメについては年3回生産を行うことで、通年で種苗を供給できる体制を整えています。


品質へのこだわり

よい種苗をつくるするためには、よい水・よい餌が不可欠です。

当社の陸上養殖場は、自然豊かな瀬戸内海の離島である岩城島に位置しており、きれいな水へのアクセスを可能としています。
加えて、砂ろ過や紫外線殺菌を併用することで、常に良質な海水で稚魚飼育ができるよう細心の注意を払っています。

餌についても、初期飼料である動物プランクトン(シオミズツボワムシ)の自社培養を行っているほか、配合飼料にも気を遣い、魚種ごと・成長段階ごとに最適なものを選定しています。

また、当社では選別作業にも力を入れており、すべての魚種について、複数回にわたって選別作業を行っています。
選別担当者が自身の目で大きさや体色、体形等を確認し、品質の担保に努めています。

水産業を科学する

当社では、京都大学や日本大学をはじめ、さまざまな学術機関と連携し、よりよい品種の開発に取り組んでいます。

遺伝学的なアプローチによって家系解析や選抜育種を行い、成長性や耐病性に優れた親魚系統の探索に力を注いでいます。
一例として、有用遺伝子マーカーの開発により、イリドウィルスに遺伝的に抵抗性を持つ系統の選抜技術を確立することで、業界では比較的困難とされるマダイ夏仔の生産を可能にしています。
また、直近では、ヒラメの偽雄親魚を活用することで、遺伝的な全雌生産を実現する技術の実用化に向けた研究を進めています。

今後とも、種苗生産技術の研鑽だけでなく、よりお客様のニーズに応えられる品種の開発に努め、育種面においても業界をリードできる種苗会社を目指して精進して参ります。