センター長
山野嘉久
聖マリアンナ医科大学「臨床研究データセンター」は、学内外における臨床研究を支援・推進していくことを目的に、2015年に設立され、運用が開始されました。2021年からセンター長の職を私が引き継ぎ、現在に至っております。
私たち医療人は、「病気の克服」という共通の目標に取り組む中で、様々な“臨床疑問”にぶつかります。また数ある基礎研究の成果の中に、病気の克服に繋がる画期的な診断法や治療法の候補を見いだしても、その実用化に向けて高いハードルにぶつかることが多々あります。このような臨床疑問や実用化の課題を解決していくためには、患者レジストリなどの前向き観察研究や、特定臨床研究、医師主導治験などの臨床試験を適切にデザインし、それを適正に運用していくことが求められます。しかしながら、これら臨床研究を実施するためには、倫理指針や臨床研究法、GCP省令など様々なルールがあり、日常診療で忙しい医療従事者が独力で実施するのは益々困難になっているのが現状です。
そのため当センターは、医師、臨床研究コーディネーター、プロジェクトマネージャー、生物統計専門家、モニター、データマネージャーなどの経験豊かなスタッフを集結し、皆様が直面した臨床疑問や課題に一緒に取り組み、臨床研究を企画して実行し、解決していくことを目指しています。皆様と綿密に連携をとりながら、より迅速かつ円滑に最適な臨床研究を実施し、患者様の希望の光となるものを創り出すことができるよう努めて参ります。ぜひご興味のある方は、お気軽にご相談ください。