*昨年,地元建設会社のPRに生徒が作成したポスター
「福山市グローカル人材育成事業」は,2017年から行っている福山高等学校1年生による地元探究活動です。地元企業や団体のSDGsにつながる取組を研究し,頂いた課題の解決を探る「探究的な学び」の活動です。この活動を通して備後地域の魅力と課題を発見し,地元の持続的発展に関わっていけたらと願っています。ここでは,その探究の様子を発信させていただきます。
2022年度の年度当初探究先です。今年度は,「地元を歩いて探究しよう」をコンセプトに,生徒がフィールドワークをしやすい企業・団体様にお願いしました。テーマは,食,文化,移動(観光)といった分野につながりますが,相互に関連しながら地域を見つめていければと考えています。また,探究を進めるなかで,そのつながりから,探究先は拡大していきます。コロナ禍で大変な時期,お忙しい中,快く探究先を引き受けてくださった企業・団体の皆さま,ありがとうございます。
探究先へのフィールドワークを促すために,スタンプラリーを始めました。スタンプでなくても,行った証拠があればOKです。でも,コミュニケーション力を発揮して,サインやスタンプをもらってみては?高校1年生だけでなく,全校生徒のチャレンジ歓迎です。
2週間でこれだけ集めた生徒もいます。
6月の2週間で早々と10か所を巡った生徒が3名。高田校長へ報告。
賞品のTシャツや文具などを贈呈しました。
☆企業の方からの反響
「今日早速スタンプラリーのお客様が来られました。子どものために,お父さんがワインを買いにきてくださいました。楽しかったです。・・・親子のコミュニケーションもしっかりされているのだなあと微笑ましかったです。」(山野峡大田ワイナリー様より)
「先日御校の生徒さん方がお店に来られました!ありがとうございます。皆さん、はきはきと礼儀正しくて、たくさん明るい笑い声もきかれ、感銘を受けました。素晴らしい生徒さん方だな、若いっていいナ・・とお話させていただきながら元気をいただきました。」(入江保命酒様より)
山野峡大田ワイナリー様は,昨年から引き続いてお世話になっています。ワイナリーをベースに,耕作放棄地でのブドウの栽培を追いつつ,豊かな自然を楽しみながら活動していきます。ワイナリーのことだけでなく,山野町という福山郊外の里山の魅力とSDGsのための課題解決策も探究していきます。
芽かき体験・4/30
ALTのマリセルさんや,そのお友達のジャマイカの方も参加して,グローバルな活動となりました。
フィールドワークの目的の一つは,地域の方との交流です。
日曜朝市の販売ボランティアを市立大学さんとコラボで行っています。キクラゲの食べ方の説明も完璧。
7月10日,蔵開き。野菜販売は,生産者さんだけでなく,町内外から買いに来られる方々の声も聞け,フィールドワークの良い機会です。
ワイナリー前の畑から収穫した取れたてのナスやウリも朝市に並べます。
真夏の大冒険,8月7日,3名の男子が自転車で到着しました。
川遊びのスポットを大田様から聞き取ります。
深みに気をつけながら,丸太で小田川上り。
自然を満喫する旅を提案していきます。
6年生有志が,大田様の運営する古民家宿西元で学習合宿を行いました。
夏休み,世界史の特講です。古民家内で自習したり・・・
山野中学様の御好意で,教室をお借りしました。
教室の窓に広がる山野の自然。しかし,来年度には閉校となります。
9月3日,収穫を体験しました。収穫したブドウは袋から出します。搾り作業も見学し,これからワインになっていく新鮮な絞り汁を頂きました。
10月30日,福山高校と福山市立大学によるプチフェスを開催
染め物や石ころアートなど山野の素材での体験コーナー
染め物体験は,探究先・岩瀬商店さんの「かけるくん」を利用
キャンドルづくりの体験コーナー
ぶどう畑では,昨年同様,ライブを開催
吹奏楽OGもデュオを組んで参加
お医者さんや大学の先生として活躍する先輩
午後からは,現役の有志が参加
大田様から賞品つきのクイズも御提供
市立大副学長の岡辺教授が学生と育てた蕎麦のお披露目
蕎麦がきやガレットを本校卒業生も手伝っての振る舞い
大田ワイナリーをはじめ,皆様に感謝して閉会
山野町では,福山市立大学の岡辺教授(副学長)が以前から古民家を再生されています。その周辺で展開されている農作業体験やSDGs諸事業に大学生や本校ICCとコラボして関わっています。
福山市立大学地域連携ニュース
www.fcu.ac.jp/contribution/cooperation/news/2022/06/post_64.html
https://www.fcu.ac.jp/contribution/cooperation/news/2022/10/post_72.html
https://www.fcu.ac.jp/contribution/cooperation/news/2022/10/post_76.html
ICC
sites.google.com/manabi.city.fukuyama.hiroshima.jp/icc/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0
8月6日,大学生と蕎麦の種を蒔きました。収穫は,10月を予定してます。猪よけのネットも設営しました,
古民家の構造や,山野町のSDGsのあり方について,レクチャーを受けました。探究に「正解はありません」。
少し早いけど,9月25日に刈り取りを行いました。刈り取った蕎麦は,天日干しにしておきます。
脱穀は,3週間後です。食べ方のレクチャーも受けました。柿も食べごろなので,収穫を楽しみました。
10月中旬,蕎麦の脱穀を行いました。実を叩いて出して,古民家から借りてきた唐箕で選別しました。これを製粉して,そば粉の出来上がりです。
山間地域の山野町に対して,鞆町も今年の探究地域先の大きなテーマです。江戸時代初期から製造されている保命酒は,福山の名産品にもなっています。現在残った醸造元は,入江様を含めて4軒です。年間を通した伝統的な製造の様子を追いかけ,高校生目線で発信していけたらと思います。ペリーも飲んだと言われる保命酒,それから170年目にあたる2023年の広島G7サミットの晩餐会で,保命酒が食前酒として出されるかも・・・
8か月かかる保命酒づくりの最初の段階は仕込み。4月に,その現場を取材しました。
6月の搾りを取材しました。搾った原酒を寝かせ,搾りかすを酒粕として取り出します。
8月5日,お店を訪問しました。
店内には,保命酒に関わる古い資料も展示されています。
蔵内での質疑応答
JA福山市様からは,食をめぐるSDGsの観点から,フードロス対策という大きな課題をいただいております。生産から流通まで地元農家を含めた様々な現場を辿りながら,高校生なりのフードロス対策食品を考えていきます。
8月4日,ふくふく市を訪問しました。
夏野菜がたくさん出てます。トマトも,テーマ野菜の一つです。
バックヤードも見せていただきました。
収穫体験も御用意いただきました。
トマトとなすを収穫しました。
質問にも丁寧にお答えいただき,今後の探究の指針となりました,
JA福山市のコミュニティー誌「Weve ウィーブ」3月号で取組が紹介されました。
JA福山市から学校近くでアスパラガス栽培をされている新井様をご紹介いただき,6月に明王台近くのハウスを訪問しました。短時間の収穫体験と質問タイムにお付き合いいただき,ありがとうございました。売場に出すための規格を守る大変さを知ることができました。アスパラガス売場へ行くと,新井様の名前を探してます。
JA福山市の方から,「おもしろい農園が箕島にあります」というお話を受け,訪ねました。若井様父子とファーミー様というインドネシアの方,その奥様が,共同で外国人向けの野菜を栽培されています。売り方も,「必要なだけ自分で取ってください」とフードロスゼロ。農業ビジネスだけでなく,国際交流の場にもされたいようで,高校生の参加を歓迎されています。
見たこともない野菜の数々,高校生の手で食べ方などの説明掲示作りをめざします。
近隣のインドネシアの方も集まって交流。ポスターを作りました。
ここの野菜は,インドネシア大使館のネットワークを通じて,日本中に知られているそうです。
この日集まった皆さんは,広大の大学院博士課程の方々です。
園内には,東南アジアの田舎で見るような売店もあります。販売ボランティア募集中です。
交流で来られた方に料理の作り方をインタビューしました。
インドネシアは,イスラム教の方が大半。ということでモスク(礼拝所)もあります。
多様性あふれるインドネシアのことならなんでも訊いてください。
コンセプトは,アグリダイバーシティー。ここへ来て,緑のトンネルの先に,国籍を越えたいろいろな光を見つけてみませんか。インドネシアの高校の日本語クラブとの交流も考えています。
ぶどうのシーズンも終盤を迎えた9月21日,学校の近くにある瀬戸ぶどう選果場を訪問しました。朝に収穫された新鮮なシャインマスカットやピオーネが箱ごとに検査,ランク付けされ,出荷・販売されて行きます。箱に印刷された丸に福のマークが,この選果場から出荷されたぶどうで,全国的なブランド価値を誇っています。
ランクは,4段階で,赤秀・青秀・松・Aです。Aでも生徒が驚く甘さがあります。
人気のシャインマスカット
規格外は,ワイン用にも活用します。
高齢化でぶどう栽培も以前ほどではないですが,新たに関わる若い世代も出てきているそうです。
毎日の食卓に欠かせないトマト。県内最大のトマト出荷場がある神石高原町の豊松をJA福山市の案内で訪ねました。出荷時期は,6月中旬から12月上旬に渡る長い期間ですが,気候や国内の生産状況によって,値段は上下します。ここのトマトは,まるに「豊」が目印でブランド力があり,大阪にも出荷されています。福山市内では,ふくふく市やハローズさんが扱っておられます。朝から生産者さんが持ち込まれたトマトのケースが,機械化された流れ作業で箱詰めされていました。
持ってこられたトマトは,この状態で流れていきます。この段階では,まだ青い色が目立ちます。
カメラが自動で,選別していきます。オランダ製だそうです。
38軒の生産者さんが豊松のトマト生産を維持されています。高齢化の中,新規の方もおられます。
官民の協力でブランド力を高めてきた豊松のトマト生産を持続可能にしていくために,継承者の育成にも力を入れています。
生産現場で,橋本組合長からトマト生産の実態やフードロス状況について説明をいただきました。高校生の新たな加工商品の提案に期待しています。
豊松の「赤と黒のプロジェクト」
地区の工房で生産されています。
タクシー業務だけでなく,カフェやパン屋の経営,無印良品バスなど,多方面で話題を提供されているアサヒタクシー様ですが,生徒へのテーマは,「グリスロの未来」。グリーンスローモビリティの略です。福山駅周辺や鞆の浦で目にすることができます。体験して,「グリスロの未来」について,運転手の方とも話してみてください。
8月~10月,バスとタクシーの二つのパターンで,実証実験してます。エリアは限定ですが,無料です。
電車で通学する高校生が,駅と図書館の間の移動に使っていました。様々な利用の仕方を利用者とともに考えていきます。
10月19日,実証実験に参加しました。
コースは駅前から図書館までの一帯を利用します。
コース周辺の協賛店にもインタビューして回りました。
鞆の浦のアサヒタクシー前では,パンの出張販売や無印良品バスも来ています。
地元の歴史文化財の宝庫である県立歴史博物館。中世の草戸千軒を再現した体験型の展示で有名ですが,ここへの来館者を増やす策を考えます。まずは,訪問して,地元の歴史を再発見。高校生は,無料です。隔週で日曜日には,ボランティアガイドの方がわかりやすく説明してくださいます。
中世の服装を着てみることができます。写真撮影もOKです。
「ポケット学芸員」というアプリを通して,展示の説明を見たり聞いたりすることができます。
7月20日,探究の時間を使って,博物館を訪問しました。学芸員の尾崎様と久下様に展示の工夫を御説明していただきました。
次は,草戸千軒のあった現地へ行って想像力を膨らませるといいですね。
見学の後は,各自のアイデアを練っていきます。
それぞれの感想を聞いていただき,次へつなげます。
市内の移動手段として,バスの役割も変わりつつあります。いかにして公共交通としてのバス利用者を増やすか。バスの座席の配置を含めた内装やバス停のデザインなど,高校生としての斬新な発想を期待されています。
8月5日,トモテツ福山営業所に集合し,バスの種類や構造について御説明いただきました。
車いすでの利用について,「構造上のアイデアを考えてみてください」
特別バスを御用意いただき,鞆までを移動しながら,バスの構造や内装を探究していきました。
途中,かつての鞆鉄道の名残りもバス停で確認しながら,鞆の浦バスセンターに到着しました。
鞆の浦バス停の猫デザインは,昨年,福山大学の学生さんが考えたそうです。
バスセンターの資料コーナーでは,鞆鉄道の歴史を御説明いただき,今後の探究への期待を託されました。
鉄道が通っていた頃の鞆に思いを馳せます。
グリスロバスが鞆町内で運行されています。
「潮待ち」の港で潮風を感じて・・
かつて鞆城のあった場所に,鞆の浦歴史民俗資料館があります。ここからの眺めは,みなさん,感嘆されます。資料館では,常設展に加え,特別展もあります。今年の特別展は,沼名前神社(祇園さん)です。高校生は,無料です。鞆の浦の魅力を探究しながら,資料館の来館者増加策を考えます。
館長さんにも,気軽にご質問ください
資料館前からの眺めは最高です。四国中央市の製紙工場も見えるときがあります。
8月5日に訪問し,通堂館長から直々に御案内いただきました。
2階の常設展では,宮城道雄にちなんだ琴体験コーナーもあります。
探究に向けた質問にも丁寧にお答えいただきました。
7月末,町並み保存拠点施設,「鞆てらす」がオープンしました。
実物展示やシアターで,町並みや祭りなど,鞆の魅力を体験できます。
15分の美しい映像で,鞆の歴史や魅力を学習できます。
10月19日,入江保命酒と歴史民俗資料館チームが鞆の浦学園6年生に鞆の浦を案内してもらいました。
「食の安全」,「食による健康の実現」を願う消費者と全国のこだわりの生産者を結びつけるお店を福山市内と松永で運営されています。私たちが日ごろ口にする食品がどのようにしてつくられているか,具体的な食品を通して,たどっていきます。JA福山市グループ同様,フードロス対策にも迫れたらと思います。
本店は,木之庄町にあります。
日本料理の基本,醤油について探究する生徒がいます。近隣の醸造所を訪ねます。
時折,講演会もされます。かつお節の目利きで著名な稲葉様のかつお節講座に参加してみました。かつお節をテーマにする生徒もいます。
松永にもお店があります。はきもの博物館の近くです。探究する商品について丁寧に御説明いただきました。
ハチミツについての探究。百島や神石など,近隣にも生産者さんがいらっしゃいます。
チョコレートにも様々なルートがあります。フェアトレード商品も辿ってみたいです。
ドレッシングの種類も様々です。冷蔵コーナーで,「生乳」について勧められ,興味を持ちました。
IKOさんの醤油コーナーに大崎上島の岡本醤油が置いてあります。醸造場は,竹原から船で30分。瀬戸内の景色を楽しみつつ訪問しました。90年前からの醸造場は,今の岡本康史社長で4代目。歴史ある蔵を見学させていただきながら,醤油と日本各地の地域の食文化とのつながりからフランス料理と醤油のストーリーまで,一冊の本になるような詳細で壮大なお話を伺うことができました。
大崎上島は,かつての北前航路の途中に位置します。このことが,造船業や醤油醸造の隆盛をもたらしました。鞆の浦と同様ですね。
醤油の原料は,大豆と小麦と塩。この大崎上島にしても,龍野(兵庫県)や小豆島にしても,瀬戸内の塩田が醤油産業の背景にあります。
熟成する樽は,現在では珍しい杉の樽。造船技術が支えています。潮風の通るこの蔵ならではの環境が醤油の味を左右します。
レンタルビデオやネット配信によって,映画館の来場者は減っています。郊外のシネコンと呼ばれる複合型映画館でなく,駅前の映画館を応援したい,いい映画を知ってもらいたい。そんな思いで,昨年から福山駅前シネマモード様と「映画人を増やす」をテーマに探究しています。
10月19日,藤井支配人に館内をご案内いただきました。
スクリーンの前に立って,舞台挨拶も体験しました。
映写室も見せていただきました。
天満屋の5階に ,山陽染工(株)様の運営するFUKUYAMA MONO SHOPというお店があります。そこには,繊維産業を中心に,備後のものづくり企業が協力して,オリジナリティあふれた商品がならべられています。製造元をたどって,地域のものづくりの特色やこだわりについて探究していきます。できれば,私たちのアイデアが商品になることもめざしていきます。昨年からの引き続きですが,新たな企業にもアプローチしていきます。
山陽染工にて
FUKUYAMA MONO SHOPに,四川(しかわ)という会社によるデニム関連の魅力ある商品が置いてあります。会社は,ジーンズの洗いや超撥水加工,染色などを得意としますが,SDGsにつながるPooloceというベルトループを再利用した商品や,藍を原料としたINDIGO LABというヘルスケアブランド商品も開発されています。昨年に引き続いて,加茂町にある会社を訪ねました。
ジーンズの色をほどよく脱色するのに,特別な軽石やゴルフボールなども使って洗うそうです。
染めの実演も見せていただきました。
藍畑も初体験です。「藍職人は病気知らず」と言われるように,健康に良い植物です。それを利用し,藍の茶や,うどん,石鹸などを作られています。
ジーンズ製造の過程で,ベルトループが余ってしまいます。これを廃棄せず,オリジナルな商品を生み出すことを社員の方が考えたそうです。
商品名は,Pooloce 。逆から読んだらエコループ。ベルトループがオンリーワンなマットなどに生まれ変わります。
コースターづくりに挑戦しました。これを国際交流のお土産にしている学校もあるとか。本校でも,文化週間などで紹介していけたらと思います。
11月の校内文化週間で,Pooloceの製作体験をしてもらいました。
SDGsの一環として紹介しました。
ミシンがなくても,ボンドで縁を固定することができました。
藍を栽培している山野町のイベントでは,岩瀬商店さんの染料を使って,押し葉染め体験を開催しました。
「かけるくん」という商品で,簡単に染めることができます。岩瀬商店さんもMONO SHOPに商品を置かれています。
FUKUYAMA MONO SHOPに,SHINOTEXというブランドが,ふんわりとした感触のソックスを出しています。その製品のやさしさに興味を持ち,製造元の篠原テキスタイル(株)様を駅家町に訪ねました。同社は,1907年,地元特産の絣製造業として創業しましたが,現在は,デニム生地製造が主流です。しかし,その製造過程で発生する糸や布をアップサイクルし,新たな魅力ある商品を提案しています。
デニム生地の製造方法について教わりました。ジーンズの魅力は,「変化のおもしろさ」だそうです。
生地を織っている工場内も案内していただきました。オートメーションで,機械だけの音が響きます。
工場を見学して,自分だけのオリジナルジーンズを作るツアーもあるそうです。
産業遺産のようなノスタルジックな雰囲気のこの場所は,人気の記念撮影スポットだそうです。地元伝統のデニム産業を再認識するとともに,残糸や残布からSDGsにつながる新たな製品づくりに感動し,今後の自分たちの探究の方向性を考えて行くきっかけをいただきました。
FUKUYAMA MONO SHOPでは,備後絣の伝統を基盤にした様々な商品が販売されています。そのなかで,革製品に藍染めを加えた製品を作られているのがサード様です。染めと革がコラボした独特の色合いを持つ財布やキーホルダーに興味を持ち,男子生徒が多治米町のお店を訪問しました。
「出来ないとは言わない」,「財布の種類では,ギネスをめざす」と三島社長。お客様のオーダーに丁寧に応えていきます。
「皮をなめしたのが革」,「革は,命からの素材,無駄にはできない」と仕事に関する情報と情熱を熱く語って下さいました。
ここの商品は,一つ一つベンチメイド。縫製のための特性ミシンにも歴史を感じます。「ものづくりって楽しいんよ」。
6年間の思いの詰まったランドセル,どうしてますか?職人さんが,オーダー財布にリメイクされてました。まさにSDGs!
オンリーワンのオリジナルキーホルダーづくりも体験できました。刻印を打つ力加減も大事です。
終始,冗談を交えながら,生徒のリラックスとモチベーションアップのお気遣いをいただきました。地元の高校生に期待されてます。
イチセトウチでの体験イベントへの協力を依頼に行きました。「グローカルって,サードにとってどういうこと?」,プロへ仕事の協力を依頼する厳しさを温かく,楽しく教えていただきました。
店先で地元伝統の藍染めをイタリア輸入の革に染めていました。これもグローカル。
2月初旬,イベントに向けての企画書を持って,社長へ再度依頼。
イベントへのご協力を快諾して頂き,ワークショップの材料製作。
100人分の材料を無償提供頂きました。責任重大です。
身の回りにたくさんある寺社は,年中行事や通過儀礼を通して,地域の人たちの生活を文化的に支えてきました。お祭りなどの行事が衰退するなか,福山八幡宮様のご協力をいただいて,神社と私たちの生活を客観的視点で再発見できたらと思います。例えば,外国人に神社について,うまく説明できたらいいですね。
宮司の𠮷川様に福山八幡宮をご案内していただきました。
無病息災を祈る茅の輪くぐりを体験しました。由来は,スサノオノミコトが旅した備後の国での出来事だそうです。
福山八幡宮は,福山藩主水野家ゆかりの神社ですが,初代藩主の勝成を祀った聡敏神社が奥にあります。
社殿も見る場所によって,それぞれ意味があります。340年前から続く神社の建物と文化を未来へどのように継承していくか,考えるきっかけになればと思います。
コロナ禍で,本校の修学旅行や遠足を含めて,観光事業が厳しいなか,様々な観光形態も注目されています。中国トラベル様からは,旅の視点から「未来を創る若者の視点から地元を盛り上げる企画作り」というお題をいただきました。地元のおもしろさを見つけながら,観光という形にして提案していきます。
7月28日,中国トラベル様の福山営業所でインターンシップ体験をさせていただきました。
7月30日,カープ応援ツアーのツアーコンダクター体験に参加しました。
旅の感動や思い出にとって,宿は大きな要素です。駅前のアンカーホテルを運営されているサン・クレア様から,「Z世代のための斬新な宿泊プラン」を課題としていただきました。
7月20日 アンカーホテル訪問
ANCHORには,船の錨の意味があります。ホテルを単に「寝泊まりするハコ」と捉えるのでなく,ここに停泊しながら福山を楽しみ,地域や人とつながっていくためにどのような工夫がされているのか,運営されている方からの視点でご案内いただきました。
1月28日,アンカーホテルにてワークショップを行いました。
もふおの毛を使って,アクセサリーを作ってもらいました。
厳寒にもかかわらず,30名を越える多くの方々に来ていただきました。
中国新聞に掲載されました。
7月6日,探究先の方々に御来校いただき,ラーニングカフェを行いました。それぞれの企業,団体でトップを走られる方々の熱いお話を直に伺くことができた貴重な時間でした。御協力,大変ありがとうございました。今日のお話を生徒が十分に咀嚼して,次なるステップへつなげていけることを願っています。
アサヒタクシー様
JA福山市様
鞆鉄道株式会社様
広島県立歴史博物館様
NATURAL MARKET IKO様
山野峡大田ワイナリー様
福山八幡宮様
福山駅前シネマモード様
サンクレア様
中国トラベル様
FUKUYAMA MONO SHOP様
鞆の浦歴史民俗資料館様
入江豊三郎本店様
10月12日,中間発表として「ギャラリーウォーク」を行いました。これまでの探究成果をスライドにして掲示し,グループ外からのコメントをもらいます。それを参考に,これからの探究にフィードバックしていきます。今後,課題について考えた提案を形にできたらいいですね。少し動きやすい季節になったので,フィールドワークも広げていけたらと思います。
スライドの一例(JA福山市)
11月16日(水),講師に,山野峡大田ワイナリー社長の大田祐介様とびんご産業支援コーディネーターの渡辺幸三様をお招きして,探究成果の全体発表会を行いました。各グループ,5分という限られた設定でしたが,どのグループも全員が声を出すという形で,なかには,試作品を提示したり,立体フォーメーションで発表するなど,工夫を凝らしていました。次は,探究先へのプレゼンを予定していますが,並行して,提案として考えたことを少しでも形にしていく動きも見せていければと思います。
11月23日の山陽新聞にて紹介されました。
12月中旬から1月にかけて,探究先へのプレゼンを行っていきます。プレゼンの場所は,ときには,アウェーの場合もあります。そこでのご意見を頂いて,一般の皆さまに出していくことのできる冊子や資料を作成していきます。
JA福山市チームは,ふくふく市のある建物で行いました。フィールドワークをした方々へも案内を出しました。
福山八幡宮チーム 今後は,動画作成もめざします。
SUN CREA(アンカーホテル)チーム ワークショップの開催をめざします。
ナチュラルフードマーケットIKOチーム 「推し」の食品をプレゼンしました。
入江保命酒チームは,鞆の浦歴史民俗資料館とともに発表,意見交換を行いました。
トモテツチームは,バスの内装やバス停,広報の仕方などについて発表,意見交換を行い,評価を受けました。
県立歴史博物館は,完全アウェーです。博物館から6名の方にご参加いただきました。
歴史博物館内での高校生クイズを作成し,提案しました。
探究先の紹介や探究成果の発表を,西町の「iti SETOUCHI」を利用して行えないかという生徒からの声が出ました。来年2月頃を目標に実現できたらと,iti SETOUCHIを訪問し,案内していただきました。iti SETOUCHI は,旧エフピコRIM1階に出現した「小さなまち」で,建物の中に公園がある感じの素敵なスペースです。利用する人の自由な表現活動が可能で,生徒たちも,ここでどのように自分たちをアピールし,来た方々と交流できるか,考えていきます。
シェアキッチンでは,本格的な料理も可能です。
建物内に道路が。外の世界とつながっていきます。
DIYで,「こんな物があれば」というイメージを形にしていくことも。
コワーキングスペースで,まとめをしました。
2月11日,iti SETOUCHI でのグローカルフェスティバルを開催しました。探究先の展示とともに,山野峡大田ワイナリー,山野朝市,JA福山市,Wakai farm.my,入江豊三郎本店,NATURAL MARKET IKO,FUKUYAMA MONO SHOPの物品販売やワークショップを行い,多くの方々にご来場いただきました。関係した企業・団体の方々,福山市立大学岡辺研究室の教授と学生さん,そして表や裏で活躍した50名ほどの生徒のみなさん,ありがとうございました。
テーブルは,福山市立大学の根本教授が作製されたもので,福山の地図の形が展示台になってます。
山野朝市から新鮮野菜や果物が届きました。
マルシェ風に物販のテーブルが並びました。
箕島の農園,Wakai farm.my の人参が大人気でした。
ふくふく市からは,ほうれん草。完売しました。
別室のキッチンでは,JA福山市とコラボした試作菓子づくり。傍らでカラス麦茶を炒る市立大の岡辺教授(副学長)と話が弾みました。
IKOさんとは,何を販売したらいいか,何度もお店とやり取りしました。チョコが人気でした。
入江豊三郎本店,お酒は売れないので,甘酒を中心に販売。試飲もして頂きました。
FUKUYAMA MONO SHOPは,イメージづくりのために,販売用グッズを天満屋から持って来ました。
Leather Studio Thirdさんのキーホルダー製作体験は大人気。イタリア製の革を藍染めしてあります。これもグローカル。
四川さんのデニムループコースターづくりにも小さいお子さんが参加してくれました。
山野でいつもお世話になっている安田様の木彫りショップ,「華の色,風の香り」もイベントの演出に貢献してくださいました。
奥のキッチンカウンターでは,市立大の岡辺研究室の学生さんによる山野産蕎麦での蕎麦がきやガレットの試食提供。
外へ出て,お客さんの呼び込み。駅前まで行って,宣伝してくれました。おかげで,部活帰りの城東中生徒の一団も来てくれました。
10時から14時までのイベント公開もあっという間に終わりました。撤収もみんなの協力で時間通りに完了。お疲れ様でした。
CHUGOKUビジネス情報3月10日号にフェスのことが掲載されました。