牧之原市立相良中学校では、「自ら学びに向かう生徒の育成~情報活用能力を高め、『つながる授業』の充実を図る~」をテーマに、情報活用能力の向上を支える生成AI活用モデルの実践研究に取り組んでいます。
※「つながる授業」とは、「相良中学校4つの誇り」の1つで、生徒の側から見た理想の授業像を表す言葉です。本校の生徒は、自分の考えが深まったと感じる瞬間や、友だちの意見を手がかりに学びが広がった実感、これまでの学習と次の学習が結び付いた感覚等、生徒が学びの中で感じ取る「つながり」を大切にしています。教師側も「主体的で対話的で深い学び」を「つながる授業」という生徒の言葉に置き換え、授業づくりにおける共通言語として定着しています。
研究の核となる3つの柱は、以下のとおりです。
1 授業における生成AIの「使いどころ」の実践と検証
生成AIを、単なる「検索や作業を代行するツール」としてではなく、「多角的な分析や深い思考を引き出すためなどの手立て」として授業デザインの中に位置付け、教科のねらいに応じた効果的な活用場面を検証しています。
2 「情報活用能力」の系統的な育成
静岡大学教育学部・塩田研究室による『情報活用能力表』を生徒用タブレットの壁紙に設定して「見える化」を図ることを出発地点とし、生徒と教師が共通の指標を意識しながら育成に取り組んでいます。
また日常的な取組として、「情活セミナー(モジュールの時間)」を通して、生徒自身が現在の習得レベルを意識しながら、情報モラルを含む情報活用スキルや、生成AIの特性・活用方法について学ぶ機会を意図的に設定しています。
3 学術的・専門的な検証と実践の価値付け
本校は、情報教育を専門とする常葉大学・酒井郷平准教授による伴走支援を受けています。また、静岡大学・塩田真吾准教授との連携し、定量的・定性的な変容分析を取り入れながら、実践の学術的な価値付けを進めています。さらに、9月の公開授業では、学習科学を専門とする青山学院大学の益川弘如教授からもアドバイスをいただき、実践の価値付けを行っていきます。